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  • 就活での動画エントリー! 動画をどう作ればいい?

    就活での動画エントリー! 動画をどう作ればいい?

    企業の採用プロセスでエントリーの際にプロフィール動画を求められても、どう制作を進めるか分からない、とよく聞きます。

    効果的な動画を作れるように、本記事では、就活での動画エントリーについて詳しく解説します。以下を扱います。


    1.  採用担当者は、その動画から何を読み取ろうとしているか?
    2.  第一印象を整える
    3.  話すテーマは? 文章はどのように作成するか?
    4.  動画のクオリティはどこまで追求すればいい?

    少し長い記事ですが、動画エントリーに関する基本的なことを網羅しています。面接でも生かせる内容ですので、なるべく多くのパートをお読みいただくことをおすすめします。

    採用担当者は、その動画から何を読み取ろうとしているか?

    企業の採用ポリシーや課せられたテーマによって、採用担当者が読み取るポイントは異なります。募集欄には「応募者の◯◯を知るため」のような審査指針の記載がないことがほとんどです。

    採用担当者が知ろうとしていること

    基本的に動画から以下のようなことを知りたいと思っています。

    第一印象
    話し方、表情、髪型、みだしなみなど
    話の中身
    テーマの合致、話の構成、論理性など
    動画の作り
    人物配置、背景、画質、音質など

    ほかに細かいことでいえば、求められた仕様で的確な動画を制作できるか、言われたことをちゃんとできるか、という視点もあります。また、ここぞという提出物の全体的な仕上がり品質に力を注げるか、などの見方もできます。

    なぜ動画を提出させるのか?

    企業によってさまざまな事情があるでしょう。採用活動の際、採用側としては大学名や学科などを考慮に入れた上で、書類審査をします。しかしそれだけで選考を進めると、優秀な人材を採り損ねてしまうかもしれません。そのために面接があります。面接では候補者たちの雰囲気やコミュニケーション能力を見ることができ、自社に合うか判断できますが、時間も限られます。
    そこで、動画エントリーによって、大学名や実績、資格などではなく、その候補者の人柄を面接前に知ることができます。面接は、学生や面接官のスケジュール設定や会場の確保など時間も費用もかかりますから、動画を提出させると、採用活動としては効率的・効果的です。
    動画エントリーにより、企業は学生をより深く知ろうとしてくれているのです。中堅以下の大学の方は、ひょっとしたら大学名や書類内容で切られているかもしれないところ、面接まで食い込めるチャンスです。





    第一印象

    話し方、表情、髪型、みだしなみなどで、清潔感をもたせることは基本中の基本です。
    冒頭でも書いたように、動画エントリーだと採用担当者は、面接を行わなくてもその人の印象を知ることができます。履歴書の証明写真より動画のほうが、人となりが分かります。どんなに練習しても話し方にはその人の癖が出ますから、付け焼刃ではばれてしまうでしょう。表情や髪型も同じです。普段からメリハリをつけて整えていないと、演技や背伸びの感じなど無理が出てしまいます。

    採用担当者が候補者の印象面で見るポイントと概要を以下に挙げます。どのポイントに比重を置くかは、企業ごとの採用ポリシーによります。

    表情
    淡々と話すところと、気持ちが入るところにメリハリをつけましょう。もちろん笑顔が望ましいですが、ずっと笑顔でいるよりは、プレーンなところ、少し力が入るところ、あと笑顔のところ。これが、表情のメリハリです。以下参考です。

    髪型
    清潔感のある髪型が基本。前髪で目や顔の一部が隠れないようにし、顔立ちが分かるようにしましょう。
    かっこいい髪型、素敵な髪型は必須ではありません。ビジネステイストから離れないように注意してください。
    その会社の社風を参考にします。会社のウェブサイトを見れば、おおよその雰囲気をつかむことができます。

    髪色
    自然な黒髪は、まったく問題ありません。
    ヘアカラーを入れる場合、企業によってとらえ方が異なりますから、社風や口コミ、友人・先輩などからの的確な情報収集が必要です。
    以下の髪色の目安では、少し軽さを出している4~5くらい(少し黄赤みを帯びた状態)であれば、一般的に許容されると考えられます。髪色の明度が上がると(より金髪に近くなると)、自然な眉色である黒とのギャップが大きくなり、首上全体が多色使い状態になります。全体的な色みの統一感が損なわれて、印象が低下します。髪と眉の色みとの調整もたいへんですね。
    下図、あくまで一般的目線ですが、矢印の右にいくほど、より無難な髪色です。

    メイク
    ナチュラルに。アイシャドウ、口紅、眉などの色が肌に対して際立ったコントラストにならないよう注意。コントラストが強いと攻撃的な印象を与える場合があります。

    男性は、髭を剃り、眉を整えるのが基本です。鼻毛が飛び出るなど論外です。カサカサ感やそばかすなどが気になるなら、保湿したり、軽くファンデーションを乗せたりしてもいいかもしれません。

    例外|セクシャルな商品やサービスを展開する企業などで、派手なメイクや個性を重視・推奨していれば、適度に合わせることも考慮します。

    服装
    指定や前提条件がなければ、スーツ着用。またはビジネスルック。
    ~「自分らしさ」などの記載がある場合~
    その会社のウェブサイトを見ます。社員の写真が載っていることが多いので、その人の服装のテイストに合わせると、社風に溶け込める印象を与えます。
    「自分らしさ」を鵜呑みにしてまったくのありのままを出すのは間違いです。受かることを考えましょう。
    一般的なスーツのカラーを以下に挙げます。女性も男性も、就活においてスーツのカラーは基本的には変わりありません。黒、ネイビー、グレーなどは、ベーシックカラーと呼ばれ、デザインや流行にかかわらず頻繁に服装に用いられるカラーです。

    話し方
    いかにも覚えた文章を吐き出しているだけ、とか最初から最後まで同じ口調・スピードで突っ走るように話す、などは印象が良くありません。自分の言葉で丁寧に話しましょう。
    話すスピードには緩急・強弱をつけて、強調やアピールのポイントが分かるように話します。





    話すテーマ、文章はどのように作成するか?

    採用担当者はもちろん話の中身にも注目します。テーマの合致、話の構成、論理展開などです。

    テーマに沿った内容で話す

    動画エントリーには、テーマが与えられるはずです。「自己紹介」「自分の長所と短所」「将来の夢」「当社でやりたいこと」などさまざまありますが、そのお題に沿った内容で原稿を作ります。
    たとえば「将来の夢」がテーマなのに、その夢を話す前の体験談に比重を置いてはいけません。

    話の構成と原稿例

    話の構成は、小論文でもスピーチでも原則同じ。
    序論 2
    本論 7
    結論 1
    だいだいこのくらいの配分であれば、締まります。逆にこの配分から離れるほど、聞いている人は理解が難しくなります。

    序論は?
    テーマや話全体の導入、簡潔な主張や結論などを話します。

    「1分の動画」を制作するとしましょう。まず何字で原稿を作ればいいでしょうか。
    ニュースのアナウンサーは、1分あたり350字程度といわれます。その2割を序論にあてるので、70字程度だとバランスが良くなります。
    (ひらがなでの文字数が基本ですが、少し速めの話し方を許容して、ここでは漢字も含めてのカウントにします)

    「当社でやりたいこと」がテーマの場合、以下が序論の例です。


    ◯◯(名前)です。御社に入社して、やりたいことは、海外でのマーケティングです。衛生機器事業を海外に幅広く展開していくとのこと、私の語学力と海外経験を発揮し、貢献したいです。


    名前部分を除外すると77字です。

    本論は?
    論理を展開します。理由、事例、逆説、転換、主張など、具体的な内容です。もし1分の動画でしたら、そんなに多くは盛り込めませんので、限定的で大丈夫です。

    以下が本論の例です。


    1年間の留学で現地の文化や生活習慣を経験したことで、社会人になったら海外に関わる仕事をしたいと思いました。御社はこれから本格的な海外展開とのこと、得意の英語とコミュニケーションスキルを生かしながら、販路拡大の施策や、マーケットリサーチなどを行いたいです。
    御社の衛生事業が欧米でも広く通用するのか、興味があります。現地の人たちと話した限り、文化の違いから関心はなさそうです。国民性や価値観を根っこから覆すような仕掛けを、これから作っていかなくてはなりません。すでにあるアイデアを試してみたいです。


    247字。全体(350字)の7割強です。

    気付いていただきたいことがあります。文中に、程度を表す副詞をほとんど書いていません。「とても」「非常に」「まったく」「たくさん」「きわめて」などです。
    このような表現は意味を補強したり、詳細な描写をしたりと、スパイス的な役割がある反面、意味の本質には寄与しません。
    1分間という限られた時間の中に、程度を表す副詞を用い過ぎると、内容がスカスカになります。または、尺に収めようとして早口になり聞き心地が悪くなります。

    「会社に入ってやりたいこと」だけを正直に書いてはいけません。
    そこには以下の観点も入れてみてください。


    • 自分ができることや保有スキル
    • 自分の経験で生かせそうなこと
    • なぜやりたいかの理由や背景
    • 事業や商品などの理解があること
    • そこに質問したくなるような仕掛け
    • 採用したくなるようなキーワード

    話の軸は、「会社でやりたいこと」からぶれないように注意してください。これらを上手に盛り込むことにより、たった1分間で、多くのことを知ってもらうことができ、審査をパスできるかもしれません。
    効率的に内容が伝わらないと、未知数の人に位置付けられて、保留扱いになるでしょう。

    結論は?
    以下のように、簡潔に締め括ります。


    海外マーケティングにチャレンジすることで、会社の発展と自分の成長を実現させたいです。


    42字。全体のおよそ1割。1分間だと、一言加える程度です。

    この結論パートがあると、いかにも「話が終わりました」という締め括り感が演出できます。「話の組み立てができている人」と写り、ビジネスへの通用度を感じさせます結論パートがないと、詳細なコメントが長々と続いて、突然終わる構成になり、聞いている人には違和感が残ります。
    分かりやすくまとめてみてください。

    テーマを考えるときの参考情報|その会社の規模

    会社は、いったいどのような人を欲しがるのでしょうか。社員や入社希望者にどんなことを考えていてほしいのでしょうか。
    ひとつの目安として、会社規模があります。以下は主な傾向です。


    大きい会社
    組織の安定的持続をベースにした着実・堅実な仕事
    小さい会社
    会社知名度や利益の向上につながる斬新で改革的な仕事
    中規模の会社
    上記の平均的な傾向


    もちろん、完全に上記に切り分けられるものではありません。大きい会社も利益を上げたいし、小さい会社も組織維持は重要です。どちらに比重を置くかの傾向ですので誤解なきよう。
    大企業の面接や提出動画で、あまりに個性的・革新的なところを出すよりは、既存事業の発展構想のほうがいいでしょう。また小企業であれば、組織に従順にはまるようなアピールより、新規事業の立ち上げや斬新なサービスのアイデアに関する話のほうが、受けがいいでしょう。
    以下リンクで詳細な解説をしています。参考にしてください。
    会社規模によって、社員の業績評価・昇進の要件はこのように視点が異なる





    動画のクオリティはどこまで追求すればいい?

    会社側から動画スペックについて指定があれば漏れなく従います。動画完成後、指定の仕様から逸脱していないか確認します。
    逸脱があると「言われたことすらできない人」とのジャッジを下される恐れがあるので注意です。

    動画の技術的なクオリティは、どう考えるか

    動画エフェクトや編集上のプロフェッショナル性は、映像クリエイター系の職種でない限り、合否の基準には大きく影響しないと考えて問題ありません。
    採用担当者はあくまでその人を見たいのであって、動画コンテンツ自体を見るのが目的ではないためです。

    以下、筆者の主観的意見にとどまりますが…。
    フェード、字幕、別アングル撮り、ワイプ、アニメーション、クロマキー合成など、特殊効果全般は実装したからといって不合格要因にはならないでしょう。しかし、上手に編集しないと視覚的にはかえってノイズとなり、本人の話が埋もれてしまいます。また肝心の話の内容のほうが合格基準に達していない場合、映像だけキラキラしていてそのギャップがたいへん惨めです。十分な検討が必要だと思います。

    動画の作りで最低限の品質は確保

    快適に見ていただくために、最低限の品質上の配慮をおねがいします。
    これは、採用担当者に対する気遣いでもあります。

    画質
    映像の縦1080pかそれ以下が望ましいです。4k画質(縦2160p)ですと、データ容量が大きくなり過ぎたり、再生環境によって画質が荒れたりすることがあるためです。

    人物レイアウト
    基本的に人物は中心が望ましいです。人物を中心からずらした配置にするのは、画面に字幕を入れたり、人物以外に注目するものがあったりする場合です。右または左に余白を大きく設ける見せ方は、デザインを勉強していないと少し難しいので、ど真ん中が無難です。

    画面下、人物をどこで切るか
    胸付近で切るとどうなるでしょうか?

    アンバランスになったり、顔が大きく映って威圧感が出たりします。
    腰上付近で切るとバランスがいいですね。

    腰上付近で切る場合、関節の部位を避けてください。腰に限りません。腕、手首、首など、関節ピンポイントでは切らず、関節と関節の途中で切りましょう。関節の途中で切れていると、「その先にも体が続いている」という自然な構図が演出されます。

    腰上付近で切ることにして、頭の上に適度な余白を設けられていれば、人物レイアウトはほぼ決まります。

    背景
    クロマキー合成や背景エフェクトは使用しません。ありのままの自然な背景が望ましいですが、散らかった部屋は論外です。片付いていれば問題ありません。

    色合いには最低限の配慮をします。

    鮮やかな色や、多くの色使いによる背景はビジネスシーンではあまり好ましくありません。限定的です。
    自室で撮影すれば問題ないケースが多いです。一般の住宅の壁面は、白や、ベージュ系など色みを主張しない壁紙を使用しているためです。高明度な色、といいます。
    高明度色の背景であれば、肌や髪の色が際立ち、人物にスポットが当たります。

    小物
    あまり目にノイズとならない程度に映りこむ分には問題ありません。多少アクセントになるような鮮やかな色でも大丈夫です。画面全体に占める面積が大きくならないよう注意してください。

    まとめ

    いかがでしょうか。
    採用担当者が、その動画から何を知りたいと思っているのか、あらためて考えてみてくださいね。
    第一印象を自然ながらも上手に作り込み、話の中身を吟味し、そして最低限の動画の品質を確保しましょう。どれかが著しく劣っていると、ほかの2つが素晴らしくても全体として映えず、合否の切り分けになるかもしれません。

    おわりに

    念のためお伝えします。本記事内容は合格を保証するものではなく、一般的なことや参考事例として書いています。会社方針や地域、時代によっても変化します。
    本記事を参考程度に活用いただき、自身で納得のいく動画制作をお楽しみください。









  • 会社規模によって、社員の業績評価・昇進の要件はこのように視点が異なる

    会社規模によって、社員の業績評価・昇進の要件はこのように視点が異なる

    会社には、社員の業績を評価する仕組みや基準が存在します。それはどの会社にもあるでしょう。
    会社によっては、上司など評価者の好き嫌いで決まってしまうケースもあるかもしれません。

    昇進したいと思ったら、自分の会社がどのような評価基準をもっているか確認するのはもちろん、実際の傾向もとらえる必要があります。

    筆者はたくさんの会社を経験しましたが、明文化されている評価基準や上司の好き嫌い以外に、会社の規模による評価傾向の違いも感じました。会社の規模によってどのように異なるのか、分析してみたいと思います。

    まず結論から。

    ◎小さな会社
    めざましい実績をあげて売り上げに貢献したり、これまで会社にはない成果物を創出して新しい領域を開拓、といった個人ベースの活躍が評価されやすい。

    ◎大きな会社
    周りの人や部門を巻き込み活発に物事を進め、チームが定常業務を円滑に進めるよう調整、他部門に自身の名前が広まるような、組織運営型の人が評価されやすい。





    複数社経験がある人もない人も、自分の会社の規模によって、上記のような傾向は感じませんか?
    会社規模にかかわらず、上記の両方できるのに越したことはありませんが、なかなかそんなスーパーマンにはなれません。
    「小さな会社」とは、社員数が数百人くらいまでの規模、「大きな会社」は数千人以上の規模と考えます。

    なぜこのような傾向が見られるのでしょうか。
    これから会社で働く、という人はこれからどのようにして振る舞えば昇進できるか、就活中の人は自分の適性として大小どちらの会社が自分に合うか、参考になるかもしれません。

    小さな会社の場合

    会社の規模が小さいと、以下のような傾向が考えられます。

    • 事業規模そのものが小さく不安定
    • 複数の事業が確立しておらず、事業間で支え合えない
    • ちょっとしたことで売り上げが下がると、会社の存続が危うくなる

    会社がこのような状態で、会社はどうなりたいかというと、もっと成長するために事業の規模拡大や商品・サービスのラインナップ強化、存続と発展のために必要となる十分な売り上げです。

    たとえば、年商20億円・社員100人程度の小規模な会社で、上記のような意向があった場合、自分は昇進するために、次のどちらを選択するでしょうか?
    「自身が所属するチームの風土を盛り上げ、チーム員と上司・他部門とのパイプ役となり健全で円滑な業務運営に導く」
    「従来にはないサービスを開拓し、新しい部門を設立し事業化、年間で5千万円を稼ぎ出す事業へ成長させる」
    当然、後者になります。

    規模が小さい会社では存続・発展のため、たとえスケールが小さくてもラインナップ強化や、短期的でも金になる実績が会社を支えます。
    年商20億円・社員100人の会社の社員の1人がずば抜けた能力による個人プレーで年間1億円稼いだとします。この実績は、年商の5%にあたる金額を1人で稼いだことになり、会社の存続・発展に大きく寄与しています。会社は、発展に寄与したこの社員を高く評価するでしょう。

    チームレベルの小さな単位で考えてみます。たとえば、業務遂行を大幅に効率化する手法を開発し、これまでにない業務フローが全社に確立。このような光る個人プレーも評価の対象になるでしょう。これがリードタイム短縮につながり、売り上げアップとなり、さらなる評価が期待されます。

    規模の小さい会社では、以下のような実績が評価の対象になりそうです。

    • 商品やサービスのラインナップ強化
    • 新規事業立ち上げにつながる新領域の開拓
    • 年商を支える程度の売り上げ実績
    • まぐれ当たりであっても高い売り上げ
    • 業務手法の開発や業務領域の拡大
    • その他めざましい個人プレーでの活躍





    大きな会社の場合

    規模が大きな会社は、社会的に知名度や信頼が高い場合が一般的。社員には、会社の地位や名誉を汚すことがないよう、規律を重んじる教育を施します。多くの社員が組織人としてモラルある行動をし、チームワークをとり調和して仕事を進めることが求められます。
    センセーショナルな成果物・ドラスティックな変化などがいち社員に求められることは稀です。

    大きな会社、たとえば年商1500億円・社員5000人の会社で考えます。
    1人の社員の個人プレーでのめざましい活躍で1億円稼いだとします。それはそれで凄いことですが、会社の年商の0.1%にも満たず、屋台骨を支えるほどの稼ぎではありません。
    ずば抜けた発想力で商品やサービスを新規開発して事業化したとしても、年商1500億円の中でほかの事業と肩を並べるには少なくとも百億円規模の事業なくては成りたちません。ひと息に百億円は現実不可能で、1人の社員の活躍にも限界があります。
    会社がある程度の規模まで成長すると、新しい事業を始める場合、既存の事業から分割・子会社吸収・M&Aなどで、一気に年商の○割という規模の事業を作るほうが効率的なのです。

    このように、大きな会社では、いち社員はめざましく発想・開発したり、個人レベルでの大きな数字を出したりするのは、会社規模で見ると評価の対象にはなりにくいといえます。会社発展のための直接的な運営は、役員クラスの人たちが舵取りをします。
    社員1人ひとりは、この大規模な会社の安定的な運営を部や課単位で危なげなく推進することが求められます。
    規模の大きな会社では、社内の多くの部門が互いに関連し合います。1つの部門が不安定になると、会社全体に影響します。部門1つひとつが着実に運営されなければなりません。部門の運営には、多くのスタッフを束ねて同じ方向を向かせる必要があります。リーダーシップを発揮し、部内外の社員に影響を与える、つまり名前を売る、ということも評価を得るための要件になるでしょう。
    組織が大きいと、なかなか名前が広く通ることは難しいのが現状。たとえばプログラミングスキルを生かして新しい業務プロセスを開発し、生産性向上に寄与した社員が、昇進・昇格の大台に乗ったとします。その時に評価部隊の1人が「俺はこんな奴知らない」と言ったら、昇進レースから脱落することがあります。名前を広く売るには、研究・開発・オペレーションなどの個人プレーに没頭するのではなく、他部門と多く接触したり、人に感謝されたり、活発に周囲の人たちを盛り上げたりしたほうが、会社の存続に役立っているとして、評価の対象になるでしょう。

    たとえ専門スキルや発想力をもち合わせていなくても、元気で人の役に立ち、人をコントロールすることに長けていれば、昇進の可能性がある、ということです。
    むしろ研究や開発に没頭していると、「あの人は職人だから」「コミュ障」などと揶揄されて窓際に追い込まれるリスクがあるくらいです。

    規模の大きな会社では、以下が評価の対象になりそうです。

    • チームの日常業務を安定して回す調整力
    • 部内外で多くの人と関わり、名前を売る
    • 人の役に立つようなサポート
    • 組織の風土を盛り上げて活発にする動き
    • 規律・モラル・業務手順などを遵守した統制
    • その他、会社や組織運営に寄与する活動





    まとめ

    以上をまとめると、次のようにまとめられます。
    規模の小さな会社では、光る個人プレーや成果物がそのまま評価につながるケースがある。
    規模の大きな会社では、組織運営や仕事全体を回すことが評価される傾向がある。

    あくまで傾向であり筆者のコラムですが、あながち間違ってはいないと思います。
    また、個人プレー要件・組織運営要件、それぞれ会社の規模の大小にかかわらず大切な要素であることは、いうまでもありません。
    個人の実績を高く評価する大企業もあるでしょうし、組織運営を重視する小規模企業もあるでしょう。

    本記事により、会社や評価者がどのような観点で社員を見ているかを知るだけでも、少しは道が開けるかもしれません。









  • 保育士・幼稚園教諭から一般企業への転職で、保育士経験を効果的にアピールする8つの方法

    保育士・幼稚園教諭から一般企業への転職で、保育士経験を効果的にアピールする8つの方法

    本サイトでは、保育士経験しかない中で一般の会社に転職したい人向けに、その業務経験をどのようにアピールすればよいか、詳しく解説します。




    保育士経験から一般企業にアピールする

    その業務を端的に取り上げ、それがビジネス視点でどのような成果だったかを説明します。また、成果があまり大きいものでなくても、自分で取り入れた工夫やプロセスがしっかりと説明できれば評価されます。保育の業務が色濃く出るようなアピールや、深掘りはあまりしません。

    1. コミュニケーション力
    (価値観の違う同僚保育士との協業)

    保育園では、各園でのそれぞれの思想やポリシーをもって日々運営しています。同時に、保育士ひとり一人も自分の信念、考え方があります。
    ・とにかく安全第一で子供を守る
    ・文字や数字の学習、知性を強化しよう
    ・絵本の読み聞かせを重視、想像力を育む
    ・運動、体操で体を動かすのが健康的
    ・音楽をたくさん取り入れて感性を磨く
    ・園児教育より親のクレーム対策が優先
    ・園長の指示に忠実に従うべき
    ・昼寝させてる時間が私達の本当の業務
    ・優先なし、すべてまんべんなくやる
    ・季節やイベントに応じて臨機応変にやる
    など、一口に保育士といっても、どこに重きを置くかは十人十色、多様な価値観の人たちの集まりです。

    そんな中で、円滑に保育業務を進めていたということは、高いコミュニケーション力があった裏付けになります。コミュニケーションスキルを発揮した、アピール事例をいくつか挙げます。

    • 自由時間を運動にあてたいスタッフと、音楽にあてたいスタッフの間に入り、「音楽に合わせて体を動かす」という両方を盛り込んだ提案をして妥結させた。両方重要と判断し、win-winの結論を導いた良い事例だった。
    • おゆうぎ会衣装手作り派の私は、外注派といつも意見対立気味だったが、メリットとデメリットをまとめて、手作りアイテムと外注アイテムの区分けをし、両者納得した。0か1か、ではなく、本質をとらえ、それぞれの要素がどうあるべきか最適な方向に導けた結果だった。
    • 現場で他のスタッフと意見の対立時、その場では反論せず、後日落ち着いてから、客観的意見をまとめて、あらためて具体的に話し合うことを提案するようにしている。
      自分の意見だけを押し付けたり、理由もなく単に受け入れたりするのではなく、お互いの意見の客観的に良いところを抽出することが重要である。

    たいした内容ではありませんが、このように口論やけんかを避けて、最良の結論を冷静に導く姿勢は、どこでも必要なビジネススキルです。
    じゃんけんや多数決でなく、どうすれば両者納得できるか、また本質的な問題は何なのかを見極めて結論に向かうアピールが効果的です。




    2. ユーザー目線で新アイデア
    (新しいイベントの企画)

    会社では、事業企画だけでなく、課やグループ単位でも新しいやアイデアや取り組みにより成果を上げなくてはなりません。一人ひとりの発想力に期待がかかります。
    保育園では、納涼祭、クリスマス会、運動会、誕生会などさまざまなイベントがあります。それ以外の小さなイベントやリクリエーションでも何でもいいので、自分で考えて提案した事例があれば、アピールします。

    • 保育参観日は、年に一度開催されるが、数時間で、日頃の様子を網羅して伝えることが難しいため、年に2回開催を提案。暖かい時期に、運動やダンスなどを中心としたアクティブな保育、涼しい時期に、お絵描きや、もじかず、手遊びなどの屋内保育で保育参観を開催。これにより、保護者に保育内容を十分に見ていただけるようになった。
    • 園児たちの作品展示会を提案した。日頃から園内に展示はしているものの、送り迎え時にゆっくり見てもらえないため、日曜日に園内で作品展示会を開催した。自分の子供の作品と他の子との比較もゆっくり楽しみたいという、保護者の気持ちに配慮した提案だった。
    • 今の時代は頭を使うことが大切なので、文字書き、数字、といった「お勉強」だけでなく、知恵をつける訓練や、簡単なプログラミングの考え方を学ぶリクリエーションを提案した。時流を読んだ提案で、保護者からの評判は大変良かった。

    「保育」という一見ルーチンワークに思われがちな仕事でも、これだけ新しいアイデアを日々模索しながら、取り組んでいることをアピールしてください。保育業務の対象は、園児とその先の保護者です。園児だけでなく保護者に向けたカスタマーサービスの意識もある、ということは、ユーザー目線をもっている証拠。ユーザー目線は会社には必須のスキルともいえます。

    3. リーダーシップ
    (作業分担、日常業務での指示)

    日頃の保育で知らず知らずのうちにリーダーシップを発揮していることは、結構多いものです。
    たとえは、保育園におゆうぎ会や運動会の準備で手伝ったり、手伝ってもらったりします。このときに、自分で確たる信念をもって、他のスタッフを巻き込み、自分の指示で作業を進めた経験があったらアピール材料に使います。
    自分が下っ端であっても、先輩保育士たちに、「これとこれの制作をお願いします。終わったら、こちらのサポートをお願いできますか?」と伝えたら、それは、作業の分担や手順を自分で指示したことになりますので、立派なリーダーシップです。
    もちろん普段の何気ないやり取りも、うまく言うことで、リーダーシップを執った経験になります。

    • 運動会で、会場の飾り付けリーダーになった。3人の補助役を指揮して作業を展開した。3人から意見を吸い上げて、まとめてからコンセプトとレイアウトを園長に報告、了承を得て、作業分担を指示して進めた。期日までの終了が困難と判断し、応援を要請して増員して作業し、無事に終了した。計画、分担実行、人員調整といった、全体を見ながら的確に判断し、人を動かしてリーダーシップを発揮する良い取り組みだった。
    • おゆうぎ会で、衣装を手作りする際、制作担当3人に手芸のスキル差があった。制作日程には期限があるため、裁縫系の作業は、手芸の得意なスタッフに担当してもらうよう提案、私を含めた2人は塗り貼り系作業に徹し、来年までに手芸のスキルアップを宣言
      作業の難易度に応じて適材適所な担当で、最短での完成を推進する、良い采配事例だった。スキル不足も明確になり、弱点補強へのきっかけも提案できた。
    • 連絡帳への記入は、基本的に担任をもつ自分がやるようにしているが、サブ担任2人との分担推進を進めてみた。朝のうちにサブ担任に、連絡帳担当の園児の行動を特に重点的に観察するよう指示した。連絡帳記載事項は、全体の出来事半分、当該園児特有の部分半分で、統一した書き方を基本として記入。自分で手を動かすだけでなく、人に動いてもらい、自分は上位の仕事をする、そして成果物品質の統一を図る指示を出す、という取り組みの小さな一歩であった。

    リーダーシップは、自分の業務をすべて自分でやるのではなく、人を動かして最善の成果を出すことです。指示を間違えると、ふりだしに戻るだけでなく、その担当者にも迷惑がかかります。全体を見て、日程を見て、人を見る、進捗を見ることが重要です。業務遂行が芳しくない、担当者のスキルが不十分、などの事情があれば、担当者のスキルアップ教育を視野に入れて進める、という観点も取り入れましょう。




    4. 問題解決
    (クレーム対応、風土改善)

    保育業務に限らず、どんな仕事でも日々問題解決です。些細なことでも説明の仕方によって、際立った問題解決能力に聞こえます。

    • 登園/下園時の入力用共通タブレットが不潔、やめてくれとのクレームあり。まずは、朝番担当者が出勤時にアルコール消毒することを提案した。「毎朝消毒しています」との貼り紙をタブレット近くに掲示。恒久策として、抗菌フィルムをタブレット画面に貼り付けることにし、同じくその旨を貼り紙に追記し、周知した。タブレットの使用は運用上必要なため続行する、という毅然とした対応をするが、できる対策は講じる姿勢を見せて譲歩した。
    • 近隣から、下園時間帯がうるさい、とクレームがあった。園児、保護者に、下園時は園前にたむろせずに速やかに帰宅する旨を周知した上に、近隣住民に見える場所に、「近隣住民に迷惑がかからないよう速やかに帰宅」貼り紙を掲示した。近隣住民はこのような対応により安心し、また速やかな帰宅が促進された
      この園は、ちゃんと対応してくれている、と感じられるような、アピール込みの対応が効果的だった。
    • わがままで自分勝手なスタッフひとりに、園全体が迷惑を被っている状況。ワンマン園長自らの紹介で採用している手前、「あの子はよくやってくれている」とのことで話にならない。
      そのスタッフには、改善して誠実な言動で仕事をしてもらうために、とにかく一度は賛同してから客観的な会話に持ち込む/何かを協議するときには必ず呼ぶ/何かサポートしてもらったときには少し大げさにお礼を言ったりメモでお礼を残す/毎朝笑顔であいさつする、など、さまざまな対策をした。結果として、そのスタッフの態度は、素の部分は同じだか、わがままな言動が少なくなった。また園のスタッフ全体の雰囲気も良くなり、組織的に風土が向上した。

    問題は、外にも内にもあります。
    ・暫定策を取ってから恒久策に移る動き
    ・問題解決を実行するアピール
    ・真っ向から立ち向かわず徐々に改善
    といったさまざまな解決アプローチがあり、臨機応変に対応する姿勢がアピールできるといいです。

    5. 人材の育成
    (後輩保育士の指導、教育)

    後輩スタッフに何かを指導するだけでも、立派な人材育成です。ただ教えた、というだけではなく、ポリシーをもって体系的に育成した、という言い方が望ましいでしょう。

    • 教育用の保育マニュアルというものがそもそもないので、自分なりに、保育、生活、園児、保護者、庶務、などカテゴリー分け、ステップ分けして教育マニュアルを作成した。普段の保育業務を標準書に落とし込み、教育資料の基礎ができあがった。
    • 概略の説明の後にOJT(On the Job Training)で吸収する部分、しっかり説明して理解の上で取り組んでもらう部分で区別した。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、など日報をまとめて提出してもらった。自分で1日の仕事を振り返ってもらうことで、自ら気づかせて成長する仕組みを作った。
    • 仕事のスキルをステップアップするには、日常の仕事だけではなく、自分の時間を使って自己啓発学習する必要もある、という「学び」の大切さも教えた。

    人材の育成は難しいのですが、人を育てようという視点をもっていることが重要です。具体的な内容を教えるだけでなく、
    ・仕事の中で日々成長を感じる
    ・成長できる環境や仕組みがある
    ・後輩が自ら成長する意欲をもつ
    といったことが必要です。このようなことを実現するために園長に提案したことがあれば、アピールになります。
    また、自らもこれから学び続ける気持ちがあることを示します。


    6. ファシリテーション
    (会議での司会進行)

    園内でのスタッフ間での会議、保護者との懇談会、同じ地域の保育園・幼稚園との打ち合わせ、など話し合いの機会は多いと思います。その際にまとめ役や書記のような役割を担ったことがあれば、アピール材料になります。

    • 職員会議で書記を担当することが多かった。単純に議事を板書するのではなく、話し合う議題、詳細、結論をあらかじめホワイトボードに書いておき、話が発散しないように、方向性を導きながら短時間で結論に到達できるよう工夫していた。
    • 保護者との懇談会では担任が主に話し、副担任の私は、ファシリテーション(進行役)に徹した。時にヒートアップしそうなときには、中立な立場に徹し、意見の本質部分を抽出し、「こういうことでよろしいですよね」「先ほどの要望に戻りますと」など、合いの手を入れて、双方の納得する結論を得られるよう心掛けていた。

    会議での司会進行は、時間内に円滑に事を運ばせる大切な役割です。目的を理解して、内容を常に追いかけ、的確な方向にメンバーを導く、というスキルを要求されるので、司会進行をやっていた時点で、ビジネスセンスのアピールになります。




    7. 生産性向上
    (保育業務の効率化)

    単純に作業時間を減らした、というだけではインパクトがありません。そこに生産性向上の視点があった、ということが重要です。
    生産性向上は主に、

    • 業務の質を下げすに、要員を減らしたり作業時間を短縮する
    • 作業時間を増やさずに、要員を減らしたり質を上げる
    • 要員を増やさずに、質を上げたり作業時間を短縮する

    ということです。そこに自分のアイデアや提案、働き掛けがあることが重要です。

    • おゆうぎ会のダンスを園児に教える際、すべてスタッフが教えるのではなく、いち早く覚えた園児に、ほかの子を教えてもらった。スタッフは、踊りが苦手な園児を重点的に教えることができるようになった(時間を短縮して成果を挙げる)。教える役を与えられた園児は、できる自分を誇らしく感じていたようだ(時間そのままで達成感や気持ちの醸成、教育の質を向上)。
    • 保護者からのさまざまな問い合わせや質問に毎日各スタッフが回答していたが、この件数が非常に多く、負担になっていた。園内の掲示板に、「よくある質問」というコーナーを設けて、20個の質問/回答を掲示した。これにより質問は激減し、スタッフの業務効率がアップした。それだけではなく、同じ内容を園のホームページに掲載し、園内の掲示板には、「同じ内容がホームページにも記載されています」と表示したことにより、掲示板の前に人が群がる事態も少なくなった。

    生産性向上に終わりはありません。ひとつ対策を施すことにより、さらにその先が見えてきます。あくなき前進の姿勢を見せると、会社には受けがいいでしょう。




    8. 臨機応変な対応
    (ルールにないことへの対応)

    すべてをルールにのっとって進めるのが難しいことは、なんとなく分かっています。自分では気づかなくても、日々、臨機応変な対応はしているものです。
    ルールにない事態が発生した場合の対応を迫られる場合や、聞いたこともないような奇抜な要求をしてくる保護者の対応をすることもあるでしょう。
    何でもかんでも「上司に確認します」では、信頼を失ってしまいます。また、考えることを忘れて思考停止になってしまい、自分のためにも良くありません。
    どのようにアピールすればいいでしょうか。

    • 1週間の中で、運動、学習、創作活動をまんべんなく取り入れるルールになっている。クラスの半数以上の園児が風邪で休んでいるため、室内体操を少し行い、保育時間の大部分を絵本の読み聞かせにあて、学習に差が付かないようにした。園児の何割が休みのときに特別カリキュラムを適用するか、ルールの追加を園長に提案した。ルールに沿うことが目的ではなく、現行ルールでの運用が不適切と判断した場合には柔軟な対応が必要になる。
    • 「園の出入口、ナンバーキー付の扉は、常に閉めておくこと」というルールがあった。朝のピーク時には、何十人もの園児が保護者と一緒に登園し扉を開閉する、という事実を鑑み、「ピーク時間帯だけは常に扉を開放」という例外を採用した。もともと交通整備を担当していたスタッフが、不審者の出入りも可能な限り見る、ということでまとまった。現状に合わせてルールを変えていく、という取り組みである。

    ルールを守ることは大切です。しかし、何でもルールに従って柔軟性に欠ける人がいると、職場は何か新しい発想で物事を解決しようとしたときに、足かせになります。現実を見ながら柔軟に対応し、ルールを変えていく積極性も大きく評価されます。


    まとめ

    コミュニケーションや生産性の向上といった日常業務の中にある工夫から、新しいアイデアや後輩の指導といった限られた時間の中で発揮するものまで、たくさんのアピール材料があります。自分の業務には該当しない項目もあるかもしれませんが、観点はお分かりいただけたことでしょう。
    自分の業務に重ね合わせながら、ぜひ面接や履歴書、職務経歴書の中でアピールして、会社でも通じるビジネスセンスを保有していることを伝えてみてください。







  • 薬剤師の転職支援サービス、高い実績のある4社の特長を紹介

    薬剤師の転職支援サービス、高い実績のある4社の特長を紹介

    薬剤師の転職の際、ひとりで求人広告を探して悩みながら進める、という人はいないと思います。
    特定のコネクションでもない限り、ほとんどの薬剤師が、転職支援サービス機関を利用します。

    本記事では、特に転職支援実績の高い3社をご紹介します。各社の公式ページへのリンクも用意していますので、ぜひ効率的な転職活動にご利用ください。

    マイナビ薬剤師

    株式会社マイナビが運営する薬剤師転職支援サービスです。
    「マイナビ薬剤師」は、利用者から「満足度No.1」の評価をもらっているくらい人気の高いエージェントです。(2019年の、楽天による、薬剤師の転職支援サービスの調査の結果です。)
    「マイナビ薬剤師」について強みを見ていきます。


    マイナビのいいところ1
    たくさんの求人案件

    58,000件以上もの求人を保有しています。一人あたり平均19件の求人を紹介している実績があります。
    たくさんの選択肢を提示してもらえるので、多くの条件の中から厳選したい人には向いています。

    マイナビは、求人情報を全国の薬局の地域情報込みで把握しています。職場プラス周辺状況を含めた漏れのない求人紹介を得意としています。

    マイナビのいいところ2
    実際の職場の状況を聞ける

    自分が希望する職場の状況を深く聞くことができます。
    マイナビは、希望に合う求人を紹介できるように、コンサルタントが、採用を実施する薬局や病院に対して、現場の様子を緻密にヒアリングしています。
    また、採用担当者だけでなく、現場の薬剤師にも話を聞いてくれるので、「実際のところ」を伝えてもらえます。「こんなはずではなかった」とならないように、とことん情報収集ができます。

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    親身な対応

    相談に対して親身な応対をしてくれるところも、マイナビの評判の理由のひとつです。希望する職場の状況を詳しく伝えてくれるのと同時に、求職者の希望もしっかり聞いてくれることで、そのマッチングを高めます。

    マイナビ薬剤師まとめ

    マイナビは人材関連サービスを40年以上にわたり提供してきた実績があり、ジョブマッチングのノウハウがあります。求職者に歩み寄ってさまざまなアドバイスをしてくれます。ぜひ登録の上、無料転職サポートを受けてみてはいかがでしょうか。


    薬剤師転職ドットコム

    東証一部上場企業アインホールディングスのグループ会社であるメディウェルが運営する、薬剤師転職支援サービスで、業界トップクラスの求人数を誇るサイトです。厚生労働大臣認可ということからも、信頼の高さがうかがえる機関です。


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    3万件を超える非公開求人を保有しています。好条件の求人に対する需要のコントロール、ライバル会社への対策、現職員への条件面での配慮などの理由から、多くのお仕事案件が非公開としています。慎重に適格なジョブマッチングを画策している証拠です。

    その求人の多くが、
    ・年間休日の多さ
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    保有求人の半分が高年収、高時給

    保有している求人の半分が高い給料の案件になります。
    年収600万円や時給2,200円といった、満足度の高い案件から、高時給に特化した派遣や、より高年収の正社員など、さまざまな求人を保有していますので、とにかく稼ぎたい、という人には多くの案件から厳選することができます。

    薬剤師ドットコムのまとめ

    ドットコムは、東証上場グループ企業です。大手特有の、厳重な個人情報管理体制や転職サポート体制も他社に比べて手厚いのが特長になります。
    多くの非公開求人を有し、給料の高い案件も魅力です。↓のバナーのリンク先から、すぐに無料会員登録できます。


    薬キャリ

    薬キャリは、エムスリーキャリア株式会社が展開する、日本最大級の薬剤師専門転職ポータルです。


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    業界最大級の求人数

    3万件を超える求人情報数を保有しています。薬剤師専門の紹介サービスですから、病院や調剤薬局の求人数が特に多いです。業界・勤務形態などを問わず幅広い求人を有しているため、さまざまな条件の中から比較して選びたい人には向いているサービス内容です。
    仕事紹介だけでなく、薬剤師の派遣としての登録も可能です。

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    地域専任のキャリアコンサルタントが転職を支援してくれます。その地域の担当者は、大手の病院から地域密着型の薬局まで、求人情報を網羅して把握していますので、よくありがちな「担当に確認して後日回答」といった非効率なやり取りはほとんどなくその場で解決し、スピーディーな対応が期待できます。
    希望を伝える際には、特に地域を限定すると、より効率的に転職活動を進めることができます。

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    手厚いフォロー

    登録すると、担当者から連絡がきて、希望のまとめや今後のことについてフォローしてくれます。
    自身の転職進捗がない場合にも、定期的に連絡をくれてフォローしてくれます。最新の求人情報やアドバイスを提供してもらえますので、転職活動を効率的に進めることができます。
    希望はできるだけ詳しく伝えたほうが、その内容に応じたサポートを展開してくれます。転職希望時期を最初の登録で申告するため、その時期によってサポートには緩急をつけてくれます。
    もし、とりあえず登録しただけで、定期的なフォローが不要、という場合にはその旨を伝えれば配慮してくれます。

    薬キャリのまとめ

    保有するたくさんの求人数、地域密着による手厚いサポートをはじめとした、総合力を売りとする薬キャリ。自分がなかなか進められない状況でも、多くの求人をもとに、具体的なアドバイスとフォローで進めてくれる、頼りがいのあるサービス内容です。
    以下のリンク先ですぐに無料登録できます。


    お仕事ラボ

    「お仕事ラボ」は、株式会社AXISが、運営する薬剤師のための人材紹介・派遣会社です。
    大手薬局チェーンの子会社で、ミスマッチのないコンサルティングや充実したキャンペーンで全面的なサポートが期待できます。


    お仕事ラボのいいところ1
    ミスマッチのない転職の提案

    専任のコンサルタントによる、ミスマッチのない転職の提案が特徴です。薬剤師ひとひ一人の希望に応じてフルオーダーメイドで転職を進めてもらえます。
    たとえば、以下のような進め方です。

    • 希望する薬局やドラッグストアなどがある場合に、その職場へ逆指名を行い、条件交渉を代行
    • 希望エリアや条件をもとに職場探しを実施
    • 具体的な要望が固まってない段階でも、ライフスタイルに即した働き方を提案

    自分の希望に可能な限り近い条件の求人を探して、交渉、提案をしてくれます。転職後の定着率も高く、利用者の満足度も90%を超えています。

    お仕事ラボのいいところ2
    充実したキャンペーンお得に転職

    さまざまなキャンペーンを実施していますので、転職活動のモチベーションを上げることができます。
    キャンペーン(※)の例をいくつか挙げます。

    • 転職サポート新規会員登録で1万円
    • 面接をすると交通費支給3万円(初回のみ薬局との面接が完了後)
    • 転職決定で最大10万円
    • お友達紹介で最大7万円

    ※キャンペーンは事前の告知なく終了する場合あり
    ※そのほか適用条件詳細は弊社コンサルタントに要確認

    お仕事ラボは、お仕事紹介により企業から得た利益を
    求職者様へ還元する、という方針をとっています。

    お仕事ラボのいいところ3
    大手薬局チェーンの子会社なので安心

    株式会社AXISは、大手調剤薬局チェーンの100%子会社です。プライバシーマークを取得している会社で、薬剤師に特化した人材紹介会社です。

    お仕事ラボのまとめ

    大手薬局チェーンの子会社なので安心です。選任コンサルタントによるミスマッチのない転職活動により、転職後の定着率を前提に進めることができます。
    また、モチベーションを保てる充実のキャンペーンが豊富です。ぜひ一度無料登録をして、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。


    まとめ

    本記事で紹介している転職支援サービスでは、基本的に、親身な対応や充実したサポートが売りとなっています。また全体的に共通することですが、高い時給には応募者も殺到するため、非公開求人であることが多いです。
    薬剤師という職業が、専門性が高く、需要が高いため、転職支援サービス側も、多くの転職希望薬剤師を把握することには大きなメリットがあります。応募者の経歴、スキルを見て適切に求人紹介してくます。そして、確実に結果を出してくれます。
    まずは登録し、自分の適性の再確認と、世の中の求人トレンドを知るところから始めてみましょう。








  • 保育園・幼稚園と一般企業の違いを解説、保育士から一般の会社員に転職するには?

    保育園・幼稚園と一般企業の違いを解説、保育士から一般の会社員に転職するには?

    現職の保育士・幼稚園教諭で、一般の企業への転職を考えている、という人は多いと思います。

    理由はさまざまでしょう。
    ・不規則な労働スタイル
    ・サービス残業
    ・安い賃金
    ・良好でない人間関係
    ・就業規則の不備
    ・保護者とのトラブル
    など。

    この記事では、保育士・幼稚園教諭から一般の企業に転職するのにあたり、仕事の違いや、取るべきアクションで知っておくべきことを、徹底解説します。役立つ情報へのリンクも紹介しています。
    まとめて「保育士」「保育園」「会社」と記述することにします。



    保育園と会社の違い

    保育園でも複数の園にまたがって組織的に統一した保育・教育方針で仕事を管理するところもありますが、多くの園が自園だけの小規模な運営です。会社はその点、多くの部門の社員で構成されています。
    保育士を辞めて会社務めを考えている人は、個人経営や社員数人の零細企業を希望している、ということはないでしょうから、本記事での「会社」とは、数百人とか数千人規模の会社を想定した説明になっています。
    では、保育園との比較での会社の主な特徴を挙げます。

    組織が大きい

    会社は、社員数が多いです。多くの会社機能が細分化されています。それによって、
    ・仕事を進める上で関わる人が多い
    ・おびただしい数のルール、方針が定められている
    ・専門性の異なる人がたくさんいる
    ・たくさんのことを学べる
    ・ほか仕事の部門に異動できる
    ・組織を健全に保つ活動がある
    など、メリットともデメリットとも取れるようなたくさんの、保育園との違いがあります。それぞれのメリットとデメリットを挙げます。

    ■関わる人が多い
    ・メリット 
    仕事を分担できる。協力体制が確立されている場合が多い。
    ・デメリット 
    自分の考えだけで進められない。

    ■たくさんのルール、方針
    ・メリット
    ルール、規定類、方針で統制されているため、変な社員はほとんどいない。リーダーひとりに振り回されることは稀。
    ・デメリット
    ルールを知らないといけない。柔軟な対応には協議が必要。ルールを作る作業もある。

    ■専門性の異なる人がたくさん
    ・メリット
    仕事で関わることで多くの知識を得られる。
    ・デメリット
    知らないこと、難しいこともたくさん説明されるので、学び続ける覚悟、自分も専門性を高める努力が必要。


    ■たくさん学べる
    ・メリット
    研修や教育、学習プログラムがたくさんあり、スキルアップできる。普段の業務で、経済の動きや仕組み、安全衛生、販売、財務など、会社を取り巻くさまざまな側面での情報が飛び交い、生きていく上での多くの知識を得られる。
    ・デメリット
    たいていの場合、情報や届くメールが多く、取捨選択のセンスが必要。

    ■ほかの部門に異動
    ・メリット
    今の仕事が合わない場合、社内でほかの部門に移る希望を出せる。転職なしで人間関係のリセットを図れる。
    ・デメリット
    希望しなくてもほかの部門に異動させられることもある。

    ■組織の活性化の活動がある
    ・メリット
    人間関係の悪化やギスギスした部門の雰囲気を是正する仕組みがあるため、快適に仕事ができる環境へ改善される。
    ・デメリット
    問題抽出やそのための打ち合わせなど、仕事以外での取り組みが多く、やることが多岐にわたる。

    メリット、デメリットのどちらと捉えるかは本人次第です。今の勤め先の保育園にも該当するものはあるかもしれませんが、社員数が多くなるほど、組織の統制のために、良くも悪くもたくさんのことが自分を取り巻きます。



    品質、コスト、納期のすべてに敏感

    会社は、良質な商品やサービスを、定められた日程の中で提供し、多くの利益を創出する、というミッションがあります。すべての会社が、品質、コスト、納期という3要素にとても敏感です。
    コストダウンを推進するためだけの部門、全社の製品やサービス品質を統括する部門、生産日程管理をする部門、のような特化した部門もあるくらいです。全社員が品質、コスト、納期を常に意識した言動を求められます。

    品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)の頭文字を取って、QCDといいます。近年は、環境保護の観点から、環境(Enviroment)にも配慮した取り組みが法的に義務化されてきたこともあり、EQCDを謳う会社も多いです。

    多くのスキルが求められる

    同じ作業を繰り返すだけの単純作業者、定型業務従事者でなければ、ビジネスに必要なスキルがまんべんなく求められます。
    専門分野に加えて、PC(パソコン)、ビジネスライティング(文章)、のほかたくさんのスキル領域があり、高い給料を得ようと思うと、より高いレベルでのスキル習得が必要になります。
    保育士経験があると、対人コミュニケーションスキルの高い人は多いかもしれません。そこは生かせるでしょう。

    保育士・幼稚園教諭から一般企業への転職で、保育士経験を効果的にアピールする8つの方法

    給料は一般企業のほうが高い

    多くの保育士さんとお話しすると、給料が安い、ということが大きな不満であることが多いです。
    保育業界では、経営者や役職者は別ですが、保育業務メインで働いていると、400万円台が限界ではないでしょうか。200万~300万円台の人がほとんどだと思います。
    会社では、業種にもよりますが、社員数が数百人規模を超える会社であれば、給料は安定して伸びます。一口に一般化は難しいのですが!安く見ても、だいたいの目安で、
    20代
    給与 25万円×12カ月
    賞与 50万円×夏冬
    これで年収400万円となります。これだけみると、保育士の給与と大きく変わりません。
    平社員でもグレードが分かれている、という会社が多いので、昇進試験に合格して昇格すると、給料が急増します。多少がんばってひとつふたつ昇格しておけば、
    30代
    給与 30万円×12カ月
    賞与 70万円×夏冬
    年収500万円に達します。その後も給料は微増します。これで、保育士を続けていた場合と比較すると、生涯賃金は数千万円の差が付きます。
    会社によっては、平社員でも活躍して実績を挙げれば、年収1000万円を得ることも十分に可能です。




    「会社員経験なし」から一般企業を目指すには

    会社員としての業務経験がない中で、会社勤務を希望する場合、どのように職を探せばよいのでしょうか。いくつか手段はありますが、どのような職種を希望するかによってその方法は異なります。
    「この会社のこの職種が希望」ということなら、その会社のホームページで中途採用募集を検索したり、なければ直接電話して期間従業員採用はあるか問い合わせたりします。「希望する職種は決まっているが地域は限定的」なら転職支援サービスを利用します。本記事内でも、転職支援サービスをいくつかご紹介します。

    いずれにしても、「特に職種の希望はないが、なんとなく会社勤務がいい」という気持ちでは、採用を勝ち取るのは難しいです。世の中にどのような仕事があるか調査の上、希望職種を定めてから動きだしましょう。


    転職支援サービス

    たくさんの転職支援サービスがあります。サービス会社によってやり方は多少異なりますが、履歴書や職務経歴書は必要になるでしょう。
    自分の希望する、
    ・職種  (例 経理、一般事務など)
    ・業種  (例 メーカー、商社など)
    ・勤務地 (例 都内、1時間以内など)
    ・勤務体系(例 正社員、派遣など)
    を、だいたいまとめておくとよいでしょう。
    自分の希望がまとまらない場合には、転職支援サービスに何社か登録し、さまざまなお仕事案件を検索して、自分に合う職種を絞りこんでいきましょう。
    サービスに登録するだけでしたら、どこも無料です。

    会社のホームページ

    会社の希望がピンポイントであれば、その会社のホームページの「採用情報」の中の「中途採用」「キャリア採用」などの項目から、求人を探します。
    希望の職種があれば、直接応募することも可能ですが、その求人を扱う就職支援サービスに相談すると、確実に進めてくれるのでおすすめです。さまざまなアドバイスももらえます。

    電話、メールで直接問い合わせる

    古くさい手法ですが、希望の会社の担当者と直接情報交換できます。
    期間従業員の募集情報や選考のプロセスを教えてくれたり、就職支援サービス会社を通す旨を教えてくれたりします。




    一般企業の勤務経験なしで会社に中途入社するには

    中途で入社する社員には、多くのスキルが求められます。時間とお金をかけて教育しなくても、即戦力として活躍してもらえるところに中途採用の価値があるためです。
    専門性やそのほかのビジネスマンとしてのスキルを漏れなく要求されることはありません。しかし、ひとつでも多くを習得しておくこと、どんなスキルが必要かを知っておくことで、ほかの候補者と差を付け、採用内定を勝ち取ることができます。

    必要なスキルについてまとめた記事を、ご参照ください。

    一般企業の経験なしで、会社の中途採用に合格する 知っておくべき10のスキルを解説

    一度転職しても、保育士への復帰は大丈夫、むしろメリットは多い

    保育園では、基本的に保育業界での経験者がほとんどです。したがって、以下のようなことができるスタッフが園に多くいるということはありません。
    ・プロのビジネス目線で日常業務を改善
    ・保育サービスの革新
    ・掲示物や配布物(紙)のプロ並みのデザイン
    ・敏感なコスト感覚
    保育士は、子供の健康と安全を守ることが最優先ですから、もちろん、それを第一に考えていただいていいと思います。ほとんどの人がそうであるべきでしょう。
    しかし、園長先生は経営者であることが多いため、保育だけでなく、全体の運営に関わってビジネス視点で考えなくてはなりません。経営・ビジネスコンサルタントと契約して、アドバイスをもらえる環境にあったとしても、毎日の保育業に付きっきりで進めてもらうわけにはいきません。
    そこで、保育業の経験、会社でのビジネススキルの両方を兼ね揃えた人であれば、運営の右腕になってもらったり、副園長や主任候補として重宝してもらえることになるでしょう。(中にはワンマンな園長もいますが、園の方針によります。)

    会社員として働くと、多くのビジネススキルが身に付き、保育士に復帰したいと思ったときには、パワーアップした状態での復帰が実現することになります。

    転職のメリット。転職に必要な取り組みやコツ、準備、試験対策

    まとめ

    保育園と会社の違い、アプローチの手法などの情報をお届けしました。保育士経験だけだと会社への転職には自信がなく不安もあるとは思いますが、まずは、転職支援サービスを利用し、プロの意見も参考にしながら進めてみてください。
    必要なスキルについては、本サイトのほかの記事も参考になると思いますので、ぜひご覧ください。







  • 一般企業の経験なしで、会社の中途採用に合格する 知っておくべき10のスキルを解説

    一般企業の経験なしで、会社の中途採用に合格する 知っておくべき10のスキルを解説

    一般企業が中途社員として入社してくる人に求めるスキルはたくさんあります。もちろん、すべてを兼ね揃えている人なんてほとんどいません。
    しかし、何を求められているか、どういうことができるべきであるか、知っているのと知らないのとでは大きな違いです。

    この記事は以下のような人を対象に書かれています。
    ・会社でどんなスキルが必要なのか知りたい
    ・今後組織の中で働かなくてはならない
    ・会社で必要なスキルを習得したい
    ・今の職業が、保育士、介護士、作業員、野外での勤務、などの職種で、オフィスワークの経験はないが、会社に中途採用で転職したい
    ・就活中の学生

    会社から求められる10のスキル項目と、その習得方法について解説します。

    会社で求められるスキルをおおざっぱにいうと

    前の職場で得た知識や経験が、自社でどのように生かせるのかを、会社はジャッジしてきます。

    中途社員には、いちから社会人としての教育を施す必要はない、と会社は考えています。中途で入社する人に求めるスキルは、
    ・礼儀正しい態度
    ・コミュニケーション能力
    などは当然のこと、そのほか、
    ・募集職種の専門性
    ・問題解決の力量
    ・自頭力、発想力
    などがあります。さらにレベルの高い要素では、
    ・正しいプロセスで仕事を進める
    ・リーダーシップを発揮して成果を挙げる
    ・後輩の教育ができる
    というスキルが求められるケースもあります。社会人としての経験年数によっても、求められるスキルの幅は異なります。

    さすがに上記のすべてを身に付けていることを求められるわけではありませんが、中途で入社を希望する応募者がこれらの多くを兼ね備えていれば、ほかの候補者よりも優位に立てます。「ぜひこの人を欲しい」と思わせたいところです。

    会社で使用する言葉使い、尊敬語、謙譲語、丁寧語、これだけ押さえておけば大丈夫

    1. テクニカルスキル

    テクニカルスキルとは、専門的な知識のことです。たとえば、
    商社 :契約、法律、経済
    営業 :販売、経済、計算、管理
    技術 :専門学問、数学、物理化学全般
    研究 :専門学問、研究プロセス、論文
    事務 :PC、文章、費用処理、計算
    など、その業務を遂行するにあたり必要となる知識やスキルです。
    事務職が最もハードルが低いことは明らかですが、そのぶん競争率も高い、ということになります。

    会社経験がないところから会社員を目指すということは、会社が求める専門スキルをもちあわせていない人が多いと思います。専門性は、地道に積み上げていくものですから、年齢によっては、高い専門性がなくてもそれほど不利にはなりません。
    スキルの習得が間に合わなければ、「このようなことを現在学習中」と伝えることもできます。
    そのためにも、興味のある分野の、
    ・関連の専門書で学習
    ・Webサイトで情報収集&学習
    ・有料または無料動画サイトで学習
    ・講習会を受講
    ・e-Learning講座を探して受講
    など、できる限りのことを進めてみましょう。

    専門分野の業務を遂行する上での最も基本的なスキルとして、文章力とPCスキルが挙げられます。

    2. 文章能力

    手足を使った単純労働(工場組立ライン、物品運搬)でなければ、PCを使用しての文章を書く作業はほぼ毎日ある、といっていいでしょう。
    前職にも、連絡帳に毎日の出来事を書いたり、配布物への文章書きなどをした人もいるかもしれませんが、より高いレベルが求められると思っておいたほうがいいです。
    情報共有に厳しい人たちや、多数のお偉いさん達に一斉送信で、的確な内容でメールをする、ということもあるでしょう。
    文章の基本は、
    ・概要や結論を最初に簡潔に書き
    ・具体的な詳細内容を明記し
    ・最後にまとめる
    という流れを徹底します。自分でも確認でき、相手に伝わる、という利点があります。これを「説明資料」という形で表現する場合もあるため、ハードルはかなり高いといえます。文章スキルアップの記事と、資料作成スキルアップの記事をご紹介します。あとで読んでみてください。

    文章を上手に書くための6つの基本、例文で解説

    お仕事で資料を上手に作るコツ、例を挙げて資料作成の基本を解説

    3. PCスキル、Excel、Wordなど

    PCスキルとは、現在、
    ・Word
    ・Excel
    ・PowerPoint
    とイコール、といっても過言ではありません。会社によっては、使い勝手の良さでGoogleのツールを使う会社もあるかもしれませんが、基本は、Microsoftのこの3ツールです。
    Word、Excel、PowerPointの操作スキルアップに関しては、すみませんが当サイトではカバーできていません。自信のない方は、Webサイト、Youtubeなどで学習してみてください。「学習」「無料」といったキーワードで検索すれば無数に出てきます。

    PCそのものを使うスキルは、もちろん求められますが、PCの仕組みやアルゴリズム、サーバーなどの知識を求められることはまずありません。専門性が高すぎます。
    電源を押して、起動して、ファイルを開いたりコピーしたり、ソフトウェアをインストールしたり、終了などができれば問題ありません。毎日使えば、仕事に必要なスキルは自然に身に付きます。PCをもっていない人は、購入して毎日使用することで慣れておいたほうがいいでしょう。

    職種にもよりますが、PCキーボードのブラインドタッチはマスターしておくことをおすすめします。仕事の効率が何倍も変わってきます。なにしろ、「仕事ができる人」のように見えます。
    ブラインドタッチがもたらす3つのメリット、優れた無料練習サイトを3つ紹介

    4. ヒューマンスキル

    これは、性格が良い、ということもありますが、コミュニケーションスキルのことです。優れたコミュニケーションにより、対人関係を円滑にコントロールして高い成果を挙げることが必要になります。

    参考記事
    「人物良好」という評価をもらうために必要な4つの要素

    出世のために、人間力を身に付ける

    そのほか全般的なスキルは?

    テクニカルな部分とヒューマンの部分以外に、求められる要素がたくさんあります。
    今後、技術が進化し、業務にAIやRPA(Robotic Process Automation、業務のオートメーション化)が取り入れられると、以下に挙げるスキルの要求が増してくるでしょう。真面目にコツコツと業務をこなす、とか、正確に丁寧に繰り返し作業をする、というスキルは、重要度の低いスキルに位置付けられるようになります。これからは、
    ・新しい物事を考案
    ・臨機応変な対応
    ・問題解決
    ・人を育てる
    ・人を束ねて業務を動かす
    といった、ロボットが苦手なこと、人間にしかできないことが求められてきます。

    テクニカルやヒューマン以外で会社が求めるスキルをいくつかご紹介します。採用面接で、これらを兼ね備えていることを説明できれば、優位に立てます。

    5. 考える力、自頭力

    物事をしっかり考えて仕事をすることは、これまでも意識していたと思います。しかし、限られた時間の中で効率的に高品質の商品やサービスを創出し、利益を最大化する、という側面は、会社でクリエイティブに仕事をする上で強く求められます。会社で思考を働かせて仕事をするために重要な要素として、以下のようなものがあります。
    ・全体を見て漏れのない検討を行う
    ・物事の本質に迫る
    ・ユーザー目線で物事を考える
    ・発想力で新しいものを生み出す
    ・瞬時に仮の結論を導く
    これらが正にロボットではなく人間が得意にできる要素です。詳細解説記事を参照ください。

    思考を働かせて仕事の成果をあげる5つの方法、実用例で解説

    6. 問題解決能力

    仕事をしていると、大小含めて毎日問題解決をしている、その積み重ねです。そのたびに先輩や上司に相談していると、業務遂行能力の欠如を疑われてしまい、残念なことになります。
    先ほどの、思考を働かせて成果を出す、というスキルを身に付ければ、問題解決もスムーズに対応できるようになります。
    問題解決を説明するには、とても一言ではいえませんが、だいたい以下のようなプロセスを踏むことが基本です。

    1. 影響の範囲を考える
     (部門、顧客、金額、日程など)
    2. 事が大きければ上司に報告、指示を仰ぐ
    3. まずは暫定的処置(火消し)を考える
    4. その暫定処置を関係者に連絡し、実行
    5. 本質的な原因を捉え、対策と日程を共有
    6. 根本的解決を実行
    7. 再発しないような策を講じる

    問題が小さければ、自分で根本的解決を即座に施すします。何年か経験を積む必要はあります。すぐに相談することだけは避け、少しでも自分で考えてからの報告が大切です。常に全体最適を考えて問題解決ができるようになると、周りからの信頼も厚くなり、頼られる存在になります。


    7. プロセスを踏んで仕事を進める能力

    世の中には「PDCAサイクル」というものがあり、仕事を進めるプロセスの考え方の基本として、多くの会社で重用されています。
    「PDCA」でインターネット検索すると、多くの説明サイトがヒットします。かなり細かく説明されているサイトがほとんどですので、ここでは簡潔にします。以下のような考え方です。
    P(Plan) 計画を立てる
    D(Do) 実行する
    C(Check) 確認し、改善や向上を考案する
    A(Action)改善、向上策を施行する

    Aまできたら、またPに戻る、というサイクルです。普通に仕事をしていれば、だいたいこのサイクルには乗ってくるものです。
    仕事のプロセスとは、マニュアルに沿って正しい仕事をすることもひとつにはありますが、このPDCAサイクルに沿うことも、ぜひ知っておきましょう。加えて、自分の所属部門での方針に沿います。

    「正しい仕事を正しいプロセスで実行しよう」みたいなスローガンを掲げる職場では、このPDCAサイクルを重視していることが多いです。

    PDCAサイクルに忠実に従って業務を進めることを良しとしている会社では、計画やらプロセスそのものが仕事になってしまい、結果を出すまでに時間がかかり、機会損失となっていることがあります。「プロセスや計画ばっかり気にしてないで、さっさと実行すればいい」と唱える実業家も多くいます。
    実行あるのみ、といっても、このPDCAサイクルを知っての上での遂行だと説明がつきます。

    8. 人に伝えるスキル

    会社では、関係者に的確に物事を伝えることが求められます。「仕事の報・連・相」や電話、メール、プレゼンテーション(発表)などがそれに当たります。

    「仕事の報・連・相」は、的確なタイミングで、報告、連絡、相談することです。これができると、コミュニケーションや情報共有をしっかりできる人、と見てもらえます。
    今は会社では、情報共有の基本はメールやチャットです。緊急性が高かったり、相手が手厚いサポートを必要としている場合には電話をすることもあります。会社の文化に従います。

    人に伝えるスキルが最も顕著に表れるのは、プレゼンをするときではないでしょうか。プレゼンだけで1冊本が書けるくらい、奥が深い要素です。プレゼン資料のクオリティもその要素の1つといえます。
    プレゼンを上手にできるということは、テーマのポイントをしっかり捉えて、まとめることができている、ということですので、そのインパクトは大きく、その先にさまざまな大きな舞台を用意してもらえます。評価も高くなり、ビジネスチャンスがぐっと広がります。




    会社でのプレゼンテーション、成功のために心得るべき4つの要素

    9. リーダーシップ

    リーダーシップは、どの会社でも求められます。大勢の人間を束ねることだけがリーダーシップではありません。規模は小さくても大丈夫です。関係部門の数人に物事を依頼して、結果的に1つのアウトプットを自分が出したら、それも十分リーダーシップの1つです。複数のスタッフを指揮して成果を出すことが重要です。

    リーダー経験がない場合でも、基本的に以下のようなことを意識していれば、リーダーシップが身に付いてきます。
    ・業務やプロジェクトの全体日程に気を配る
    ・メンバーからの情報共有を求める
    ・進捗が遅れている人(業務)に対処する
    ・メンバーのスキルアップを図る
    ・メンバーのモチベーションを上げる
    ・世界標準の情報を集め、チームに共有する
    そのほか当たり前の、ほかのチームと自チームのうまい橋渡し役となる、とか問題解決力など、たくさんあります。
    リーダーシップに関する書籍は、あまりにも数が多すぎます。いろんな人がいろんなことを書いていますので、どの本を読んだらいいか、迷ってしまいます。もし、体系的な知識を得たい場合には、「チームで成果を出す」とか「リーダーに必要なこと」などをテーマにしている本を1冊読んでおけば、リーダーシップの全体像を理解できるでしょう。

    10. 人材育成のスキル

    リーダーシップの項目で、「メンバーのスキルアップを図る」と書きましたが、チームメンバーだけでなく、同じ部門や自分も含めて、人が成長するためにどうすればよいか、知っておくと、会社には高く評価されるでしょう。

    人材育成は、とても奥が深く、この記事の数行で語り尽くせるものでは到底ありません。概略を書きますので、「会社にはこういう考え方がある」という程度に理解しておくだけで十分です。

    会社員は、基本的に
    ・会社での仕事経験
    ・仕事での研修
    ・自らの学び
    の3つで成長します。成長のためには、この根底に、やる気、モチベーションがあります。この成長を後押しする環境の中で、
    ・目標達成による貢献を実感
    ・仕事のやりがいを感じ、さらなる成長
    といったことを実現させるために、部下や後輩、同僚に成長を促します。
    結果として、
    個人の成長 ⇒組織の成長 ⇒会社の成長
    となり、会社の利益向上、発展へとつながります。

    具体的な行動としては、
    ・自身が学び、成長する
    ・研修や講習の情報を部門で共有する
    ・業務、プラスアルファの教育を後輩に施す
    ・成長することの意義をしっかり説明する
    ・部下、後輩のやる気を引き出す
    ・昇格試験があれば、後輩受験者を指導する
    などです。
    会社に入る時点で確たる人材育成ポリシーをもつ、というほどでなくてもいいですが、後輩を育てたり、周りの人に「学び」の影響を与えるような姿勢があるのが望ましいです。
    管理職になると、さらに人材育成の高いレベルを求められますが、会社によってその思想は異なります。その思想に従い、なおかつ自分のポリシーもあるといいでしょう。


    場合によっては、語学力も求められる

    転職において、英語は必須ではありません。
    日本の企業では、語学力すなわち英語力を強く求めるところはまだ少ないです。英語でマニュアルを作る、外国人相手に何かを案内する、または翻訳や通訳など、英語を使うことそのものが仕事になっている場合には、求められます。高い専門性や幅広いビジネススキルに加えて、英語も話せる、という日本人自体、少ないはずです。したがって、英語ができると、プラスアルファで評価が高い、ということです。

    外資系企業、特に欧米系企業であれば、英語力を求めるケースがほとんどです。また、中国に支社や大きなマーケットをもっている会社だと、中国語スキルを求めることもあります。反面、ドイツ系やフランス系の企業で、それぞれドイツ語やフランス語が必須というところは稀です。

    日本人ビジネスマンにとって重要度の高い外国語が英語であることは、今も昔も変わりません。英語力が高いと、その会社での業務効率向上や、周りからの評価が高くなるだけでなく、プライベートの充実、英語を生かした副業、などさまざまなメリットが得られることで、人生を大きく変えることができます。
    また、確たる専門知識を確立した上で英語力も兼ね揃えていれば、「英語力必須」といわれるGoogleやAppleなどの超優良企業へのチャレンジも叶います。

    転職にあたり、何から始めたらいいか分からない、という人は、とりあえず英語の学習だけても始めておいていいと思います。真面目にコツコツ取り組めば、1年~2年もあれば、仕事での英会話はほとんど苦労なくこなせるようになります。
    短期間で英語を話せるようになる、学習方法を速攻でポイント解説

    各スキルの習得、実行の目安

    本記事で紹介したスキルの大まかな位置付けを示します。転職活動での目安にしてみてください。

    ■専門書、Web、講習で学習
    重要度 :高い
    ・テクニカルスキル(専門スキル)
    ・PCスキル

    ■概要を知った上で、日々実行あるのみ
    重要度 :高い
    ・文章力
    ・ヒューマンスキル
    ・問題解決

    ■概要を知った上で、地道に取り組む
    重要度 :少し高い
    ・人に伝えるスキル
    ・考える力、地頭力

    ■知っておくだけでOK、いずれ発揮
    重要度 :普通
    ・プロセスを踏んで仕事
    ・リーダーシップ
    ・人材育成

    ■補足
    語学力は、自分の目標や、会社が求めているかによります。習得を志すなら、以下の記事を参考にしてみてください。
    留学しないで独学で英会話をマスターするための勉強法

    まとめ

    一般企業でのオフィスワークの勤務経験なしで、会社の中途採用に合格するためには、習得しておいたほうがよいスキルがたくさんあることが分かりました。
    すべて習得するのは難しいですが、会社で働くときに必要な観点をお分かりいただけたと思います。
    筆者の観点で、その習得や重要度の目安も書いていますが、転職支援サービスの担当者と相談すると、より具体的なアドバイスをもらえます。ぜひ利用してみてください。
    当サイトでも、ビジネスや転職の参考になる記事を今後も増やしていきますので、ご参考にしていただければ幸いです。







  • 「薬剤師」の仕事内容、メリット・デメリットを徹底解説

    「薬剤師」の仕事内容、メリット・デメリットを徹底解説

    薬剤師のお仕事についてメリット、デメリットについて解説します。

    主に、以下のような人に役立つ記事になります。
    ・現職の薬剤師で、メリットを再確認したい
    ・薬学部の学生で、薬剤師の仕事を詳しく知りたい
    ・薬剤師、薬学部を目指す、受験生や高校生
    ・薬剤師の人との結婚を考えている
    ・自分の子供に薬剤師になってほしい




    薬剤師の業務内容の確認

    薬剤師の仕事は、おおまかに以下の4つに分類されます。
    ・調剤薬局での薬剤師
    ・ドラッグストアでの薬剤師
    ・病院での薬剤師
    ・MR
    一つひとつ、簡単に概要を確認します。

    調剤薬局での薬剤師

    街中での薬局や、病院やクリニックに併設されている薬局で勤務します。
    主な業務
    ・処方箋の監査
    ・内服薬や注射剤の調剤
    ・窓口での薬剤管理や服薬指導
    ・販売商品の在庫管理
    ・医薬品発注
    ・レジ業務
    ・医師への問い合せ
    などです。
    発注業務は、事務担当が一括して行う場合もあり、勤務する薬局によります。窓口でのお客様対応、という特性が強いといえます。

    ドラッグストアでの薬剤師

    マツモトキヨシ、HACドラッグ、CREATEなどの大きなお店に併設されている薬局で勤務します。
    主な業務
    ・処方箋の監査
    ・内服薬や注射剤の調剤
    ・窓口での薬剤管理や服薬指導
    ・販売商品の在庫管理
    ・医薬品発注
    ・レジ業務
    ・医師への問い合わせ
    小さな調剤薬局と業務は近いです。ただし、薬剤だけでなく、食品や雑貨などの一般商品の管理や一般客対応をする場合もあります。お店によって勤務内容が決まっていることがあったり、契約時に業務内容を選択できたりします。

    病院での薬剤師

    病院やクリニックの中で、医師、看護師、患者などと常に関わりながら勤務します。
    ・処方箋の監査
    ・持参薬鑑別
    ・内服薬や注射剤の調剤
    ・混合調整
    ・薬剤在庫管理と発注
    ・入院患者への配薬、服薬指導
    ・医師、看護師への問い合わせ
    などです。薬局の薬剤師との大きな違いは、職場が病院であること。医師との連携での業務が基本で、また入院患者への長期的な対応があります。業務全般も薬剤部の方針だけでなく、病院の方針の多くに従って遂行することが多くなります。

    MR

    薬剤師という職業ではありませんが、一応、4つ目として、リストアップします。
    MRは、薬品メーカーの薬商品を扱う営業職です。Medical Representative の略称で、「エムアール」といいます。
    ・病院、薬局への薬品の売り込み
    ・顧客への勉強会開催
    ・顧客へ商品のプレゼン
    ・販売計画策定
    ・研究、製造部門との業務連携
    ・市場調査
    などです。
    自社で製造する薬を扱う仕事になりますので、薬剤の専門的な知識を駆使して遂行します。MRは、薬剤師の資格がなくても就けますが、MRになるための民間試験に受からなくてはなりません。薬剤師の資格があると受験科目のいくつかが免除されます。
    薬剤師の仕事とは異なり、また一般の営業職とも資格職という点で異なるため、特異な存在感があります。




    薬剤師のメリット

    薬剤師は、その職に就くための費用と時間が多く必要ですが、一度薬剤師になれれば、そのメリットは絶大です。

    どこでも働ける、夫の転勤に合わせて転職できる

    薬剤師は資格職のため、誰でもその職に就けるわけではありません。その裏返しで、薬剤師の資格を所持していれば、全国の病院、薬局で求人さえあれば、その職に就くことができます。よほどのミスマッチがない限り、その街の薬剤師求人のいずれかに収まることができます。
    女性の場合、結婚や夫の転勤などで現職を辞めてしまっても転居先ですぐに職を得られる可能性が高いです。小さな村でなければ、大抵は薬剤師求人があります。

    それなりに高い時給で稼げる

    薬剤師の給料は、めちゃくちゃ高いということはありませんが、事務の仕事やスーパー、ショップの販売などと比較すると、格段に高いです。パート勤務や派遣社員で、どんなに安くても時給1600円くらいからとなります。地域にもよりますが、2000円くらいからが相場です。高いと4000円くらいの求人もあります。

    年収800万円まではいける

    正社員としてフルタイムで勤務すると、年収およそ400万円くらいからとなり、800万円くらいまでは目指せます。それ以上をの年収をねらうなら、薬局長や薬剤部長などのマネージャークラスを目指す必要があります。
    もちろん地域やその勤務先の給与体系にもよりますが、役職なしの平社員で年収700万円もらえるのは、薬剤師の大きなメリットといえます。


    専門職としての高い社会的評価

    薬剤師は手堅い職業です。大学で何年も薬学を勉強し、難しい国家試験に合格し、病院やクリニックなどで医療に従事している、ということで、社会的な評価は極めて高いです。
    日常生活に欠かせない「薬」に関する専門家、ということでも、間違いなく一目おかれる存在です。
    クレジットカードの審査、就職、結婚など、人生の節目で自分の職種の恩恵を授かることでしょう。
    薬剤師としての業務のかたわら、さらに勉強し、認定薬剤師の資格を取得することもできます。認定薬剤師となれば、さらにその評価や需要も高まり、その地位を確たるものにすることができます。

    薬学の知識を生活に役立てられる

    薬剤師は、薬の知識が豊富なのはもちろんのこと、どの薬が、どのような症状に効くか分かっています。
    医師ではないので、病気を特定することはできませんが、生活の中で、風邪や体の痛みなどの症状が出たら、この薬を飲む、と即座に判断できます。薬の知識だけでなく、風邪を引かないための生活の仕方、のような保健全般の専門的な知識があります。
    また、いわゆる理系であるため、生活の中でのさまざまなやりくりを化学的な解釈で行うことができます。

    同僚のレベルが高い

    薬剤師の同僚は、薬剤師です。すなわち、同僚がみな、難しい国家試験をクリアしています。また、大学受験、長年の学問修了、日進月歩の薬剤知識のキャッチアップといった、努力ができる人、計画的に学べる姿勢のある人がほとんどです。
    一般企業での機械や電気、経理、IT系といったさまざまな職種は、業務のための国家資格や、学問修了が必須でないことがほとんどです。課の中に未経験者やど素人がいて、なんとなくやれてしまっている、という理不尽な状況が見られることもあります。課長はマネジメント重視で、課の専門性には欠けるという場合もあります。
    薬剤師は、みな同じ学問を修めているため、高いレベルでお互いに会話ができます。管理職も薬剤師ですので、上司と専門性の高い会話が可能です。登録販売士も薬剤師に負けないよう勤勉な人が多いです。

    勉強会を受講できる

    新しい薬や成分に関する情報共有の機会を、薬品メーカーが提供してくれます。
    病院やクリニックといった薬剤師の職場にプレゼンしにきてくれることもあれば、近場の会場で開催してくれることもあります。参加料金がかかる場合もあります。
    自ら進んで勉強することはもちろん重要ですが、メーカー側から知識を提供してくれるのは助かります。押さえておくべきポイントや、薬品業界のお話などさまざまな情報を得ることができます。

    転職市場で強い

    薬剤師という職種の価値は高いです。転職しようと考えた場合、必ずといっていいほど、どこかに転職できます。就職・転職サービス業者の中には、薬剤師の求人情報を専門的にまとめて取り扱うところもあり、1つの地域の中でも、複数の選択肢の中から自分に合った求人を選ぶことも可能です。
    調剤のルーチンワークの枠を超えて、緩和ケア、抗がん剤、NST参加、各種委員会への参加など、の業務経験を積むことができれば、自身の転職市場での価値はさらに高まり、より高い年収や時給で自分を売り込むこともできます。



    薬剤師の転職支援サービス、高い実績のある3社の特長を紹介

    医師との協業により、医療に詳しくなる

    病院薬剤師であれば、毎日といっていいほど、医師との協業による業務遂行となります。
    症状、病気に関わる会話が日々繰りひろげられるため、医療全般の知識も年々蓄積されていきます。担当の病棟があれば、やる気次第でその病棟の医科の深い知識を付けることも可能です。
    ただし、詳しくなっても、それを患者さんに医療行為として伝えることや、医療見解として関係者に伝えることはできません。あくまで自分の理解促進や、生活に役立てる、といったことに留める必要はあります。

    女性の場合、医師との結婚も叶う

    女性の結婚相手の職業として毎年上位にランクインする「医者」。病院薬剤師は医師のそばで働くことも多いため、そこから恋愛に発展し、結婚、ということも可能です。紹介やお見合いパーティーに頼らなくても、身近でそのチャンスがある、というのは、恵まれた環境です。




    薬剤師のデメリット

    薬剤師は、専門性の高さ、市場価値の高さ、資格を得るまでの道のり、などから、他の職種にはないデメリットがあるのも事実です。これから薬剤師や薬学部を目指すなら、デメリットも把握した上で突き進む必要があります。

    常に勉強を続ける必要がある

    薬剤師に限ったことではなく、サラリーマン全員、「学び」を続けることは大切です。しかし、医療従事者、特に薬剤師は少し状況が異なります。
    薬や成分は日々進化しているため、普段の調剤ルーチンワークをこなすための知識も短期間でアップデートされることがあります。そのための勉強は、薬剤師にとって欠かすことのできない取り組みです。
    工学系・IT系エンジニアの「学び」や、管理系職種のサラリーマンの「学び」は、「スキルアップ」につながりますが、薬剤師の「学び」は、「スキルの維持」ともいえます。「学び」を怠ると、おいてけぼりになるため、学び続ける覚悟が必要です。
    専門的なお勉強、そのほか必要なお勉強をしっかり続けていかないと世間が狭くなる、と言う薬剤師も多くいます。

    高い学費のわりには稼げない

    薬学部の学費は高額です。以下の比較を見ると歴然とします。薬学部のおおまかな6年間の学費は、
    私立 1200万円
    国立  400万円
    同じ理系でも、理工学系学部は、4年間で
    私立  600万円
    国立  250万円
    が目安です。
    6年間というところもポイントで、生涯の労働年数が理工学系より2年短くなります。そのわりには、とてつもなく高い給料を得るのは難しい、といわざるを得ません。
    同じ医療従事者でも、
    看護師 6年制ではない
    医師  報酬が高い
    ということを考えると、薬剤師の費用対効果はやや低いです。
    また大手メーカーであれば、主任、係長クラスで年収1千万円も可能です。ベンチャー企業やIT企業で優秀な実績を上げて、平社員でも1千万円以上もらう人も、今は多いです。しかし、薬剤師で管理職にならずに年収1千万円を得るのは非常に難しいです。手堅い職業であるのと同時に、ホームランを多発してグイグイ給料を上げていく、というのはほぼ無理だと考えてよいでしょう。

    通常業務の中でビジネススキルは身に付きにくい

    ここでいうビジネススキルとは、PCや語学、コンセプチュアルスキル、プレゼン、ライティング、デザインなど、ビジネスマンに必要な、本業プラスαの部分のさまざまなスキルのことです。
    薬剤師は、その専門性の高さゆえ、薬剤の専門知識や医療に関するスキルの多くを求められます。医師・看護師と同じで、医療に関する専門性の重要度が極めて高く、ビジネススキル全般の習得が、一般企業に比べると低い優先度に位置付けられます。
    PC操作に関しても、薬剤や患者情報などのデータ管理、専用のソフトウェアの操作など、簡単なことはできるようにはなりますが、それを越えたビジネススキルを普段の業務の中で培っていくには、業務時間外に独自に学んで、強い意志をもって仕事に取り組む必要があります。医療に従事する、という事情からやむを得ないこと、といえます。
    もし、副業で何かビジネスを始めたり、独立する、などの事情があるときには、世の中の全般に通用するビジネススキルに関する研修を受講する必要があります。

    長期休暇の取得は難しい

    長期休暇を取得することが難しい職場が多いです。病院やクリニック、調剤薬局が、1週間、10日間など、長期で休業することは、ほとんどありません。すなわち、勤務している従業員は休んでいない、ということになります。職場を操業させるために、お盆の時季やゴールデンウィークなどは、シフト制で順番に数日の休暇を取得します。デパートやショップのような、一般のサービス業と近い勤務形態なります。
    加えていうと、土曜日も出勤日に指定されていることが多く、その場合、平日に1日休みがあります。




    管理職のポストが少ない

    管理職、すなわち課長や部長のポジションです。薬局長、薬剤課長といったそのポジションは限られています。薬剤課長が固定されると、そのポジションが下の人には何年も回ってこない場合が多いです。
    一般企業のような、
    ・企画課の課長になれないが、管理課の課長になった
    ・設計部の部長になれないが、製造部の部長になった
    といった類似の業務体系のポジションが回ってくるという、おいしい状況はほとんどないと考えていいです。
    転職ではなく、その職場で給料を上げようと思ったら、基本的には昇進するしかありません。そのポジションが回ってこなければ、本来は管理職になれる実力があっても、安月給がずっと続く、というストレスを抱えるかもしれません。

    病気をもらうリスクがある

    医師、看護師と同じで病気をもった人と関わりながら仕事をします。風邪をうつされたり、感染症になったりするリスクは、一般企業の会社員よりは高いです。
    職場でマスクの着用を義務付けるところがほとんどですが、そのほか、うがい手洗いなど、体調を崩さない心掛けが一層大切です。

    薬剤師以外の職種への転身は覚悟が必要

    薬剤師なるために、長い年月の努力、高い学費を費やしてきたわけですから、そう簡単にこの職を離れるわけにはいきません。学費を支払ってくれた人をはじめ、周りの理解を得ることもなかなか大変です。
    一度、薬剤師の職を離れ、多くの年月が経過すると不利になります。在職時の知識が、世の中ではどんどんアップデートされて、場合によっては復帰が難しくなります。これは薬剤師に限ったことではありませんが、そのステータスゆえ、離職(転身)には今後のライフプラン、良好な見通しを立てることが肝心で、最悪復帰はできないかも、という覚悟が必要です。


    まとめ

    薬剤師という職業の種類と、メリット・デメリットについて解説しました。
    薬剤師は求人が多い上に社会的な評価が高く、そこそこの給料を稼げる反面、その職に就くまでの道のりが長く、休暇の少ない中、生涯勉強をし続ける覚悟が必要、というようにまとめられます。
    今回あえてデメリットを挙げていますが、他の人にはできず、食いっぱぐれのない手堅い職業として、薬剤師は魅力的な職業に間違いありません。
    ぜひ本記事を参考の上、薬剤師のどのメリットに自分が納得しているか、または、自分の大切な人の薬剤師としてのあり方への理解を深めていただければと思います。







  • 大学生、受験生必見!文系職種に就く5つのメリット

    大学生、受験生必見!文系職種に就く5つのメリット

    会社で仕事をする上で、
    管理、総務、人事、購買などの文系職種
    技術、開発、研究、医療などの理系職種
    のどちらがメリットが多いでしょうか?
    どちらにもメリット、デメリットがあります。

    この記事では、文系職種、理系職種共にどっぷり浸かって仕事をした経験のある筆者が、文系職種に就くことで得られるメリットについて解説します。

    この記事の対象者:
    文系学部に在籍している学生
    文系学部の受験を控えている高校生、浪人生
    文系職種に現在就いている社会人




    文系職種と理系職種の決定的な違い

    仕事には、さまざまな種類がありますが、文系に比べて理系の職種は特殊です。機械設計、電気設計、建築設計、システム開発、化学・生物系研究などが代表的です。営業、企画、管理、調達、人事といった文系職種とは決定的に違うことがあります。

    理系の職種は、その職に就くために、大学や大学院、高専などでの専門的なお勉強や実習、実験の経験を必要とする

    ということです。例えば、機械工学科の課程では、大学受験時代に勉強した数学や物理の基礎ベースのある学生が、
    専門の機械工学(機械製作法、材料力学など)
    理系の基礎学問(微分積分や、力学、電磁気など)
    を学び、更に選択科目でも、応用化学や宇宙科学、品質工学といった関連の理系分野を学びます。

    単に、「建材メーカーで金具の設計やってます」といっても、その学問のバックグラウンドは、受験時代も含めると最低でも5年以上に及びます。その設計業務を行うためには、そこの業務としての設計だけでなく、三角関数や運動方程式などをはじめ、上に挙げたような理系全般の基本的な学術的知識を幅広く駆使する必要があります。

    文系の学部で学ぶ、法律や経済論、貿易、文学といった領域も、それぞれ専門性の高い学問を学ぶことは理系と同じですが、その習得学問が就職後の仕事に直接生かされるということはほとんどありません。仕事に必要な知識や経験は、業務をこなしながら吸収できることがほとんどです。理系職種では、業務経験だけでは絶対に足りず、社会人になる前の基礎ベースに加えて、専門性を高めるためにどんどん勉強していかなくてはなりません。

    文系職種と理系職種の決定的な違いは、
    文系職種 専門の学問無しで仕事ができる
    理系職種 仕事に高度な専門の学問が必要

    となります。もちろん全ての職種でそうとは限りませんが、ほとんどのケースで当てはまります。この事実から起因して、文系職種には、以下の5つのメリットがあります。

    ・業務の性質上、問題解決がしやすい
    ・専門分野の学習時間は少ない
    ・ビジネススキルのみで戦える
    ・社内の異動、転職が容易
    ・給料は理系と同じ

    これら5つをひとつずつ見ていきます。
    文系職種の人は、その良さを実感し、受験生や大学生は文系職種への意欲が湧いてくると思います。




    業務の性質上、問題解決がしやすい

    文系職種で扱う対象は、人、もの、金、情報、ルール、安全衛生、サービスなどです。理系職種も同じようにこれらを扱いますが、ポイントになるのは、「もの」が起こす「現象」の部分です。機械、電気、化学、生物、システムなど、取り組んだ結果の成果物が何か良くない現象を起こしたときが、理系職種の最も大変な瞬間です。理系、文系それぞれモデルケースを挙げて解説します。

    理系職種の問題解決の例

    ■問題
    駆動機構が動かない不具合が量産ラインで発生
    ■対策
    ・どこの機構部品が問題か再現試験で確認
    ・その原因は、組立作業?組立工具?設計?部品?
    ・もし部品が原因なら、部品メーカー先で、
     製造工程?製造装置?材料?輸送時破損?
    などひとつずつ要因をつぶしながら検討を進めます。もし部品の製造工程に不備があったら、どのように今後ミスなく徹底できるか検討。部品の材料に不備があったら、更にその先の材料メーカーへの適正材料納品や調達などの指南をしたり、、、といった具合いに果てしないアクションや再発防止策が必要とされます。
    原因を知っている人が、自分に非がある場合、保身のために真実を語らないケースもあります。

    文系職種の問題解決の例

    ■問題
    発注品が納期どおりに客先に届かない
    ■対策
    ・何が原因で届かないか発注先に確認
    ・いつ届くか発注先に確認
    ・いつまでに届けばよいか客先に確認
    ・代替品で繋ぐことができるか客先に確認
    など、取り巻く環境は限定的です。


    文系職種は理系と比較して問題解決の負荷が小さい

    発生した問題の規模にも依りますが、簡単にまとめると、文系職種の仕事の場合、問題発生後、
    ・関係者へのヒアリング
    ・客先や関連部門への謝罪
    ・対策案検討
    ・責任者(担当役職者)から承認
    などといったプロセスで解決するケースがほとんどです。関係部門への影響が大きくない場合、責任者やリーダークラスが「この策でいきましょう」と言ったらそれで完結することもあるくらいです。

    理系職種では、部品や現象などについて、正しい解が出るまでエンドレスの戦いが続きます。大抵の場合、一件の問題に関わる関係者や部門が非常に多いのです。誰の目で見ても、コスト、品質、納期、環境問題などのあらゆる側面で明らかに妥当な対策で、バランスが取れていることが重要です。責任者が「この策で行こう」と言っても、「品質過剰過ぎて、コストが掛かり過ぎ」「作業が複雑過ぎて今のリソースではさばけない」とメンバーから即否定されることもよくあります。
    設計や研究、検証などに多大な時間を費やしてきた成果物に問題発生、ということになると、代替案を遂行するにも同等の時間とお金を掛けて検討や検査を行うため、体力も精神も消耗します。

    文系職種である事業企画部門の場合、関連する部門が多いので、人との調整は大変ですが、それでもキーパーソン間での限られたやり取りに終始するため、何度もトライ&エラーを繰り返すようなストレスのある問題解決ではありません。

    以上から、文系職種の問題解決は、
    ・原因究明が比較的容易
    ・検討、検証のボリュームが小さい
    ・責任者の一言で片付く場合もある
    ・心身の疲弊は少ない

    というようにまとめることが出来ます。

    専門分野の学習時間は少ない

    文系職種は、理系のような確たる専門性の高い仕事でないことが多いため、
    専門書をたくさん読んで知識の積み上げが不要
    というメリットがあります。もちろん文系職種でも専門書を読むことはありますが、理系職種と比較すると、その専門分野の学習量は圧倒的に少ないです。文系職種でも弁護士などの法律専門家は例外ですが、ほとんどの文系職種では、世の中の物の流れや契約、コミュニケーションなどの、社会一般書籍やビジネス書の類いを読むことが多いです。

    本当は、理系サラリーマンもこのようなビジネス書を読みたいのですが、その道の専門の勉強をしなければならず、なかなか時間が取れないのが実情です。看護師、薬剤師などの医療従事者になると、日々新しく更新される技術をキャッチアップするだけで精一杯で、ビジネススキルはほとんど身に付けられない、という人が多いです。

    文系職種の仕事を遂行するために必要なスキル知識は、大抵の場合、業務のなかで吸収できることが多いです。せいぜい数冊程度の専門書を読んで基本を把握、あとは世の中のトレンドを知るために、その都度インターネットで情報収集する程度で十分です。業務を進めるにあたってのノウハウを解説しているビジネス書を読んで、ビジネスマンとしてのスキルを上げていく学習にたくさんの時間を費やすことが出来ます




    ビジネススキルのみで戦える

    文系職種は理系ほどの専門の勉強が少ないことで、ビジネススキルアップのための勉強に多くの時間が割けることを前の項で述べました。それに関連した話です。

    自分の業務の範囲だけ押さえて、あとは多くのビジネススキルをたっぷり時間を掛けて習得し、社内、社外の人達と高いレベルで対等に会話ができます

    ビジネススキルを習得すると、頭が良くなります。対人スキル、ライティングスキル、思考力、プレゼン力やデザイン力をはじめ、Word・ExcelやブラインドタッチなどのOAスキル、これら習得している人がいたら、確たる専門性をもっていなくても、「かなり出来る人」と感じませんでしょうか?

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    理系の専門職では、専門分野のことは知ってて当たり前、という過酷な職場もかなりあります。それに対して、文系職種では、ビジネススキルが身に付いている社員を高く評価する傾向があります。同じ時間を使って自己啓発学習をして、評価されやすいのは、間違いなく文系職種です。




    社内の異動、職種転換が容易

    文系職種は、職種転換が容易です。社内で転部を申し出る場合も、他社を受ける場合も同じです。

    理系は専門性が高いため、経験者が求められます。その専門性を武器に仕事が出来るようになるには何年も掛かりますので、部門でそんな長期の育成をしてられません。国家資格が必要な医療系職種は当然のこと、電気、化学、機械系技術部門なども確実に経験者が求められます。

    文系職種である、総務、人事、資材調達、経理、サービス、品質管理などは業務ローテーションが実際に可能です。筆者は大小企業を何社も見てきたなかで、これらの部門間での異動者を何人も見てきました。

    未経験者を使う部門の部門長は、入って来る人が未経験でも、ある程度教えてから1~2年も頑張ってもらえれば十分戦力になる、と考えています。その人のビジネススキルが高ければ、業務の専門知識をもっていなくても、ぜひほしい、となるわけです。すなわち職種転換にあたり、深い専門スキルはほとんど不要、といえるわけです。転職例を見てみましょう。


    容易な転職例1

    ■社内で転部
    資材調達部門で数年働いたが、他の職種にも興味があるため、生産管理部に異動。
    要件:
    ・社内のルールは知っている
    ・Word、Excel使える
    ・勤務態度良好
    ⇒専門性や高い業務スキルがなくても異動は十分可能

    容易な転職例2

    ■他社へ転職
    市場サービス部門で5年働いたが、他社の総務部に転職。
    要件:
    ・Word、ExcelなどOAスキルあり
    ・ビジネススキルを証明
    ・市場での顧客対応の経験
    ・問題解決の経験
    ・さまざまなルール作りの経験
    ⇒ここに高い専門性は不要
    担当業務での実績と、ビジネススキルがあれば、各文系職種間での会社を跨いだ転職が可能

    給料は理系と同じ

    日本のほとんどの会社が、部門間の給与差をつけていません。たとえば、システム開発部門は年収800万円以上で、総務部門は500万円ということにはしない、ということです。

    理系職種は、その職に就くために専門のお勉強をたくさんして、就いてからも必死に勉強して、その上、文系職種と同様にExcel、リーダーシップ他、たくさんのビジネススキルまで学習しなければなりません。それでも給与体系は同じです。

    外資系IT企業では、エンジニアは他の職種より高い給与が設定されていたり、職種で給与を決めているところもあります。そういう会社は、部門間での力関係が釣り合わない場合があるので注意が必要です。

    理系職種より
    ・業務の難易度は低い
    ・職種転換も容易
    ・専門の勉強に時間を割かない
    ・ビジネススキルアップに集中できる
    にもかかわらず、文系職種の給料は理系職種の人達と同じです。まさに文系職種のメリットといえます。




    文系職種にデメリットはあるか

    文系職種にデメリットはあるでしょうか?
    文系職種のうま味ばかりを述べてきましたが、もちろん文系職種ならではの踏ん張りどころもあります。これを把握しておくことで、文系職種従事者としてビジネスマンをやっていく上での覚悟が出来ます。ある意味、この記事で最も重要なポイントかもしれません。2つ挙げます。

    誰でも簡単に就けてしまう

    会社は、何の職業スキルもない元フリーターを採用することもありますが、その人を技術系に就かせることはありません。営業、総務、検査、管理、製造、作業系などに配置します。もしその社員が、
    ・要領がいい
    ・飲みこみが早い
    ・感度が良い
    ・知性が高い
    など、人間としての素養が高い場合、あっという間に自分のポジションを奪われてしまいます。このように素養が高い人でも、さすがに5~10年に渡る基礎学力積み上げが必要な理系職業に就かせるわけにはいかず、文系職種配属となるため、さまざまなバックグラウンドの人達がその文系職場に集まりがちです。自分の確たるポジションや、誰にも真似できないスキルを会得しておくことが重要になります。各種ビジネススキルをはじめ、英語力や第2外国語、インターネットスキルなどを身につければ、そうそうは右に出る者はいません。

    確たる専門分野をもちにくい

    文系職種は、その会社や部門のルールの下で動くことが多いです。一般のビジネス書を読むことはあっても、専門書を読んで知識や考え方を学ぶ、ということを必要としないケースが多いです。仕事を覚えることはできても、何かの専門家になることは大変難しいと考えたほうがよいです。

    その会社だけで通用するスキルなのか、一般社会でも通用するスキルなのか、常に見極めながら仕事をする必要があります。会社が倒産したり、人員削減の対象になったときに慌てないように、業務スキルとビジネス全般スキルを確立していってください。

    まとめ

    文系職種とは、以下のようにまとめることができます。

    問題解決が比較的スムーズで
    専門の学問を深く学ぶ時間は必要はなく
    一般ビジネススキルを武器に活躍できて
    異動や転職も踏み込み易い
    なのに給料は理系の人達と同じ
    という具合いに、良いことだらけだが、専門性を持ち難く、誰でもできてしまうので、自分の確たるスキルレベルを確立しなくてはならない

    このことを予め理解した上で、文系職種へ進んだり、文系科目での受験をすれば、自分の目指す姿が明らかになることでしょう。







  • 新卒採用面接、これを実践すれば合格出来る! 必勝7項目

    新卒採用面接、これを実践すれば合格出来る! 必勝7項目

    新卒採用の就活で必ず対策が必要になる面接ですが、苦手な人は、多いと思います。

    面接官に好印象を与えることが大切です。どのような対応をすれば、面接官に好印象を与えることが出来るのでしょうか?
    この記事では、新卒採用の面接試験に合格するための対策方法、面接での対応の仕方などについて解説します。






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    就活での動画エントリー! 動画をどう作ればいい?

    面接では主に人間性を審査される

    面接まで進んでいるということは、既にエントリーシート、筆記試験、大学の成績などが基準をクリアしている、ということになりますが、油断は出来ません。

    大学の成績や筆記試験の結果が優秀でも、面接で、
    ・態度が生意気
    ・受け答えがいまいち
    ・質問の答えになってない
    ・その他、人間性に不備

    などの欠点が見られると、不合格になります。

    それとは反対に学業成績がいまいちで、なおかつ筆記試験もいまいちだが、面接まで進める学生もいます。このような学生は、
    ・○○大会で優勝(スポーツなど)
    ・芸術系で賞を受賞
    ・○○語通訳資格保有
    ・個人でビジネスを立ち上げている

    などの光る経歴やスキルを持っているケースが多いのですが、会社としては、そういう才能を持った人、努力が出来る人を欲しいのです。だから、「人間性がOKなら採用」という流れに持ち込みたいので、面接でしくじることは、大変もったいないのです。

    面接官が三人の場合、一人の学生の面接後、三人の意見が満場一致で同じ意見ということばかりではありません。それは、技術や営業など専門分野の面接官が、「この学生のスキルはすごい、ぜひ欲しい」と好評価をしても、人事系面接官は、「この学生の人間性にはやや疑問があるし、社風に合わない」と感じて、結果的に、
    他に優秀な候補者がいなければ採ってもいい
    という保留扱いに分類されてしまいます。

    基本的には学生の人間性を客観的に評価するわけですが、面接官の主観的な判断も入ります。面接官は、この人と一緒に仕事がしたいかという観点で学生を見ます。

    面接試験は、「採用したいと考えているが、人間性に問題がないか確認したい」という位置付け、と言うことも出来ます。誰がどう見ても、一緒に仕事をしたいタイプという振る舞いが望ましいです。




    面接試験で好印象を与える7つの心得

    面接試験に合格するには、やる気やハイスペックぶりをアピールすればよいということではなく、
    面接官に好印象を与える
    ことが重要です。面接官に好印象を与えるための心得を以下に7つ挙げます。
    ・定番の質問への答えを準備
    ・明るく丁寧に話す
    ・面接官の質問をちゃんと聞く
    ・面接官の質問に的確に答える
    ・転勤、海外赴任には、YESと答える
    ・あまり正直に答え過ぎない
    ・自慢話はほどほどにしておく

    「身だしなみ」についての項目がありませんが、あまりにも当たり前なので、この記事では一歩高いレベルでの内容となります。ひとつずつ、解説していきます。

    定番の質問への答えを準備

    会社は社員に対して、まずやるべきことをしっかりやって欲しいと思っています。様々な成果、新しい取り組みや発想の前に、
    提出物を期限通りに出す
    与えられた業務を的確にこなす
    交通費など申請や申告
    など、挙げればきりがないくらい、たくさんの事をしないといけません。

    就活の学生には面接に向けて何をして欲しいと思っているでしょうか?
    就活の面接において定番の質問の答えを、まずはしっかり用意してきて欲しい
    と思っています。基本です。面接での会話が弾む、とか絶妙な質問への上手い切り返しなどの前に、まずは基本的な内容をしっかり準備出来ていることが必須になります。

    就活面接の定番の質問例

    • 自己紹介
    • 自己PR
    • 得意なこと、苦手なこと
    • 学生時代に最も力を入れたこと
    • 学生時代に最も苦労したこと
    • 会社に入ってやりたいこと
    • なぜこの会社を選んだか
    • 他に受けている会社

    こんなところでしょうか。まだまだたくさんあると思いますが、少なくとも上に挙げたような基本的な質問の答えに詰まってしまうようだと、面接官は「こんな基本的なことも準備してきてないのか? 何しに来たんだ?」と思います。

    上に挙げた基本的項目の中でも、自己PRや力を入れたこと、会社に入ってやりたいこと、などは、
    2~3分での含蓄のある語り
    30秒程度の短い語り

    の2パターン用意して、状況に応じて話し分けるくらいの準備があっても良いくらいです。

    話の中に、「ここ、質問して欲しいポイントです」というネタを仕込んで下さい。面接官は、「そこ、質問して欲しいポイントだね」と分かってくれます。面接官が、拾ってくれたポイントに対しての質問への答えもしっかり用意します。

    こうして、話が盛り上がって行き、好印象を得ることが出来ます。

    因みに、その話す内容をどのようなポイントで構築するかについては、勉強編、経験編に分けて記事を別途まとめていますので、こちらもご参加にして下さい↓
    大企業から内定をもらうには何が必要?就活生に差をつける5つの取り組み(経験編)

    大企業から内定をもらうには何が必要?就活生に差をつける5つの取り組み(勉強編)




    明るく丁寧に話す

    暗い雰囲気の人とは一緒に仕事をしたくない、というのは、おそらく世間一般に誰もが思うことでしょう。言うまでもありませんが、面接での印象は良くありません。

    面接で、話し方や雰囲気が暗い人は、たとえ成績優秀で、面接の内容が良かったとしても、面接の後、面接官同士で「なんか暗いですね~、、残念ですね、、」と振り返ります。

    余裕で合格できるはずが、話し方や雰囲気が暗いだけで、不合格になることもあります。大変もったいない話なので、面接では、ハキハキと丁寧に話し、笑顔と真面目顔を上手に使い分けて、明るい雰囲気で進めて下さい。

    面接官の質問をちゃんと聞く

    面接官は次々と質問をしてきます。その面接官の質問には最後までしっかり耳を傾けましょう

    面接の準備をしっかりしてきた学生の中には、話がスムーズに進み、気持ちが大きくなり、しゃべりすぎてしまう人が見られます。あまり印象は良くありません。

    どういうことかと言うと、例えば、学生時代に打ち込んだ事で面接官と話が盛り上がったとして、学生は気分を良くし、話したくて仕方がなくなり、
    面接官「その取り組みは同じ学部の人と一緒にやられたとのこ…」学生「あーそれはですねー、一緒にやったと言っても私の号令で召集して、、」
    という感じで、面接官の質問の途中に上から畳み掛けるように話し出すスタイルです。

    非常にうるさい印象が残り、残念な結果をもたらします。

    人の話に耳を傾けずに自分の言いたい事やりたい事を勝手に進めていく社員を、会社は嫌います。一人で進めていける仕事は少なく、協調性を持って進められる人が求められます。

    面接では、必ず、面接官の質問を最後まで聞いて、
    「はい、その件に関しましては、、」と冷静さ備えた面を見せることで、ポイントが確実に上がります。




    面接官の質問に的確に答える

    面接に向けて様々な対策をして望むことでしょうが、その準備してきたことを余すことなく披露する事が目的ではありません。

    面接官の質問に正しく答える

    これが重要ですが、意外と難しいのです。話したいことがたくさん有る人ほど、
    ・しゃべりすぎで答えになってない
    ・前置きが長くて答えが全然出てこない

    ということに陥るため、注意が必要です。

    良くない例:
    面接官「得意なことはありますか?」
    学生「学生時代はたくさんの事にチャレンジしたいと思っていたので、アルバイトをするにも何かスキルが身に付くような職種が良いと考え、、」

    学生は、得意なこととして、最後に「大きな目標を達成するために大勢の人を束ねてリーダーシップを発揮すること」と話したいかも知れませんが、面接官からしたら、アルバイトを選ぶ経緯からダラダラと聞かされるので、こんな人と一緒に仕事をしたら、毎日無駄な時間に付き合わされる、と感じてしまいます。

    どう答えれば良いのでしょうか。

    「得意なことはありますか?」の質問に対して、「はい、あります」だけでは、質問の答えにはなっていますが、それではダメです。

    まず最初に、
    「大きな目標を達成するために大勢の人を束ねてリーダーシップを発揮することです」
    と、最初に言えば良いのです。まず、最初に結論を言います。その後の付け加えとして、事例や至った経緯を簡潔に述べれば良いのです。

    Yes/Noで答えられるものは、まず、
    「はい、あります」
    「いえ、まだ経験はございません」
    などと質問に対する答えを最初に述べて、それから内容に踏み込むようにします。

    自分がしゃべり過ぎてしまっていると気が付いたら、その時点で「すみません、話が長くなりましたが、ご質問の答えとしましては、○○になります。」とフォローを忘れないようにしてください。「この人は改善の余地がある」と判断されなんとか合格ラインに留まることができます。




    転勤、海外赴任には、YESと答える

    面接では、「うちの会社は海外赴任も可能性としてありますが、どうでしょうか?」と訊かれることがあります。

    自分では正直なところ海外赴任はしたくない、と思っている人もいるでしょうが、自分の意向はどうでもいいので、まず、面接試験に合格することを考えて、海外赴任も出来ますと答えて下さい。出来ません、と答えると、確実に不合格になります。

    その会社に入社するためには、まず面接に合格しなければならなりません。海外赴任するくらいなら、この会社に入らなくてもいい、というくらいの覚悟なら、出来ません、と言えばいいです。

    しかし、入社したての社員を海外拠点に配置するようなことは、ほとんどなく、心配は無用です。また、実際に海外への辞令を言い渡された時点で、本当に海外赴任ができなければ、理由を述べれば良いのです。断ってクビになることは、日本の会社ではありません。まずは、面接試験に合格することを最優先に考えましょう。

    ついでにお話しすると、海外赴任ですが、だいたい2,3年から、長くても5年程度の赴任期間です。この期間は、確実に自分にとって貴重な経験です。筆者も長期海外勤務の経験がありますが、ビジネスマンとしての経験値は飛躍的に上がりました。友人知人にも海外赴任経験者が数十人いますが、全員が「海外で経験は自分にとってプラスだった」と言います。「海外行く!」と割り切って、その気持ちで望むと、楽に面接での対応が出来ます。

    それでも行きたくない、という人もいると思いますので、答え方にも依りますが、「はい、様々な経験をつみたいと考えておりますので、その時はぜひ前向きに考えたいと思います。」と答えましょう。




    あまり正直に答え過ぎない

    面接では、うそをつくことは良くありませんが、あまり正直に答え過ぎるのも、考えものです。

    例えば、就活の面接での定番の質問のひとつとして、
    「当社以外に希望している会社はありますか?」
    と訊かれることがあります。
    どこの会社か、
    何社進んでいるか、
    既に内定は何社もらっているか、
    という類似の質問が来ることもあります。このような質問をされた時には何と答えたら良いでしょうか。

    ここで、あまりにも正直に答えるのは、避けましょう。次の回答はおすすめ出来ません。
    「学校推薦で○○株式会社から内定をもらっています。」
    「第一志望の会社から既に内定をもらっています」

    面接官の立場からは、「何しに来たんだ?」と言いたくなります。明らかにうちには来ない、と分かったら、その学生に関して費やす時間は無駄、ということで、面接が早目に打ち切りになることさえあります。

    面接されている会社が本命ではなく、第二希望の場合、いっそのこと、
    「第一志望です」
    と答えてしまえば良いです。会社の格、人気などから、明らかに第一志望ではないとバレバレの時には、
    「○○株式会社と同列で御社は第一志望」
    と答えます。その際、簡潔に、
    比較対照の会社に無くて御社にはあるものを引き合いに出して、ここに惹かれている、と真実感を出す
    ようコメントを用意するよう努力しましょう。面接官に、かわいい奴だ、と思わせましょう。

    そのほか気を付ける事として、
    ・特定の会社を中傷するような発言
    ・自分の大学や友人などの悪口

    などの全般的にネガティブな発言は控えたほうが無難です。

    どうしても、ある内容(○○)に対してネガティブな内容を話さなくてはならない状況になったら、
    「○○も様々な点で優れていることは理解していますが、△△の点で比較すると、やはり□□のほうが一歩上を行っていると考えています。」
    という具合に、○○そのものを下げずに、□□との比較で優劣を付けるような言い方だときれいに聞こえます。




    自慢話はしない

    優秀で元気な学生の中には、自分の所有スキルや能力をアピールしたいために、自慢話を繰り広げてしまうケースがあります。

    高いスキルのアピールが自慢話に発展してしまうと、肝心のアピール部分がぼやけ、自慢話をするスタイルや性格のほうが先行してしまいます。「優秀な学生だ」という印象ではなく、「はいはい、すごいんですね・・」というように捉えられて、本来余裕で合格しているところが、「こういう性格の人を採用して大丈夫か?」という保留領域に位置付けられます。大変もったいないことです。

    自慢話は一切しないことが望ましいです。その人の性格、人間性の部分であり、改善が難しく、厄介な奴と思われてしまうからです。

    でも自分の能力をアピールすることは必要です。難しいですが、単純に言い方の問題です。どのように言えば良いのでしょうか?

    「学生時代はデジタル回路について、難易度の高い技術領域まで極めました。」というコメントの、その先です。

    悪い例:
    「卒論は企業の方と共同研究で進めまていますが、そこの研究者さんとデジタル回路理論で議論して負けたことはないですね。私は専門書まるごと頭に入っているくらいの知識があるので、そんじょそこらのエンジニアさんを名乗っている人たちには負ける気がしませんね。御社に入っても新しい技術領域を開拓しますし、貢献出来ると思います。」

    ここまで言う人はいないと思いますが、上から目線感があり、好印象を得ることはありません。

    良い例:
    「卒論時に企業の方と共同研究で進めまていますが、私のデジタル回路理論を説明したときに、その構想を高く評価して頂いて、プロセスの一部として採用されました。具体的には、・・。進める上で頻繁に議論になりますが、「豊富な学術知識と若さならではの発想力に私達も学ばせてもらうことが多い」とお褒めの言葉を先日頂き、とても励みになりました。御社にご縁があったときには、私の知識と経験を生かして新しい技術領域を開拓するなど、ぜひ貢献させて頂きたいと思います。」

    面接官の心をつかめるでしょう。

    まとめ

    ざっくりまとめていきます。面接には身だしなみを整えて望む、というのは、必要な大前提として、
    ・しなければならないこと
    ・したほうか良いこと
    ・しないほうがよいこと
    ・してはいけないこと

    の4つに分類されます。

    しなければならないこと

    ・定番の質問の答えを準備
    ・面接官の質問への的確な回答

    したほうが良いこと

    ・明るく丁寧な話し方
    ・面接官の質問を最後まで聞く
    ・転勤、海外赴任には、YESと答える

    しないほうが良いこと

    ・あまり正直に答え過ぎない

    してはいけないこと

    ・自慢話

    以上のようにまとめることが出来ました。これらを確実に実践して面接官の心を掴み、そして内定を掴んでください。







  • 転職のメリット。転職に必要な取り組みやコツ、準備、試験対策を解説。

    転職のメリット。転職に必要な取り組みやコツ、準備、試験対策を解説。

    転職、というのは経験していないとなかなか一歩踏み出せないものです。この記事では、転職未経験の人のために、スムーズに転職活動を進めるのに必要なこと、やっておいたほうが良いこと、そして、転職が人生で大きなメリットをもたらすことなどについて解説します。




    転職がもたらすこんなにも多くのメリット

    転職は、しなければしないに越したことはない、という考えもあります。現状自分がおかれている状況にトータルで納得できていれば、わざわざリスクを負う必要はありません。

    仕事の一部またはすべてに不満があり、転職活動を決意するわけですが、転職することで今より状況が悪化するのではないかと心配する人もいます。しかし、転職することで得られるメリットは、こんなにもたくさんあります。

    複数の会社の経験が得られる

    転職する、すなわち勤務する会社が変わるので、社風、文化、設備、食堂など、多くのことが新しくなります。慣れるまではしばらく大変ですが、数カ月で馴染んでくるものです。

    ひとつの会社しか知らなければ、会社=自分の会社が基準、となるわけですが、複数の会社のことを知っていれば、客観的に良し悪しの判断ができます。当たり前だと思っていた環境が実は次の会社では、全く異なる環境、ということを知るだけでも、その後の会社員人生に向けて、物事を見る目を養うことができます。

    複数の職種(業務)の経験が得られる

    転職で職種を変えれば、複数の分野での専門性を持つことになり、将来の仕事への選択肢が広がります。転職で同じ職種でも、手法が異なれば、ひとつのアウトプットを出すための多くの引き出しを兼ね揃えることになります。

    同じ職種で転職したとしても、会社が違えば、日常の業務内容は異なります。「生産管理」という仕事だとしたら、その管理する範囲が変わったり、実際の納品部品などの管理まで任されるか、PC上での数字管理だけか、その会社によってさまざまです。

    仕事を遂行する上で、その手法や問題の扱い方、技術やサービスなど、新職場では新しい物事ばかり、ということがほとんどです。それらすべてが自分のノウハウになります。転職した会社の数だけ経験値が増えます

    過去の自分の経験よりも非効率な手法で業務を遂行している職場だったら、問題提起して改善し、存在感をアピールすることもできます。

    多くの人脈が得られる

    当然のことですが、仕事で関わる人も変わりますので、人脈は増えます。前の会社の人達と良好な人間関係を構築していれば、転職後もコンタクトを取ることで、人脈のネットワークは広がります。さまざまな業界、会社の人達との付き合いがあることで、自分が属していないところの生の情報が取れるというのは非常に大きなメリットといえます。

    末長く付き合いがあるほど、「あなたがいた時のアレは、まだ相変わらずだよ」「ずいぶん変わったよ」などと教えてくれます。その情報により、自分が属していた時のルールや文化が会社特有のものだったか、または時代背景によるものだったか分かります。

    自分を客観的に見れる

    ひとつの会社にのみ働いていると、自分のスキルや仕事のやり方のレベルが高いのか普通なのか、分かりにくいです。周りが低すぎるだけなのか、レベル高過ぎなのか? 他の会社でのまったく違う文化のなかで育成されてきた社員を見ることで、自分のレベルを客観的に捉えることができます。

    これにより、万が一、高かったはずの自分のレベルが実は大したことがなかった、ということが分かれば、スキルを一から磨き直すきっかけにもなります。

    転職を人にアドバイスできる

    転職をすれば、それが成功しても失敗しても、転職そのものがひとつの人生経験として残ります。もちろん自分が更なる転職をするときにその経験は役に立ちますが、自分の大切な人や友人などが転職を検討しているときには、力になってあげることができます。経験者からのアドバイスは信憑性もあり、より良い信頼関係を築くことができるでしょう。




    転職を思いたったらまずやること

    転職するのに際して明確な順番などはありませんが、次の項目のできることから始めましょう。漏れなくやることが望ましいです。

    自分が職業に求めるものを確認

    「今の会社は残業が多すぎて自分の時間が取れない」など転職を決意するきっかけがあります。「次の会社は残業の少ない所ならどこでもよい」と考えて、転職してしまいがちですが、プライベートの時間が増えたのに収入が下がって、財政的に厳しくなった、など検討不足で失敗することは避けなければなりません。

    転職する際には、現職で心も体も疲れきっているケースがあり、落ち着いて判断しないといけません。

    転職活動をきっかけに、自分が仕事に求めるものを今一度考えてみるとよいでしょう。これを再確認出来れば、転職先の仕事に求める条件が明確になってきます。

    仕事を取り巻く要素を以下に挙げたいと思います。

    ■勤務地に関するもの
    ・通勤時間
    ・通勤手段
    ・都市部か校外か

    ■給与に関するもの
    ・給与
    ・賞与
    ・給与体系
    ・昇給

    ■仕事に関するもの
    ・職種
    ・業務内容
    ・語学
    ・PC

    ■労働条件に関するもの
    ・一日の労働時間
    ・始業時間
    ・昼の休憩時間
    ・残業
    ・休日出勤
    ・年間休日数

    ■異動、出張に関するもの
    ・国内出張
    ・国内転勤
    ・海外出張
    ・海外転勤

    ■会社に関するもの
    ・会社の規模
    ・会社の福利厚生
    ・会社の教育体系
    ・昇進のしやすさ
    ・会社の安定性
    ・会社の将来性
    ・会社の設備
    ・グローバル展開



    ざっとこんな感じでしょうか。自分が次の転職に求める要素に優先順位でもつけてみると、スムーズに探すことが出来るようになります。

    自分が仕事で本当にやりたいことを整理

    仕事に求めるものが明確になっていたとして、それが給料や勤務地だったとしても、やりがいがないとモチベーションが持続せず長続きしません

    改めて自分がやりたいことを確認するとよいです。例えば、
    英語が得意だから英語力を生かした仕事がいい
    ど考えていた場合、転職先は、英語ができる前提で採用してくれるわけですから、英語ができて当たり前という扱いをしてきます。職場では自分の英語力を大して評価しないわりに、英語スキルをいいように利用されてしまうことだって考えられます。

    このような状況になったとしても、英語を生かした仕事をやりたい、と覚悟が決められるかが重要です。こんなことになるなら、他の専門性を新たに磨いて、英語はプラスアルファの武器にしよう、などとさまざまなアイデアが浮かびます。

    特に今の時代、「やりたいこと」がAIに取って変わられそうな仕事の筆頭にあるような職種の場合、避けておいたほうが無難です。

    ぜひ一度やりたいことの再確認をしてみてください。




    自分のスキルの棚卸し

    転職する、ということはこれまでの職歴で培ったスキルやノウハウがあります。それを全て書き出してください。些細なものでも何でもよいです。

    ■スキル大項目の例
    理系:
    研究開発、設計、製造、プログラミングなど
    文系:
    営業、金融、証券、保険、広告、経理、コンサルなど
    その他(芸術系など):
    デザイン、作曲、制作など

    →スキルの大項目は、職種とイコールです。自分の肩書きそのものです。
    設計士、金融マン、デザイナーなど

    ■スキル中項目の例
    その職種をこなす上で発生する特殊スキルです。業務を遂行する上で必要なツール、機器、ソフトウェアなどの使いこなしが、それに当たります。設計の職種で一例を挙げます。
    ・引張試験機
    ・オシロスコープ
    ・電子走査顕微鏡
    ・CAD(コンピューターによる設計製図)
    ・Illustrator(画像編集ソフト)

    ■事務スキル、ビジネススキル
    これは、どの職種にも発生するスキルです。パソコンを使える、というのも立派な事務スキルです。これらのスキルの例は、
    ・Excel,Word,PowerPoint
    ・資料作成やデータ処理
    ・文章能力
    ・リーダー経験
    ・プレゼン経験
    ・組織活性化 など

    ■語学力
    簡単な日常会話、メールでのやり取りができるレベルであれば、その言語を所有スキルと称して問題ありません。

    英語に関して、しゃべることが目的ではなく、履歴書への記載やPRが目的の場合、TOEICのスコアを所持していたほうがよいでしょう。その上で「会話が出来る」「メールでやり取りできる」という実スキルが際立ちます。目安は、最低600点です。会社で海外出張や赴任などの際、600点以上がおおよその基準となります。

    その他の外国語の場合も、○○語検定○級という資格の記載が出来ればベストですが、もし取得していない場合には、入社面接で経験を話せるくらいのことを押さえておくようにしましょう。


    転職サイト、転職エージェントに登録

    ターゲットの会社を既に決めている場合も、これから決める場合も、まずは、転職サイトを見てみることをおすすめします。

    自分の希望条件で検索してみて、世の中にどの程度の求人があるか、大枠で捉えることにより、自分のスキルの客観的位置付けや妥協ポイントなども見えてきます

    就職・転職エージェントへの登録をすることも大変重要です。担当者と面談などでしっかり話して、経験、スキル、希望などを話すことにより、非公開求人情報を提供してくれる事もあります。これは、一般の多くの人に見せることは出来なくても、適任者が現れれば推す、ということになります。企業から求人が来ているが、まだウェブ公開まで入力完了できていない、ということもあります。

    ちなみに、既に志望会社が決まっている場合には、その会社のホームページの採用メニューの、
    中途採用
    キャリア採用

    などの項目で情報を入手します。

    もし、「キャリア採用の募集は現在ありません」とあったとしても、そのサイト上で募集が無いだけで、転職エージェントをうまく利用してアプローチをお願いすることもできます。決して諦める必要はありません。

    とにかく、まずは転職エージェントに登録して、本気度を伝えることで、本格的に転職市場の土俵に乗ることができます。


    志望企業の採用試験を調査

    志望会社が固まったら、その会社の採用試験情報を徹底的を調べます。

    ・転職エージェントを通じて調査
    ・会社の採用部門に直接問い合わせ
    ・会社公式ウェブサイトで検索
    ・ウェブ掲示板や口コミ情報(自己責任で)

    筆記試験がある、とか、面接は二次試験まで、など出来るだけ詳細に情報を入手し、完璧なまでに試験対策します。

    大手転職エージェントの紹介なので形式的な試験、なんてことはありません。会社は、基礎学力や専門性人間性頭の回転常識、など緻密にジャッジしてきます。万全を期す必要があります。その対策を次の項で解説します。




    採用試験の対策

    採用試験の対策は、課される試験項目数にもよりますが、十分な期間を設けて取り組んでください。

    筆記試験

    学力試験がある場合、これは、新卒や中途採用の試験時に課される試験と同様のものになります。書店でもamazonでもどこでもいいので、J-MATやSPIⅡなどの問題集を5冊ほど練習して解答方法をマスターしておけば、大体7~8割は解けるでしょう。就職試験でも資格試験でも合格ラインは6割ですので、80点獲得できれば、筆記試験はOKです。できれば5冊の問題集を2周勉強できると理想です。

    ■数学
    試験ボリュームは、
    鶴亀算、植木算、食塩水、追越算、確立など約30問
    時間は約40分

    数学は全て文章題なので、1問の解答にかなり時間が掛かります。筆者もこのような筆記試験を何度も受けたことがあります。理系ですが、数学のほうが大変だったという印象です。40分間集中してひたすら解き続ける、という感じです。迷ったら、「はい、次!」と次の問題に移る、というように時間配分を考えないと、すぐに終了してしまいます。限られた時間の中で的確に判断して多くの正しい答えを導き出す、という能力の客観的スキルを審査されています。

    ■国語
    試験ボリュームは、
    漢字、熟語、反意語、類義語、文章問題など約40問
    時間は約30分

    国語は、知っていればすぐに解答出来る、という問題が多いです。数学のように、「まったく分からない、どうしよう」という問題に出会うことはあまりないでしょう。「どっちの選択肢かな~」と迷うことはあります。国語は勉強した分だけ高得点が出せる、という科目になります。言葉の意味や読解力など、仕事をしていく上での基本的な国語力を審査されています。




    論文試験

    中途採用に論文試験が課されることは稀ですが、もし論文が課される場合、これまでの仕事の取り組みに対してのテーマとなり、苦労した点やその実績や成果などを明確にしておく必要があります。

    また、社会人としてもっているべき観点、
    生産性向上
    人材育成
    組織の活性化

    の視点は確認しておかないといけません。これまでの仕事の内容にもよりますが、
    品質
    コスト
    納期
    環境

    についての自分の取り組み実積も押さえておき、何パターンか書けるようにしておくとよいでしょう。

    論文の書き方についてですが、社会人が会社から課される論文試験は、書き方がだいたい決まっています。詳細に解説した記事がありますので、こちら↓を参照にして下さい。
    会社の論文試験に合格する! 昇進試験、採用試験での論文の書き方のコツ、対策を解説




    面接試験

    中途採用の面接試験では、必ずといっていいほど、
    前の会社を辞めた理由を質問されます。まだ辞めていない場合は、辞めようと思った理由を質問されることになります。

    当然のことながら、ポジティブな回答をしなくてはなりません。自分のスキルや興味関心からステップアップを目指すということに主眼をおいて話します。

    決して後ろ向きな発言をしてはなりません。

    会社員の面接での一般的な対策をまとめた記事を別途書いていますので、こちら↓を参考にしてください。
    会社の面接試験に合格する! 中途採用試験、昇進試験の面接のコツ、対策を解説

    入社前にやっておいたほうがよいこと

    中途採用試験の対策ではありませんが、無事に採用通知を受け取り、あとは入社するだけ、となってからの取り組みについて最後に解説します。新たな会社で働き始める前にやっておいたほうがよいことがいくつかあります。

    ブラインドタッチの習得

    言うまでもありませんが、パソコンのキーボードを見ないでタイピングすることです。ブラインドタッチは、キーボードを見ないで楽にタイピングするためだけの技術、という訳ではなく、生産性を向上させるビジネスでも重要なスキルのひとつです。詳細に解説した記事を書いています。いきなりブラインドタッチ練習サイトに行く前に、ご一読いただき、観点を理解してから習得することをおすすめします。

    ブラインドタッチがもたらす3つのメリット。優れた無料練習サイトを3つ紹介。

    まとめ

    転職、というのは動き出すまでは躊躇してしまいますが、終わってみると大いに達成感があります。転職活動の中から社会の動きを見たり、業界の情報を学ぶことも多いです。確実にいえることは、転職を経験すると社会人としては確実にレベルアップする、ということです。ぜひ、転職を成功させて充実した日々をお過ごしください。