Pocket

大企業から内定をもらうために必要な取り組み、

1. 真面目で誠実である
2. 基礎学力、専門分野の学識がある
3. グローバルな視野を持っている
4. アイデアを持って積極的に新しい取り組みが出来る
5. リーダーシップを持っている

のうち、このページでは(経験編)として、3.、4.、5.について解説していきます。
1.と2.の(勉強編)を確認したい方は、
就活生に差をつける5つの取り組み(勉強編)
をご覧ください。大企業が学生に求める要素の確認はこちら:
学生に求められる5つの要素




3. グローバルな視野を持っている

大企業と呼ばれる会社は、グローバルな事業展開を行なっており、社員にもグローバルな視点や取り組みを求めます。具体的には、

海外関連会社のスタッフとのメール、電話、TV会議
海外事業所、工場などへの出張
海外事業所への赴任(転勤)
海外関連会社からの出向社員、研修社員への対応
外国語での資料作成
全世界向けの製品やサービスへの関心

などです。グローバルな視点、取り組みとして、最たるものは、もちろん、英語を話せることになります。やっぱりね、という感じです。大企業での英語スキルはどうなっているかというと、外資系と日系企業ではだいぶ異なりますが、日系の大企業では、まだまだ英語ペラペラという社員は少ないです。

「英語話せます」という段階に乗せるまでには並大抵の努力では到達が難しいのが、日本の大学生の現状です。よって、他の就活生と差をつけるには、持ってこいです。分かり易いのはTOEICでハイスコアを取得しておくことです。当たり前過ぎて退屈なので、詳細解説は省略します。ちなみにTOEICのハイスコア=ペラペラというわけではないことは、会社側も理解しています。「英会話ができる」ということを証明できると、更に他を圧倒することが出来ます。

大学では、冬休みと春休みが長いことから、1週間でも2週間でも良いので、短期留学をしてみてはいかがでしょうか? アメリカや英国などの大学でも短期コースを開講していますし、外国人向けの語学学校もたくさんあります。調査して自分に合った学校を探してぜひトライしてみてください。長い冬春休みの一部を利用して「留学経験あり」とするだけでもかなりのインパクトです。やはり語学習得の王道は「海外留学」です。会社は、「海外留学=語学が出来る」というだけでなく、

慣れない外国の環境で自立して生活した
外国人の多い、多様性の中で過ごした
外国人との交渉を多く経験した

など、海外渡航における様々な側面での経験があると理解されて、それだけでグローバルな視点を持つ素養を鍛えられている、と捉えてくれます。海外出張や海外転勤、外国人とのやりとりが必要となった際におびえる社員など欲しがらず、既にグローバルな視点な視点が学生時代に出来上がっていれば、がぜん有利です。

しかしながら、英語ペラペラになるというのは、早々は達成できるものではなく、留学だってなかなか簡単には踏み込めない、という人も多いでしょう。筆者は、短期間で英会話を習得するテクニックも別ページで解説しています。もしよろしければ参考にしてみてください。

留学なしでの独学英会話勉強法

英会話をマスターすることが難しいとはいえ、近年、学生時代に英語に取り組むことはなど当たり前という見方もあり、その英語学生達から一歩先に出るためにも第二外国語は更なるアドバンテージです。ちょっとレベルが高いでしょうか?第二外国語としては、中国語やフランス語、スペイン語などがメジャーです。実は、英語や中国語の学習を本気でやりたいと思ったら、会社に入ってからでも遅くはなく、会社側からのサポートも充実していることが多いです。会社に入ってからではなかなかできない経験を積むことで、インパクトを出すことも出来ます。当サイトでは、ドイツ留学についての詳細な解説もしています。日本と同じ技術立国であるドイツ語を学ぶ意味は多くありますので、こちらもご興味のある方はぜひのぞいてみて下さい。

ドイツ語留学:ドイツへ短期留学でドイツ語をマスターしよう

やや話が脱線してしまいましたが、グローバルな視野を持つことを、海外留学せずに吸収するために、英語を学習するプロセスで外国人と関わることも多くありますので、ぜひ一緒に食事をしてみたり、出かけてたくさん話をして外国人的な視野を広げてみて下さい。

外国人や外国と関わりを持つことで多様な考え方を身をもって経験し、その経験から、物事の幅広い捉え方が出来た体験をアピールして下さい。




4. アイデアを持って積極的に新しい取り組みが出来る

この項目をアピールする場合には、大学のサークル活動やアルバイトの経験を持ち出しても問題ないと思います。サークルもアルバイトも、大勢の人達の中で組織として動くという性質は同じです。そこでのプロセスの中で、自分発意で様々な取り組みを実施するのです。ただ単に、新しいことをやりました、それでみんなに喜ばれました、というのでは何のアピールにもなりません。次のようにプロセス立てて行なったことをアピールします。

1. 現状、このようなやり方です。
2. ここには〇〇の問題があります。
3. そこで解決策として△△というアイデアを創出し、計画を立てました。
4. 実行に移しました。
5. 問題は潰せましたが、課題も残り、対策を考えました。
6. 対策を盛り込んで再始動し、軌道に乗りました。

このように、アイデアを出してからそれを最終的に軌道に乗せるまでのプロセスに具体例を載せて語ることが重要です。

■サークル活動なら
メンバーがいつも半分しか活動に参加しない
合宿がいつも盛り上がらない
テニス戦力アップを図りたいが初心者しか入ってこない

■アルバイトなら
調理係なら、料理がなかなか早く出せない
コンビニなら、客からの品切れの苦情が多い
接客系なら、複数の客が同時に色んなことを要求してくる

など日々の仕事の中で困ったことがたくさんあると思います。「これは社員が考えることでしょ」と考えるひとは、それで終わりです。会社に入ってもそうですが、仕事のできるひとは、どんな大きな事柄も、自分の案件のごとく捉えて対策を考えて提案します。
せっかくバイトで経験をしているのですから、何でも社員に提案して解決策を導くお手伝いをしてみてください。そうすると社員も信頼を寄せてくれて、もっと重要な仕事を任せてくれたりします。そうすれば更に視野が広がり様々なアイデアを出すベースも養われて行きます。アイデアを出して、結果的には社員が対策を施したとしても、ここは「私のアイデアで、」と胸を張って良いです。でもお手伝いはしてください。

もし社員が「バイトは黙ってろ」みたいなことを行ってきたら、そんな職場は辞めて、モラルの高いアルバイトへ移るのも手です。

ちなみに、アイデアを形にするまでのプロセスは、必ず、

計画して、実行して、評価して、改善する、

という4つのプロセスを踏んだ形で、説明することを心がけてください。これは、PDCAサイクル、といって、仕事をするプロセスの基本的な考え方で、大抵の会社員なら誰でも知っています。

Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(行動)

といいます。




5. リーダーシップがある

大企業は、採用する学生を、将来リーダーになってくれそうか、という視点でも見ます。いきなりそんなポジションには就かせませんが、そのような将来性を感じさせてください。

ここでも、アルバイトやサークルでの活動をアピールする材料としては使えるでしょう。
これは、ジャイアンのように人に命令して自分になびかせる、というものではありません。大勢の人達で一つの目標を達成するために、色々考えてメンバーにそれぞれ役割分担を決めて、日程管理をしながらまとめていく、ということを経験すると良いのです。人を動かす、という立場の重要さを経験することになります。

コツコツと真面目に仕事する人ももちろん必要ですが、自分でなんでもかんでもやってしまうと、ちょっと職人肌な感じで、大企業でのリーダーには向きません。自分がリーダー向きではない、という人でも、大企業の面接官に見初められるためには、他人を動かして仕事を進めることが出来る、という素質を見せないといけません。大勢を束ねる、ということが出来ない方であれば、自分のやりたいことを実現するために、何人かの人に協力を仰いでその後、良い結果を導いた、くらいのことでも十分アピール出来ます。

例えば、レストランのバイトで、

「この日は〇〇ランチの初めての提供ですから、絶対にピーク時間帯はパニックになる、いつもの準備だけでは回らないよ。お新香だけでなく、トレーと箸類も事前セッティングしときましょう。お願いできる? 何セット必要になるかは、客の入りをみて私が伝えるから!」

というシチュエーション、こんな些細なものでも十分リーダーシップです。とにかくポイントは、

自分の提案である
複数の人間を動かす
その業務全体の指揮部分は自分がやっている
良い結果がもたらされている

ということです。実際にアピールす際には、先に挙げたトレーのセッティングレベルのことを複数持っていて、もっとパンチの効いたアピールの強いリーダーシップ例を一つか二つ持っていると、話のネタとしては、十分でしょう。

まとめ

説明が長くなりましたので、勉強編、経験編を短くまとめたいと思います。

1. 真面目で誠実である
学業成績で多くの「優」を取得する。再履修してでも取る。無理ならボランティア活動など誠実さの説得力があることの経験をする。真面目・誠実でアルバイトやサークルの話は出さない。
対象:大学、自宅学習、試験勉強など

2. 基礎学力、専門分野の学識がある
基礎学力:国語、数学、文章力を鍛える。
専門分野:志望業種、志望職種の該当科目の成績で「優」を取得。無理なら個別の学習実績を残す。Webサイト開設などは有効。
対象:大学、自宅学習、試験勉強など

3. グローバルな視野を持っている
英語などの外国語を身につける。出来れば留学する。出来なくても、日本で外国人や外国と関わって多様な考え方を体験する。
対象:冬春休みの自分の時間、留学時、外国人との関わりの時間など

4. アイデアを持って積極的に新しい取り組みが出来る
アイデアを自ら出して、計画、実行、確認、行動(PDCA)のサイクルを意識して、良い結果を導く。
対象:サークル、アルバイト、卒論など

5. リーダーシップを持っている
自分の提案で、リーダー的ポジションで人を動かし、結果を導く経験を積む。
対象:サークル、アルバイトなど

ということになりました。
学生時代にアルバイトに精を出した、という方は実際多いのが現実だと思います。自分の自己PRがそこからしか出ない、という方のために、アルバイトで就活を成功させる、というテーマでの記事も書いています。ぜひこちらもご参考にしてください。

大学時代のアルバイト経験を就職活動でアピールする8つの方法!

就職活動では、存分に自分をアピール出来るよう頑張ってください。