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ドイツに語学留学するにあたり、検討することは多々あります。そのひとつの検討事項として、

大きい町、小さい町、どちらが良いか

ということがあり、選択肢に迷います。特に初めてドイツに行く、という場合、その国の雰囲気はなかなか掴めません。どちらが良いのでしょうか?
人それぞれで、考え方も違うと思いますが、大きい町と小さい町の特徴と、ドイツ語学習観点、滞在するうえでのヒントになることを解説します。

大きい町への留学

大きい町、ドイツ語では、grosse Stadt(グローセシュタット、「大きい」「町」)と言います。ゲーテインスティトゥートのある大きい町は以下になります。

Berlin
Bonn
Bremen
Dresden
Duesseldorf
Frankfurt
Hamburg
Muenchen
Wien

実はドイツ語学習の観点では、大きい町でも小さい町でもそれほど大きくは変わらないと思います。しいて言えば、大きい町のほうが町中にドイツ語があふれていて、目にも耳にも多くのドイツ語が入って来る分、ドイツ語の吸収は良いでしょう。

大きい町の学校の場合、学校に近い所に住むことは難しく、遠くのゲストハウスやホームステイとなり、その通学時間に鉄道や路面電車、バスなどに乗るため、毎朝同じアナウンスを聞く、同じ看板を見る、などの経験から、生きたドイツ語を知らず知らずのうちに学ぶということは期待できるかも知れません。
小さい町で、徒歩10数分のところに住んだことがあり、林みたいな所を抜けて通学するような感じで、その間にドイツ語を学ぶということはほとんどありませんでした。
少しでもドイツ語を吸収する機会を得たい、ということであれば、大きい町はオススメかも知れません。

では滞在期間の全体に関わることで、一般的なことですが、大きい街の特徴は、

お店がたくさんある
人がたくさんいる
駅が大きい
ショッピングモールなどがある
様々な人種の人達がいる
観光地がたくさんある

といったところです。ドイツに限ったことではありませんが、大きな町は人が多くごみごみしている感じはあります。しかし、東京駅や新宿駅の周りのような混雑ぶりではありません。特に、ベルリンはドイツの首都ですが、特定のある駅が中央駅、という訳ではなく、大きな駅がいくつかあり、人が分散している感じで人混みもスッキリしている印象です。

大きい町では、お土産屋さんやレストラン、娯楽施設も充実しているので、滞在期間中に退屈することはまずありません。観光地や娯楽施設が充実しているため、授業が終わった後のエクスカーション(学校が主催するイベント)では、博物館見学、植物園見学、音楽やコンサート観覧、古城めぐり、などが多いです。

ショッピングモールなどは、モダンな雰囲気も味わうことができ、生活するうえでも困りません。たくさんの珍しい物、商品、日本料理店などに出会う確率も高いでしょう。

滞在期間中は、誰が企画したか知らないが、皆でこの店で飲み会やろう、パーティーやろう、という流れになります。次から次へと新しい飲み屋が開拓されて、飽きがくることはありません。クラブ、ディスコもあちこちにあり、夜遅くまで遊び歩くことも多々あります。

次から次へとエキサイティングな出来事を求め、ドイツ語学習も遊びも忙しく密度の濃い時間を過ごしたい、という人には、大きい町(grosse Stadt)をおすすめします!



小さい町への留学

小さい町、ドイツ語では、kleine Stadt(クライネシュタット、「小さい」「町」)と言います。ゲーテインスティトゥートのある小さい町は以下になります。

Freiburg
Goettingen
Heidelberg
Mannheim
Schwaebisch Hall

少し前までは、RothenburgやPrienにもありました。もっと昔になると、Radorfzelにもありました。

ドイツ語学習観点で言いますと、大きい町の特徴とは反対に、静かでほのぼのとしていますから、町中にドイツ語があふれかえっている、ということはありません。通学時間もそれほど長くなかったです。通学時間が短ければ、浮いた時間を勉強に充てる、ということも出来ますので、ドイツ語学習に関しては、大きい町も小さい町も大きな違いとは言えません。通学時間が徒歩で更に時間が掛かる、ということになると、時間も無駄でドイツ語の吸収もない、というかなり残念な状況ですので、なるべく近くの住まいを要望するべきです。

小さい町の特徴は、先ほどの大きい町の特徴の真逆になります。静かで、町並みをゆっくり眺めたり、景色を楽しんだり、お店もモダンな感じというよりはその土地の料理をゆっくり食べたり楽しめるでしょう。外国人も少なく、せかせかしていないので、気軽にドイツ語で話し掛けてコミュニケーションを取ることも出来る雰囲気があります。ミュンヘンやフランクフルト、ベルリンなどと違って、その素朴さゆえ、町に溶け込む気持ちになれます。1~2週間も住んでいると、「私の町」「俺の町」という思いが出て、愛着が沸きます。

授業後のエクスカーションでは、明らかな違いを感じました。小さな町では、観光地、娯楽施設に限りがあるためか、遠足、皆でサッカーをやろう、皆で演劇をやろう、ドイツ語の慣用句を皆で覚えよう、皆でお料理をしよう、などのイベントが多いことがあります。もちろん、近場のお城観光や、ワイン居酒屋でのワイン講座、みたいな催しもありますので、要チェックです。

やや哲学的な捉え方をします。大きい町では、クラスメイト達とどこそこの観光地に行く、一緒にショッピングモールに行くなど楽しめますが、その観光地やクラブディスコなどエキサイティングな対象物で盛り上がることが多いのに対し、小さい町では、エキサイティングな対象物が少ないため、人と人との繋がりが重視される感じがありました。あちこち行かずに、数店の限られた居酒屋でじっくり皆でお話をして楽しむ。より深いコミュニケーションを取る時間が十分にある、ということになります。
(大きい町でももちろん人との繋がりを持てます。)

静かにじっくりひとつの町に愛着を持って、ゆっくりドイツ語を勉強し、クラスメイト達と時間を掛けて深いコミュニケーションを取りたい、という人には、小さい町(kleine Stadt)をおすすめします!

このあと、まとめに入ります。



まとめ

大きい町、小さい町、それぞれ特徴を挙げましたが、自分に合うのはどちらか掴めましたでしょうか?
大きい町、小さい町、全てがそうである、という訳ではありませんが、そういう傾向にあるということをご理解頂ければよいです。
どちらの町でドイツ語を学んでも、その時間をどのように充実したものにするかは、自分次第ということになります。
できれば、大きい町、小さい町の両方を体験するといいです。それぞれの良さが見えて来ます。自分に合うのがどちらか、も見えてきます。もし若ければ10年後、20年後にはまた考えも変わるかも知れません。それもおもしろいですね。

次に、ドイツ語留学に掛かる費用について、ゲーテインスティトゥートをモデルケースに見ていきたいと思います。
ドイツ語留学:留学費用はどのくらいかかる?




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