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  • 思考を働かせて仕事の成果をあげる5つの方法、実用例で解説

    思考を働かせて仕事の成果をあげる5つの方法、実用例で解説

    人と関わって仕事をしていると、とても頭のいい人がいることに気づきます。
    次から次へとアイデアが出る
    先の問題を予測する
    斬新な方向性を導く

    など、頭のいい人たちは何を考えて行動したり話したりしているのでしょうか。

    この記事では、仕事をしながら考えるべき視点や、本質をとらえるテクニックを、実用例を用いて5つ解説します。




    遠くから見る

    小さな子供としりとりをすると、バナナ、冷蔵庫、テレビなどが出てくることが多いです。これは、自分の目に見える物を言っているのです。
    目に見えないものでも、自分が関心のあるものは出てくるでしょう。電車、虫など。この発想で仕事をすると、新しいアイデアを思いついたり、先を読むことは難しいでしょう。

    とにかくアイデアをたくさん出して整理してから絞り込んでいこう、というときに、目に見えるものだけを考えていると、すぐにネタが枯渇してしまいます。

    今抱えている問題、課題の解決、新しい何かを発想するには、物事を遠くから見てみることが有効です。以下のように考えるとよいでしょう。

    遠くや、空の上から見てみる
     ⇒すなわち、物事の全体を見る

    簡単なことに聞こえますが、その課題に没頭していると、なかなか気付かないものです。例を挙げてみたいと思います。

    「商品ユーザーアンケートを解析したところ、取っ手の部品のところの使い心地が良くないことが分かってきた。プロジェクトメンバーはみんな、どうすれば、その取っ手の使い心地を改善できるか、悩み、議論になった。」

    とりあえず暫定対策としての議論であれば、問題ありません。ここで思考力が優れた人は次のように提案します。

    「取っ手の部品そのものを使わなくてよい製品にリニューアル」

    もっと思考の鋭い人は、

    「品質の規格(ルール)の見直しを提案」

    といった、ずいぶん飛躍したアイデアが浮かびます。
    本質をとらえて根本的解決をする場合、その問題をどんどん逆算してみます。

    1. 取っ手の使い心地が良くない
    2. 取っ手の形状や構成が悪い
    3. 取っ手を使用した対応が必要
    4. 使用感を基準以上にするルールがある

    「取っ手の使い心地が良くない」という問題に対して、頭のかたいみんなは、「取っ手の形状や構成が悪い」というところにフォーカスし、「どのようにすれば使い心地を改善できるだろう」と、取っ手の改良に集中します。
    こんなとき、思考力を働かせます。「そもそも取っ手が無ければこんな問題は発生しないんだから、取っ手を無くして、本体部分に取っ手になるような機能を持たせてしまおう」と、ひとつ上位の階層(遠いところ)に思考を移します。

    もうひとつ上の考えにいくには、この仕事がどのような前提やルールの下で進められているか、について思考を及ばせます。遠くから、上から見ます。

    上位概念の「使用感を基準以上にする」というルールがあるから、取っ手のような機能を搭載することを考えなくてはならない、という前提が生まれます。本当にこのルールは今のトレンドに乗った適切なルールなのだろうか、と考えます。このルールを策定した部門と協議すると、こんな意見が出てくるかもしれません。

    「このルールを作った○○年前には、まだ製品重量がかなり重かったから、この取っ手の機能がないと持ち上げにくかった。でも最近は小型化、軽量化が進んでいるから、取っ手がなくても簡単に持てますね。」

    ここで、こちらからはこのような提案ができます。

    「このルールに、総重量が○○kg以上のときには取っ手機能を設ける、という条件を付け加えてください。」

    おまけに、このように提案します。
    ・デザインがスッキリ
    ・設計の時間短縮
    ・部品コストダウン
    ・プライスダウンで販売促進
    ・他の陳腐化ルールも刷新を提案
    などです。自分の問題提起がもたらすメリットを次々に挙げて関係者を巻き込みます。結果的に、マイナーチェンジ品の開発プロジェクトへと導く流れになります。

    もっと思考を働かせると、そもそもこの商品の必要性とは?という考えに及びます。更なる上位概念へと目線を向けることで、より本質的な解決策、ものごとの核心に迫るアイデアを創出することにつながります。

    このように、ものごとを遠くから見ると、その問題や課題を取り巻く環境や全体像が見えてきます。これによって、検討する際の要素の抜け漏れ防止、全体を俯瞰することによる根本的解決を実現することができます。




    疑問を持つ

    頼まれたことを「はい、分かりました」と言って実行して終わってしまうことはないでしょうか。なるべく「なぜこれをやる必要があるのだろう?」と疑問を持つことが、最良の結論に向かいます。

    今抱えている課題や依頼に対して疑問を持ち、なぜその必要があるのだろう、おおもとの理由は何だろう、と問いかけます。上位概念や本質部分に迫ることで、より質の高い結論を導き、ビジネスチャンスを広げることが期待できます。

    たとえば簡単なケースですと、営業職の仕事で、顧客から連絡がありました。
    (客)「発注数を、千個から百個に減らしたいのでよろしく」
    と連絡を受けたら、すぐに
    (自)「分かりました」
    と受け入れるでしょうか? 受注数が減れば、売り上げも下がるので、
    (自)「なぜ減らすのか」
    と尋ねます。すると、
    (客)「千個投入しても、完売の見通しが立たないから、初期ロットは百個で」
    と、背景を聞くことができます。更に尋ねます。
    (自)「なぜ完売の見通しが立たないのか」
    (客)「従来品からの新規性が少ないから」
    と、さらに背景の深掘りができます。顧客の発注の意図が新規性を求めていたことにたどり着きますので、こちらもそれに対して提案をすることができます。(自)「では、およそ○カ月後に当社からリリースの予定がある新製品のご購入を検討ください。これを○○ロット以上購入していただければ、先ほどの商品千個を半額でご提供します。現行品をコストダウンして全数さばけるようになりますよ。」
    というように、アドバイス付きで新しい契約の話に持ち込むことができ、大幅な売り上げにつながります。
    できる営業マンなら、顧客のキャンセルが発端ではなく、そもそも先読みして自分から仕掛けていくこともあるかもしれません。

    こんなアクションもできます。
    隣の課から援助要請がありました。廊下にイスを並べるのを手伝って欲しいそうです。なぜ必要かと質問し、どんどんその真意を探っていき、本質的な解決策に迫ります。

    (隣)「今日社会見学に訪れる小学生が、長い時間立ちっぱなしで最後ここに来るので、座ってもらう」
    (自)「どうして長い時間立ちっぱなしのスケジュールになってしまったのか」
    (隣)「見学メニューが盛りだくさん過ぎて休憩時間を途中で確保できない」
    (自)「そんなに疲れてしまうほどの見学メニューは、見直したほうが良いのでは?」
    (隣)「なるべく多くの現場を見て欲しいのです。」
    (自)「見て欲しい? そんなにたくさんのもの、小学生は見たがるのでしょうか? それより、本当に大切な部分だけを厳選したらいかがですか? じっくり説明して見てもらい、印象に残したほうが良いのでは? 余裕時間を途中の10分休憩に充てたら?」

    ここまで掘り下げれば、もう結論は出たようなものです。無駄な「イス並べ」は不要になり、無理のない見学スケジュールを設定でき、見学に来る小学生にもふさわしい内容に変わりました。

    疑問を持って仕事を進めることの大切さを理解できましたでしょうか。「なぜそうなのですか?」と疑問を投げ掛けて、何が根本的な問題かを突き止めるために、どんどん上位の背景に迫っていきます。

    ちなみに補足ですが、「なぜそうなのですか?」と質問しにくいケースがあります。
    ・トップダウン指示で有無を言わさず実行
    ・他の部門への意見はしない文化
    ・厄介な人だから口答えしないほうがいい
    こういうことが度々ある会社は要注意です。
    明らかに筋違いな施策なのに、側近の誰も口答え出来ずに実行部隊にまで指示が落ちてきて「決まった方針だから、とにかくすぐやって」というケースです。本来、本当にこれが必要か、と問いかけて施策を洗練化し、ベストな解を導くことにより利益を最大化させていくべきです。これができない、風通しの悪い組織は、成果が出にくく、機会損失をしてしまいがちです。
    このような組織にいる場合は、組織風土の改善を提案するか、場合によっては、自ら転部や転職などで環境を変えていくことの検討も必要です。




    ユーザー目線になる

    先ほどの「疑問を持つ」のパートで出てきた、「小学生の見学に、立ちっぱなしで疲れてしまうほどの見学メニューを設定している」件、これは、見学する小学生の側になって考えていない例です。すなわち、ユーザー目線に立っていない、ということになります。

    ビジネスマンは、必ず自分の仕事の向こうにユーザー、お客様がいます。厳密にお客様でなくても、自分の仕事を受け取る人がいたら、その人がお客様と考えて差し支えありません。

    ユーザーのことなどほとんど考えずに、自分や部門の都合を考えて仕事をしている人は多いです。もし会議などで、自分の意見がいつも上司や先輩たちに脚下されてばかり、という人は、ぜひユーザー目線に立って考え、そのメリットを引き出す意見として発言してみてください。おそらく誰も全面否定はしないでしょう。たとえ反対されたとしても、「たしかにその通りで、ユーザーにメリットは大きいが、リリース後の私たちの運用がもたない」「私もそう思うが、トップの指示だから方向性は変えられない」というように、意見への理解が表れるはずです。

    ユーザー目線での考え方の例、10連発で紹介します。ダメな例⇒ユーザーに優しい例、です。

    ・自分が取り組んだこと全てを発表資料に書く
    ⇒情報を集約して、ポイントだけ記述する。読まなくてもよい、感じることができる資料にして発表する。

    ・操作方法を全て、取扱説明書に記載する
    ⇒詳細説明は取説に記載してもよいが、注意事項やユーザーが快適に使えるヒントなどは、ラベル化して商品に直接貼ったり、外箱に表示したりする。

    ・イベント会場の入口は1つのほうが管理しやすい
    ⇒想定参加人数にも依るが、行列や周囲の混乱を防ぐために、複数の入口を設ける。運営方法や人員配置は、自分たちで努力してさばく。

    ・レジの混雑は並んで待ってもらうしかない
    ⇒ピーク時間帯の人員配置調整、5品までの会計限定の「即レジ」設置、セルフレジの大量設置、などあらゆる手を尽くす。

    ・大きなデザインパネルを吊り下げるから、頭上注意ラベルを貼る
    ⇒頭の当たらない位置までパネルを小型化してそもそも当たらないようにする。デザインを修正する。または、パネルを壁掛けにする

    ・安全教育の必須10講座を社員全員に受講させる
    ⇒本当に周知するべき内容にコンパクト化し、1~2講座編成にする。

    ・生徒の質問は、講義の後でまとめて受け付ける
    ⇒質問は随時受け付けて、その場で疑問を解決する。講義の中の質問を想定した時間配分を予め考える。

    ・Webサイトの見た目の調整は時間をかけすぎない
    ⇒もちろん時間をかければよいわけではないが、時間の制約を優先して見た目をないがしろにするのはまずい。公開の日程調整をしてでも見た目を整える時間を確保する。

    ・部長課長たちの運営方針に沿うことが最優先
    ⇒たとえ、方針に逆らえなくても、ユーザーのメリットやその効果などをアピールして、最善を尽くす。

    ・商品を出荷するまでが私たちの役割だ
    ⇒違う。最終ユーザーのことまで考えないと、良い物はできない。




    視点を変える

    頭の良い人は、斬新なアイデアも提供してきます。
    斬新なアイデアは、その対象に近いものばかりを考えるのではなく、視点を変えて、全く別のところから持って来ると生まれやすいです。

    新しいものを生み出すには、従来とは全く異なる視点でものごとを見て、常識を疑うことから始めます。

    昔は、「ホットコーヒー」や「マニュアル車」などの呼び方はありませんでした。コーヒーはアイスコーヒーが出てきたため、クルマはAT車が出てきたため、このような呼び方になりました。いずれも常識をくつがえす発想だったに違いありません。
    ・コーヒーは温かい飲み物
    ・速度によって運転者がギアチェンジする
    という常識をひっくり返す必要がありました。

    他の例では、何十年も前ですが、カップラーメンで、「ラーメンライス」「ラーメンチャーハン」という商品がありました。カップラーメンとカップライスが二段になったインスタント食品でした。カップラーメンの味、トッピング具材などの開発だけに集中していたら、絶対に生まれない発想です。

    視点を変える、といっても全然関係ないものを持ってくるわけではありません。その対象の物事が属するキーワードに関連した物を連れてきます。

    カップラーメンを取り巻くキーワード:
    めん類、具材、中華、味の種類、ハイキング、夜食、熱い、塩辛い、うつわ、若者、小麦粉、店、価格、栄養、などなど、挙げればきりがないくらい、関連したキーワードが存在します。ここで、いちキーワードとして「一緒によく食べる食品」という観点に気づくと、「白飯」「チャーハン」「餃子」「ザーサイ」「シュウマイ」なとがリストアップされます。これらの中で、カップラーメンと同じくお湯で調理できるアイテムがライスとチャーハン、ということになり、ラーメンとセット販売する新しいラインナップが生まれてきます。

    「ラーメンライス」が実際にこのような過程を経て生まれたかどうかは分かりません。消費者アンケートだったかもしれません。新しいアイデアを生み出す手法のひとつ、ということです。

    カップラーメンを取り巻くキーワードで、「若者」に注目します。おもに若者が買う、ということになりますが、中高年にも買ってもらえれば、売り上げが伸ばせます。カップラーメンは、若者向け、という常識をくつがえし、「中高年向け」というところに着目します。
    栄養バランスの整った、
    お店で食べるような味で、
    デザインの優れた、
    無添加の、
    高品質カップラーメンを作り、
    高貴なイメージのコマーシャルでPR
    すれば、少し高い価格帯でも売れると考えます。着眼点だけ確立したら、あとはアイデアを具体化、洗練化さていくだけです。

    このように、対象のものだけを見ていくのではなく、視点を変えて、属するキーワードつながりで別のところから連れてくることで、新しいアイデアが次々に生まれます。




    推論する

    答えの見当もつかない問いに対して仮説をたてながら、だいたいの結論を出す、という力は、少なからず仕事では必要になります。
    会社で仕事をしていると「分かりません」「やったことないから出来ません」と、簡単に言う人が多く、非常に残念な気持ちになります。

    「推測する」力がある人は、未知の数字に対して「ちょっと待ってください、概算しますと、、」と言って、すぐにおよその数字をその場で推論します。決して、「分からない」「明日までに」などとは言いません。すぐに概略の結論を出すことで、具体的な検討を開始するか、ボツにして次の案を出すか、決めることができ、限られた時間の中で中身の濃い話し合いができます。

    この推論は、フェルミ推定、と呼ばれています。
    「割りばしの年間消費量」
    「マンホールのふたの数」
    「電信柱の数」
    などの見当もつかない問いに対して、自分の知っている知識を駆使しておよその数字を算出する推定です。

    Googleマップを作るのに、Googleカーを何km走らせたか、といった疑問にもフェルミ推定のスキルは生かされるでしょう。

    この推定のスキルが身に付くと、、以下のようなことは、日常業務で難なくこなせていけます。

    業務を効率的に進めるために、ある機器を購入します。導入の価値があるかどうかについて決めたい、という状況です。可否を判断するには、
    ・機器の価格
    ・機器購入により得られる効果
    のふたつを比較して、どちらが高いか、を見極めます。
    機器の価格: 100万円とします
    機器購入の効果の算出には、前提を定めます。
    ・2年でその購入価格を回収すればOK
    ・時間短縮は1日2時間
    ・機器を年間120日稼働させる
    ・作業賃率は、3000円/時間
    これだけ揃えば十分です。
    作業工賃がどれくらい削減できるか、算出していきます。
    2時間で作業工賃が、6000円です。
    年間120日稼働させるので、72万円が作業工賃の削減分になります。
    2年間で144万円の削減となるので、機器の価格100万円を2年目で回収できることが分かります。
    2年保証10万円や、10年保証50万円に加入しても問題ありません。
    実際には、固定資産税としての管理や、会社の個別のルールによる管理などに手間がかかり、それらも加味して購入を判断する必要はあります。

    ぜひ、フェルミ推定や概算のスキルを身につけて、検討事項の可否を瞬時に判断してみてください。




    まとめ

    的確に本質を捉え、ユーザー目線で新しいアイデアを出す。なかなか難しいことですが、この5つの視点を持って取り組めば、質の高い提案をしながら仕事を進めることができます。

    思考力を鍛えるための書籍やe-Learning、講習などは、数多くあります。細谷功先生が、思考力研究の第一人者で、さまざまな書籍を書かれています。本記事のうち、「ユーザー目線になる」の項目以外は、細谷先生の思考力理論を参考にしています。事例は、当サイトのオリジナルです。
    思考力を深く学ぶことに関心がある方は、細谷先生の書籍をおすすめします。「考える練習帳」は多くの要素が盛り込まれていておすすめです。ぜひご一読ください。







  • 短期間で英語を話せるようになる、学習方法を速攻でポイント解説

    短期間で英語を話せるようになる、学習方法を速攻でポイント解説

    英会話を短期間で習得する方法を紹介します。世の中にはたくさんの学習法がありますが、ここではポイントを解説します。
    英語ではなく英会話、すなわち口頭でのコミュニケーションだけを重視した学習法です。ところどころ例を挙げますが、細かい解説は省略します。




    学習書

    会話用の表現や単語をまとめた単語集や学習書などを一冊、読破しましょう。大変ですが、まずは引き出しを増やす、ということです。

    実践する

    覚えた表現を、実際に外国人と話して、使ってみましょう。スポーツと同じで、実践あるのみです。

    単語と会話練習、どちらが先?

    単語や表現の積み上げと、文章で話す練習は、同時進行で進めます。単語の積み上げだけですと、モチベーションが続きません。覚えた単語を使えるようにする目的もあります。

    すぐに調べる

    話そうと思って話せなかった単語や表現は、極力すぐに調べて吸収しましょう。時間が経つと忘れますし、その瞬間のインパクトがないと覚えられません。

    外国人と飲みに行く

    外国人(できれば英語ネイティブ話者)を誘って飲みに行き、長い時間の会話のキャッチボールに慣れ、生きた英語表現をたくさん知りましょう。
    例えば、「この店にお酒はありますか」と訊きたい時に、「Is there any liquors ~」と言うと、不自然です。「Do you have」「Do you deal in」などと表現する方が自然です。「There is」は、聞き手に情報を与えるような言い方をするときに使います。このような表現の使い分けのためには、単語帳や表現集を読んで吸収するだけだと印象に残りません。会話のなかで場数を踏んで身に付けていくほうが効果的です。




    簡単な単語を使って話す

    難しい単語は使わないで、難しい内容を簡単な単語だけで表現します。
    例えば、「実業家」と言いたいときに、
    Entrepreneur
    とは言わないで、
    business persons who run own company
    とか、
    own company cotrol business man
    などと言います。
    英語ネイティブでない人と話す場合は、特にそうしたほうが伝わります。
    英語ネイティブと話すとき、マイナーな単語を使ってしまうと、同じレベルのマイナー単語を頻発され、理解できず、会話がスムーズに進まなくなることがあります。

    長い文を話さない

    なるべく端的に言うことで、話しやすく、相手も聴きやすい英語にします。
    「私たちの部門で昨年実施したのと同じて、今年もそっちの部門でプロジェクト開始前コストダウン計画の提案をしないのですか」と言いたい場合、
    「君たちもコストダウン企画やらないの。プロジェクト前に。」
    というように簡潔に言い、そこから会話のキャッチボールを始めていくとコミュニケーションが円滑に進みます。

    相手のレベルに合わせる

    相手の英語レベルにあわせて、単語の難易度やスピードをコントロールします。
    やたらと過去形を使わなくてよいときもあります。文の頭とか最後にyesterday、tomorrowなどと付け加えれば十分に伝わるということです。
    「I thought」と言うと、相手のレベルによっては伝わらない時があり、「Yesterday I think」と言ったほうが伝わります。しかし、正しい英語で話すことが大切ですので、あまり堂々とはおすすめできません。正しい英語を話すことを目指す場合には、文法のバイブルを、一冊持っておくと良いかもしれません




    時制は限定的で十分

    知っておくとよいのですが、英語の時制表現は、12パターンあります。しかし、実際に会話の中では、慣れるまでは3つだけで十分です。
    現在形 I do it
    過去形 I did it
    未来形 I will do it
    少し慣れてきたら、
    現在進行形 I’m doing
    (今、まさに進行中)
    現在完了形 I’ve done it
    (これまでずっとやって来て、今まさに仕上げた状態)
    も入れるとニュアンスが細かく伝わります。相手が分かる程度に、自分に無理のない程度に取り入れていくとよいでしょう。

    NHKの語学講座はおすすめ

    さまざまな英語学習教材がありますが、NHKの語学講座は、テレビ、ラジオともに優れた教材です。英語表現だけでなく、会話のテクニックや時流に乗った情報を提供してくれます。
    さまざまなレベルがありますので、自分のレベルに合わせて、利用してみましょう。会話向けのコースだとより良いです。できればテキストを買ったほうが効果的ですが、番組を見聞きするだけでもOKです。

    動画サイトの利用

    Youtubeをはじめとする動画サイトや無料e-Learningなどで、英語に耳を慣らすことも、今の時代は可能です。辞書を調べたり、リスニングのDVDなどを購入しなくても効率的に学べます。短い時間での習得を期待できます。




    まとめ

    上達するには、たくさんの手法がありますが、これらの学習方法を1年ちょっとコツコツ続けるだけで、大抵の会話はできるようになります。2年も経過すれば、簡単な通訳をはじめ、かなり難しい抽象的なことも話せるようになります。

    当サイトには、英会話を習得するためのもっと細かい手法について解説するページもあります。本格的に学習方法を知りたい方は、参照してみてください。

    留学しないで独学で英会話をマスターするための勉強法







  • 理系の社員向け昇格試験論文を、要約メモで効率的に書く

    理系の社員向け昇格試験論文を、要約メモで効率的に書く

    会社の昇格試験で課される、論文。
    いきなり書き始めるのではなく、要約メモを作りましょう。要約メモを、最初にしっかり書けば、あとはスムーズに書き進めることができます。

    要約メモを作る詳細な書き方は、以下の記事をご参照ください。
    昇格試験の論文をスムーズに書くコツ。要約メモを作って試験合格へ





    ■問題
    「グローバル化した今日の社会において、革新的に事業を推進していくことはとても重要です。革新的に事業を推進するには、現場での地道な生産性向上が不可欠となります。
    現場での生産性向上が必要な理由について述べ、あなたが取り組んだ生産性向上について説明してください。」

    この題意だと、以下のようなシンプルな構成で書けそうです。
    ■前書き
    ■自分の生産性向上について
    ■取り組み1
    ■取り組み2
    ■まとめ

    要約メモの一例、ここから

    ■前書き
    グローバル⇒海外に工場を設立、国内では付加価値の高い仕事⇒革新的な業務へ
    生産性向上の説明:
    ・高品質化
    ・リソースの削減

    革新的推進な、現場の生産性向上の理由
    ・積み重ね、斬新なアイデア
    ・効率化⇒新たな業務へ
    ・横へ展開して全体を発展
    結果⇒スキルアップ、手法の確立、余った人たちで新しい事業を

    ■自分の生産性向上
    1.技術者として(設計改良)
    2.組織人として(会合開催)

    ■取り組み詳細1(技術者、改良)
    問題
    組立工数多い⇒改良、自ら提案
    提案
    コストダウン、性能アップ、特許

    概要
    ・詳細設計、試作
    ・改善による人員削減
    ・海外への工程監査
    ・調達へ調整
    ・品質保証、評価時期

    目標共有、結果、早期で実現
    結果内容
    ⇒人員削減、コストダウン、性能
    投入工数の回収について

    取り組み1まとめ
    PDCAサイクルに乗った
    他部門への横展開

    ■取り組み2詳細(組織人、会合)
    問題
    みんなが話し合う時間がない
    提案
    昼ご飯、ミーティング
    自由に意見、アイデア出し合う

    概要
    ・コストダウンや品質向上目指す
    ・テーマは順番
    ・自由に意見させる
    ・否定しない

    雰囲気が良くなった、本音言える、結果は、
    ・若手、提案を採用
    ・メンバーから助言、発展
    ・新人+ベテランの新構造

    取り組み2まとめ
    雰囲気つくる、アイデア引き出す、後輩の教育

    ■全体まとめ
    技術者、組織人、両方での視点、大切
    生産性向上⇒効率化、コストダウン、品質アップ、
    人材育成、組織活性化も大切
    リーダーになりたい


    書き方は、キーワードで分かるものは、それだけでも問題ありません。漢字が面倒なら、ひらがなでもOKです。自分で分かる最短の書き方をして、少しでも時間短縮が出来るよう要約メモのスタイルを確立してください。
    この要約メモから文章を膨らませることが出来るよう、何度も練習を重ねて、合格を目指しましょう。

    この要約メモから論文で書いた例へ








  • 昇格試験の論文をスムーズに書くコツ。要約メモを作って試験合格へ

    昇格試験の論文をスムーズに書くコツ。要約メモを作って試験合格へ

    会社の昇格試験論文を書くときに、うまく書けない、という人は多いと思います。頭の中で構成を組み立てて、大体の流れを組み立ててから書き始める人もいるでしょう。

    この記事では、会社の昇格・昇進試験、正社員登用試験などで課される論文を効率的に書くための手法を紹介します。この手法を用いることで、時間のロスなく、スムーズな論文記述をマスターできるでしょう。




    論文を書く前に、論文を要約したメモを作る

    論文を書き始める前に、問題文の脇にさらっとメモ書きをする人は多いかもしれません。このメモ書きをさらっと書くのではなく、項目ごとに簡単なストーリーを作りながらメモ書きします。具体的な内容を説明します。




    要約メモ

    要約メモとは、論文を書き始める前に作成するミニ論文みたいなもので、以下の概要です。

    • 問題用紙の余白に書く
    • 前書き、本論、まとめなどの見出しを書く
    • 各項目ごとに2~3行ほど内容を書く

    というものです。
    この要約メモを作成するだけで、論文の流れや書きたい内容が明確になり、全体像が見えてきます。その要約メモに内容的な肉付けをしながら回答用紙に本番の論文を書いていきます。




    要約メモを作らないとどうなる?

    要約メモを書かないで、頭の中で構成を考えてできる人もいるかもしれません。要約メモを作りながら時間が経過して心配になるので、とにかく早く書きたい気持ちも分かります。しかし、要約メモを作らないと、書いている項目が全体のどの部分でどれくらいのボリューム感で書くべきか、どういう結論に向かって書いているか、見失いがちになります。これによって、以下のような事態をまねくことになります。

    • 詳細部分を書きずぎてバランスが悪くなる
    • 本論の部分が結論からぶれる
    • 書いた文を消すことが増える

    要約メモは、時間がかかるようにも思えますが、結果的には、構成を組み立てながら書く手間や、修正の手間が減り、効率的に書くことができます。




    実際に要約メモを作ってみましょう

    「論文」と呼ばれるものには、さまざまな種類があります。会社の論文試験は、大学卒業時に書く卒論や学者が書く学術論文とは違い、仕事の成果や昇進後の取り組みなどを書く、特殊なものです。小論文です。
    昇進試験の論文の要約メモは、おおよそ以下の構図で書くことができます。
    ■前書き
    ■仕事について簡単な説明
    ■主題、問題、課題
     事例1
     事例2
    ■事例に対する自分の取り組み詳細
    ■今後の取り組み、抱負
    ■まとめ

    要約メモを作るには、問題文がないと書けませんので、例題を用意しました。


    問題文
    「仕事する上で課題解決は欠かせません。これまで仕事で経験した課題と解決策を書きなさい。その経験を今後の業務にどのように生かしますか。」


    営業アシスタントとして働いている想定で要約メモを書きます。大まかな見出しを書いて、キーワードを羅列して自分で見て分かるようにします。
    (要約メモここから)

    ■前書き
    課題、解決しないと、先に進まない、成長しない、不可欠

    ■自分の仕事
    営アとして、スケジュール、資料作成

    ■課題
    課題1
    商談さばききれない
    課題2
    営アがルーチンしかやらない、ヤル気✕

    ■解決策
    課題1は、
    ・原因1
    詰め込みすぎ
    ・原因2
    いつも商談が延長、紙出力だけ持ってく

    ・原1対策
    日程組み直し、余裕をもって
    ・原2対策
    タブレット使いはじめる
    1セキュリティ
    2効率化概算
    協議、調査、分担、効果

    課題1まとめ
    自分で動いた、主導、協力、発表

    課題2は、
    ・原因1
    営スタッフ指示仕事で精一杯
    ・原因2
    課に、新提案うける雰囲気ない

    ・原1対策
    しばらく営アで負荷分散、1人改善取組、改善し、みな1日をルーチン+新案検討少し
    ・原2対策
    週1、営アの開催、取組アピール、営スタッフだんだん理解、聴く耳もつ、雰囲気、変わりつつあり

    課題2まとめ
    課、雰囲気、変える基盤作る、そのあと攻める
    自分発意、協力引き出す、熱意、伝える、利益

    ■今後への生かし方
    暫定対策
    恒久対策
    課の効率化⇒会社の利益up
    自分から取り組む

    ■まとめ
    問題解決、会社の利益、自分のスキルで取り組む

    いきなりこれだけ読んでも分からないかもしれませんが、雰囲気をつかんでいただけましたでしょうか?
    書き方ですが、キーワードで分かるものは、それだけでもよく、漢字が面倒なら、ひらがなでもOK。

    ■この要約メモを論文で書いた例へ

    要約メモを書く練習も有効

    論文を書く練習をする際、苦手な人は、いきなり長文を書くことは、やめたほうがいいです。
    この要約メモをいくつか書くことをおすすめします。
    論文試験に与えられた時間が二時間なら、この要約メモを10~15分くらいで書くのが目安になります。だいたい、全体の1/10くらいの時間を充てる感じでOKです。このくらいの時間で書き終えることができるようになったら、この要約メモに肉付けして長文化する練習をしましょう。

    まとめ

    昇進試験などの論文を書くときの要約メモは、効率的に論文を書くために役立つ手法です。時間内に、内容に一貫性をもたせて、修正を極力しないで書くためには、論文を書き始める前の必要工程ともいえます。
    要約メモを全体の1割の時間で書けるよう、普段の仕事の内容を棚卸しして、すぐに頭の中から取り出せるよう準備しておきましょう。

    要約メモを書く前に、そもそも文章を書くことが苦手、という人は、文を書くテクニックについての記事を参考にしてください。
    文章を上手に書くための6つの基本、例文で解説







  • 大学生、受験生必見!文系職種に就く5つのメリット

    大学生、受験生必見!文系職種に就く5つのメリット

    会社で仕事をする上で、
    管理、総務、人事、購買などの文系職種
    技術、開発、研究、医療などの理系職種
    のどちらがメリットが多いでしょうか?
    どちらにもメリット、デメリットがあります。

    この記事では、文系職種、理系職種共にどっぷり浸かって仕事をした経験のある筆者が、文系職種に就くことで得られるメリットについて解説します。

    この記事の対象者:
    文系学部に在籍している学生
    文系学部の受験を控えている高校生、浪人生
    文系職種に現在就いている社会人




    文系職種と理系職種の決定的な違い

    仕事には、さまざまな種類がありますが、文系に比べて理系の職種は特殊です。機械設計、電気設計、建築設計、システム開発、化学・生物系研究などが代表的です。営業、企画、管理、調達、人事といった文系職種とは決定的に違うことがあります。

    理系の職種は、その職に就くために、大学や大学院、高専などでの専門的なお勉強や実習、実験の経験を必要とする

    ということです。例えば、機械工学科の課程では、大学受験時代に勉強した数学や物理の基礎ベースのある学生が、
    専門の機械工学(機械製作法、材料力学など)
    理系の基礎学問(微分積分や、力学、電磁気など)
    を学び、更に選択科目でも、応用化学や宇宙科学、品質工学といった関連の理系分野を学びます。

    単に、「建材メーカーで金具の設計やってます」といっても、その学問のバックグラウンドは、受験時代も含めると最低でも5年以上に及びます。その設計業務を行うためには、そこの業務としての設計だけでなく、三角関数や運動方程式などをはじめ、上に挙げたような理系全般の基本的な学術的知識を幅広く駆使する必要があります。

    文系の学部で学ぶ、法律や経済論、貿易、文学といった領域も、それぞれ専門性の高い学問を学ぶことは理系と同じですが、その習得学問が就職後の仕事に直接生かされるということはほとんどありません。仕事に必要な知識や経験は、業務をこなしながら吸収できることがほとんどです。理系職種では、業務経験だけでは絶対に足りず、社会人になる前の基礎ベースに加えて、専門性を高めるためにどんどん勉強していかなくてはなりません。

    文系職種と理系職種の決定的な違いは、
    文系職種 専門の学問無しで仕事ができる
    理系職種 仕事に高度な専門の学問が必要

    となります。もちろん全ての職種でそうとは限りませんが、ほとんどのケースで当てはまります。この事実から起因して、文系職種には、以下の5つのメリットがあります。

    ・業務の性質上、問題解決がしやすい
    ・専門分野の学習時間は少ない
    ・ビジネススキルのみで戦える
    ・社内の異動、転職が容易
    ・給料は理系と同じ

    これら5つをひとつずつ見ていきます。
    文系職種の人は、その良さを実感し、受験生や大学生は文系職種への意欲が湧いてくると思います。




    業務の性質上、問題解決がしやすい

    文系職種で扱う対象は、人、もの、金、情報、ルール、安全衛生、サービスなどです。理系職種も同じようにこれらを扱いますが、ポイントになるのは、「もの」が起こす「現象」の部分です。機械、電気、化学、生物、システムなど、取り組んだ結果の成果物が何か良くない現象を起こしたときが、理系職種の最も大変な瞬間です。理系、文系それぞれモデルケースを挙げて解説します。

    理系職種の問題解決の例

    ■問題
    駆動機構が動かない不具合が量産ラインで発生
    ■対策
    ・どこの機構部品が問題か再現試験で確認
    ・その原因は、組立作業?組立工具?設計?部品?
    ・もし部品が原因なら、部品メーカー先で、
     製造工程?製造装置?材料?輸送時破損?
    などひとつずつ要因をつぶしながら検討を進めます。もし部品の製造工程に不備があったら、どのように今後ミスなく徹底できるか検討。部品の材料に不備があったら、更にその先の材料メーカーへの適正材料納品や調達などの指南をしたり、、、といった具合いに果てしないアクションや再発防止策が必要とされます。
    原因を知っている人が、自分に非がある場合、保身のために真実を語らないケースもあります。

    文系職種の問題解決の例

    ■問題
    発注品が納期どおりに客先に届かない
    ■対策
    ・何が原因で届かないか発注先に確認
    ・いつ届くか発注先に確認
    ・いつまでに届けばよいか客先に確認
    ・代替品で繋ぐことができるか客先に確認
    など、取り巻く環境は限定的です。


    文系職種は理系と比較して問題解決の負荷が小さい

    発生した問題の規模にも依りますが、簡単にまとめると、文系職種の仕事の場合、問題発生後、
    ・関係者へのヒアリング
    ・客先や関連部門への謝罪
    ・対策案検討
    ・責任者(担当役職者)から承認
    などといったプロセスで解決するケースがほとんどです。関係部門への影響が大きくない場合、責任者やリーダークラスが「この策でいきましょう」と言ったらそれで完結することもあるくらいです。

    理系職種では、部品や現象などについて、正しい解が出るまでエンドレスの戦いが続きます。大抵の場合、一件の問題に関わる関係者や部門が非常に多いのです。誰の目で見ても、コスト、品質、納期、環境問題などのあらゆる側面で明らかに妥当な対策で、バランスが取れていることが重要です。責任者が「この策で行こう」と言っても、「品質過剰過ぎて、コストが掛かり過ぎ」「作業が複雑過ぎて今のリソースではさばけない」とメンバーから即否定されることもよくあります。
    設計や研究、検証などに多大な時間を費やしてきた成果物に問題発生、ということになると、代替案を遂行するにも同等の時間とお金を掛けて検討や検査を行うため、体力も精神も消耗します。

    文系職種である事業企画部門の場合、関連する部門が多いので、人との調整は大変ですが、それでもキーパーソン間での限られたやり取りに終始するため、何度もトライ&エラーを繰り返すようなストレスのある問題解決ではありません。

    以上から、文系職種の問題解決は、
    ・原因究明が比較的容易
    ・検討、検証のボリュームが小さい
    ・責任者の一言で片付く場合もある
    ・心身の疲弊は少ない

    というようにまとめることが出来ます。

    専門分野の学習時間は少ない

    文系職種は、理系のような確たる専門性の高い仕事でないことが多いため、
    専門書をたくさん読んで知識の積み上げが不要
    というメリットがあります。もちろん文系職種でも専門書を読むことはありますが、理系職種と比較すると、その専門分野の学習量は圧倒的に少ないです。文系職種でも弁護士などの法律専門家は例外ですが、ほとんどの文系職種では、世の中の物の流れや契約、コミュニケーションなどの、社会一般書籍やビジネス書の類いを読むことが多いです。

    本当は、理系サラリーマンもこのようなビジネス書を読みたいのですが、その道の専門の勉強をしなければならず、なかなか時間が取れないのが実情です。看護師、薬剤師などの医療従事者になると、日々新しく更新される技術をキャッチアップするだけで精一杯で、ビジネススキルはほとんど身に付けられない、という人が多いです。

    文系職種の仕事を遂行するために必要なスキル知識は、大抵の場合、業務のなかで吸収できることが多いです。せいぜい数冊程度の専門書を読んで基本を把握、あとは世の中のトレンドを知るために、その都度インターネットで情報収集する程度で十分です。業務を進めるにあたってのノウハウを解説しているビジネス書を読んで、ビジネスマンとしてのスキルを上げていく学習にたくさんの時間を費やすことが出来ます




    ビジネススキルのみで戦える

    文系職種は理系ほどの専門の勉強が少ないことで、ビジネススキルアップのための勉強に多くの時間が割けることを前の項で述べました。それに関連した話です。

    自分の業務の範囲だけ押さえて、あとは多くのビジネススキルをたっぷり時間を掛けて習得し、社内、社外の人達と高いレベルで対等に会話ができます

    ビジネススキルを習得すると、頭が良くなります。対人スキル、ライティングスキル、思考力、プレゼン力やデザイン力をはじめ、Word・ExcelやブラインドタッチなどのOAスキル、これら習得している人がいたら、確たる専門性をもっていなくても、「かなり出来る人」と感じませんでしょうか?

    ブラインドタッチがもたらす3つのメリット、優れた無料練習サイトを3つ紹介

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    理系の専門職では、専門分野のことは知ってて当たり前、という過酷な職場もかなりあります。それに対して、文系職種では、ビジネススキルが身に付いている社員を高く評価する傾向があります。同じ時間を使って自己啓発学習をして、評価されやすいのは、間違いなく文系職種です。




    社内の異動、職種転換が容易

    文系職種は、職種転換が容易です。社内で転部を申し出る場合も、他社を受ける場合も同じです。

    理系は専門性が高いため、経験者が求められます。その専門性を武器に仕事が出来るようになるには何年も掛かりますので、部門でそんな長期の育成をしてられません。国家資格が必要な医療系職種は当然のこと、電気、化学、機械系技術部門なども確実に経験者が求められます。

    文系職種である、総務、人事、資材調達、経理、サービス、品質管理などは業務ローテーションが実際に可能です。筆者は大小企業を何社も見てきたなかで、これらの部門間での異動者を何人も見てきました。

    未経験者を使う部門の部門長は、入って来る人が未経験でも、ある程度教えてから1~2年も頑張ってもらえれば十分戦力になる、と考えています。その人のビジネススキルが高ければ、業務の専門知識をもっていなくても、ぜひほしい、となるわけです。すなわち職種転換にあたり、深い専門スキルはほとんど不要、といえるわけです。転職例を見てみましょう。


    容易な転職例1

    ■社内で転部
    資材調達部門で数年働いたが、他の職種にも興味があるため、生産管理部に異動。
    要件:
    ・社内のルールは知っている
    ・Word、Excel使える
    ・勤務態度良好
    ⇒専門性や高い業務スキルがなくても異動は十分可能

    容易な転職例2

    ■他社へ転職
    市場サービス部門で5年働いたが、他社の総務部に転職。
    要件:
    ・Word、ExcelなどOAスキルあり
    ・ビジネススキルを証明
    ・市場での顧客対応の経験
    ・問題解決の経験
    ・さまざまなルール作りの経験
    ⇒ここに高い専門性は不要
    担当業務での実績と、ビジネススキルがあれば、各文系職種間での会社を跨いだ転職が可能

    給料は理系と同じ

    日本のほとんどの会社が、部門間の給与差をつけていません。たとえば、システム開発部門は年収800万円以上で、総務部門は500万円ということにはしない、ということです。

    理系職種は、その職に就くために専門のお勉強をたくさんして、就いてからも必死に勉強して、その上、文系職種と同様にExcel、リーダーシップ他、たくさんのビジネススキルまで学習しなければなりません。それでも給与体系は同じです。

    外資系IT企業では、エンジニアは他の職種より高い給与が設定されていたり、職種で給与を決めているところもあります。そういう会社は、部門間での力関係が釣り合わない場合があるので注意が必要です。

    理系職種より
    ・業務の難易度は低い
    ・職種転換も容易
    ・専門の勉強に時間を割かない
    ・ビジネススキルアップに集中できる
    にもかかわらず、文系職種の給料は理系職種の人達と同じです。まさに文系職種のメリットといえます。




    文系職種にデメリットはあるか

    文系職種にデメリットはあるでしょうか?
    文系職種のうま味ばかりを述べてきましたが、もちろん文系職種ならではの踏ん張りどころもあります。これを把握しておくことで、文系職種従事者としてビジネスマンをやっていく上での覚悟が出来ます。ある意味、この記事で最も重要なポイントかもしれません。2つ挙げます。

    誰でも簡単に就けてしまう

    会社は、何の職業スキルもない元フリーターを採用することもありますが、その人を技術系に就かせることはありません。営業、総務、検査、管理、製造、作業系などに配置します。もしその社員が、
    ・要領がいい
    ・飲みこみが早い
    ・感度が良い
    ・知性が高い
    など、人間としての素養が高い場合、あっという間に自分のポジションを奪われてしまいます。このように素養が高い人でも、さすがに5~10年に渡る基礎学力積み上げが必要な理系職業に就かせるわけにはいかず、文系職種配属となるため、さまざまなバックグラウンドの人達がその文系職場に集まりがちです。自分の確たるポジションや、誰にも真似できないスキルを会得しておくことが重要になります。各種ビジネススキルをはじめ、英語力や第2外国語、インターネットスキルなどを身につければ、そうそうは右に出る者はいません。

    確たる専門分野をもちにくい

    文系職種は、その会社や部門のルールの下で動くことが多いです。一般のビジネス書を読むことはあっても、専門書を読んで知識や考え方を学ぶ、ということを必要としないケースが多いです。仕事を覚えることはできても、何かの専門家になることは大変難しいと考えたほうがよいです。

    その会社だけで通用するスキルなのか、一般社会でも通用するスキルなのか、常に見極めながら仕事をする必要があります。会社が倒産したり、人員削減の対象になったときに慌てないように、業務スキルとビジネス全般スキルを確立していってください。

    まとめ

    文系職種とは、以下のようにまとめることができます。

    問題解決が比較的スムーズで
    専門の学問を深く学ぶ時間は必要はなく
    一般ビジネススキルを武器に活躍できて
    異動や転職も踏み込み易い
    なのに給料は理系の人達と同じ
    という具合いに、良いことだらけだが、専門性を持ち難く、誰でもできてしまうので、自分の確たるスキルレベルを確立しなくてはならない

    このことを予め理解した上で、文系職種へ進んだり、文系科目での受験をすれば、自分の目指す姿が明らかになることでしょう。







  • 会社でのプレゼンテーション、成功のために心得るべき4つの要素

    会社でのプレゼンテーション、成功のために心得るべき4つの要素

    会社では、人に説明したり、発表したりする機会がとても多いです。人に説明するにあたり、的確に分かりやすく伝わるように話すには、少しテクニックが必要になります。
    この記事では、仕事で資料を利用したプレゼンテーション(発表)について解説します。
    もし、「もう一回説明して」「何を言っているのかさっぱり分からない」などと上司に言われたことがあれば、是非参考にしてみてください。




    プレゼンテーション(発表)を上手に行うのに必要なことは?

    プレゼンを上手にやるには、しっかりした内容で構成を組み、明瞭に話し、そして発表資料も見やすく、といったところです。
    このように上手く発表するための要素ひとつ一つについて解説します。

    道筋を立てて話す

    矛盾なく、一貫性を持った流れに、組み立てることが重要です。

    序論、本論、結論

    論文のような起承転結ほどストーリー組みをする必要はありませんが、
    序論 全体の導入部分
    本論 詳細や各項目の解説
    結論 まとめ
    のように、段階を経て話します。

    序論:最初にテーマと結論を話す

    つい背景から話したくなりますが、聴いている人にとっては、何が言いたいのか、何が出てくるのか、分からないまま聴き続けることになり、ストレスを与えます。最初に、簡潔に結論を話します。結論の言い方にも工夫が必要になります。以下のような言い方が望ましいです。

    「今回のプロモーションで、目標としていた売上20%アップを達成出来ましたので、取り組みの詳細について説明します」

    「来年リリースする新商品について、候補5つのデザインと性能をひとつずつ説明し、最後に当部門が最も推薦する案について解説します」

    「半年かけて試薬Aの効能について研究を進めた結果、3つのメリットが明らかになりましたので、それらの詳細と今後の方針について説明します。」

    発表の際の序論は、このレベルで十分です。時間が潤沢にあり、その取り組み背景や目的などをレベル合わせしておきたい、という場合には、上記の導入の語りの次に、簡単に述べると良いでしょう。




    プロセス、ツリー、マトリックス

    話の筋道を分かりやすく説明したり、漏れのないように項目を扱うためには、
    プロセス構図
    ツリー構造
    マトリックス表

    の考え方を利用すると便利です。
    発表を聴いている人も、その詳細内容が全体のどこに位置するか分かります。

    ■プロセス構図
    項目を時系列に扱います。
    ○○の次に△△、その次に□□、という感じで移り変わりや工程を示すことで、全体の流れを理解してもらいやすくなります。

    ■ツリー構造
    決勝トーナメント表のイメージです。
    上位の項目があり、その詳細説明として下位項目があります。そのひとつ一つの項目に対して更に下位項目、という具合に階層構造を明確にします。

    ■マトリックス表
    星取表のイメージです。
    横列と縦行で、項目同士の組合せを表現します。組合せパターンを漏れなく表現できるため、検討項目を網羅的に説明することができます。

    ツリー、プロセス、マトリックスは、あくまで、明確に漏れなく伝えるための手段であり、必ずこの手法を用いなくてはならないわけではありません。他に、明確に伝える手段があれば、あえてツリーなどの構造を利用しなくても大丈夫です。




    話し方に気を配る

    発表は、自分の伝えたいことを多くの聴講者に一度に伝えることが目的のため、誰にも分かりやすく説明する必要があります。
    内容やストーリーももちろん重要ですが、そもそも話し方がしっかりしていないと、内容に集中できません。
    早口、声が小さい、言葉の癖が多い、などにならないような話し方を意識しましょう。

    声の大きさ

    発表となれば声を大きく、ということではありません。全体の広さや人数、最後列の人を意識して、適切なトーンで話します。
    マイクを使用するときには、音が割れないように、またうるさすぎないように、事前にマイクチェックも実施します。

    言葉遣い

    聴講者の人種によります。自分と同等の職位であったり、顔見知りの人達ばかりであれば、極端にかしこまった話し方にする必要はありません。
    しかし大抵の発表の場では、正しい言葉の使い方が求められます。大勢の前で話す言葉も、上司やお客様と話す言葉も基本的には同じです。自信のない方は、言葉使い関する記事を別途ご覧ください。
    ■会社で使用する言葉使い、尊敬語、謙譲語、丁寧語、これだけ押さえておけば大丈夫

    言葉使いとの関連で、以下のことも注意が必要です。
    ・批判的なことは言わない
    ・個人的な本音は言わない
    ・余談、関連事項で脱線し過ぎない

    発表が波に乗ってくると、つい舌が滑かになり、調子に乗ってしゃべり過ぎてしまうこともあります。尺に収まりきる範囲で、脱線し過ぎないようにしましょう。




    ええ~、は不要

    口癖は誰にでもありますが、発表の時だけは、口癖を言わないように心掛けてください。よく年配者にある口癖ですが、
    「ええ~、今回は、あ~、先日の一件を、お~、受けまして、え~、このように、い~、進めていくことに、い~、なった、あ~、次第で、え~、あります。」
    というものを聞くことがあります。誰も指摘してくれないのだと思います。言葉癖に気を取られて、何を言っているのか分からなくなります。

    発表の中には、「ええ~」「え~と」や、「そうですね~」などは、一切不要です。発表中に意識しないと出てしまいますので、注意が必要です。

    この言葉癖「ええ~」がなくなると、分単位で発表時間を節約出来ます。ぜひトライしてみてください。

    聴く人全員を見る、キーパーソンは特に意識

    発表資料を投影したスクリーンをずっと見ながらの発表はあまり印象が良くありません。聴いている人達に語りかけるように話すことで、「聴いてほしい」という気持ちを汲んでもらいます。

    発表の最初に会場を見渡し、目線を向けます。タイトルコールの際にも、スクリーン側ではなく聴講者に話し掛ける感じが良いです。

    重要ポイントについて話すときには、キーパーソンに向かって訴えかけるように話すことも大変有効になります。会社での発表の時には、キーパーソンは大抵前列に座っています。事前にチェックをしましょう。

    ジェスチャー

    棒立ちて話していると、非常に違和感があります。発表資料の見出しに対して指差しして強調、「~全体の」と言うときに両手で大きな輪っかを描いてみる、など、動きがあると、メリハリのある発表になります。
    差し棒やレーザーポインターを使用することもあります。それらのツールを振り回しすぎて目障りにならないような注意も必要です。

    内容、着眼点

    テーマがしっかりしていることが重要です。色々と要素を盛り込むより、伝えたいポイントを絞るほうが、一層伝わりやすくなります。

    キーワードをバランスよく盛り込み、それらが伝えたいテーマに結びつくよう工夫します。

    内容が、
    ・コスト削減をアピール
    ・取り組みの新規性をアピール
    ・社員への利便性を周知
    ・新商品の存在を伝える
    ・プロジェクトが完結した
    など、伝えたいポイントが明確になっていることが大切です。




    発表資料を分かりやすく作る

    発表資料を上手に作ることは大変難しい、と言わざるを得ません。発表を上手に行うことが難しいのと同じで、完璧を目指さず、聴講者に分かりやすく伝えることに主眼を置きます。

    資料作成は、もはや「デザイン」の領域であり、「上手な資料作成」をテーマに書籍がたくさん存在します。よって、このページだけで完結させるのは無理なので、ポイントだけ解説し、最後に資料作成を上手に行うページを参照して頂きます。

    ■ポイント
    ・1ページあたりの情報量を少なく
    ・色を多用し過ぎない
    ・適度にスペースを取る
    ・ピシッと整列させる
    ・文字は大きく
    ・伝えたい所を目立たせる
    ・各ページで規則性を持たせる
    ・なるべく写真やイラストを使う

    などを気をつければ、最低限伝わる発表資料になります。文字や色、写真や表グラフなど、各要素も使い方のルールがありますが、まずはレイアウトをしっかりやりましょう。

    仕事で資料を上手に作るコツ、例を挙げて資料作成の基本を解説

    発表資料を上手に作るには、

    まずデザインのルールを理解
    ⇒日々たくさんの資料を作る
    ⇒デザインに詳しい人に指摘してもらう

    これを繰り返すことで上達します。資料作成、デザインのノウハウの書籍をバイブルとして一冊持つのも良いと思います。

    完璧を目指さない

    プレゼン(発表)を上手に行うのは大変難しく、ベテランの社員や課長クラス以上でも、本当に上手に話す人は一握りです。語りのスペシャリストを目指すのではなく、限られた時間で相手に的確に伝えることを目標にします。

    まとめ

    プレゼンテーションを上手に行うには、
    ・扱う内容が明確で、
    ・構成を分かりやすく、
    ・話し方や態度に気を配る、
    ・発表資料も分かりやすく

    ということを意識した上で、
    ・キーパーソンを意識した発表内容で
    ・完璧を目指さない
    ということに集約出来ます。
    上達していくと、「すごく分かりやすい発売だった」と言われる時が来ます。







  • 会社で使用する言葉使い、尊敬語、謙譲語、丁寧語、これだけ押さえておけば大丈夫

    会社で使用する言葉使い、尊敬語、謙譲語、丁寧語、これだけ押さえておけば大丈夫

    学生時代とは異なり、会社に入ると、言葉使いのマナーをわきまえないと人間関係をうまく構築出来ません。
    この記事では、会社で上司や先輩、関係部門の人達とうまくコミュニケーションを取り、信頼関係を作れるような言葉使いについて解説します。
    言葉使いが上手にできると、人間関係をうまく構築できることに加え、上司からの信頼も厚くなり、さまざまな対外的な仕事も任されて、昇進が早くなる、というメリットもあります。




    会社で使用する言葉使いの種類

    会社で使用する言葉といっても、その職場によって言葉の文化はさまざまです。しかし、仕事で他の会社の人と話す時には、言葉使いの一般的なマナーが求められます。
    会社で使用する言葉のマナーには、
    ・丁寧語
    ・尊敬語
    ・謙譲語

    があり、それに加えて、
    ・依頼するときの言い方
    ・命令形の言い方

    があります。
    上記ひとつずつ、例を挙げながら解説します。




    丁寧語

    文節の語尾を丁寧に表現する言い方です。
    「です」「ます」を語尾に付けます。
    これだ ⇒これです
    する  ⇒します

    職場で話す時は、基本的にこの丁寧語で話すことが無難です。
    独り言を言うときには、あえて丁寧語を外します。
    「なるほど、そういうことか~」と言います。
    「なるほど、そういうことですか~」と言ってしまうと、周りの人は、自分に話しかけられていると誤解してしまいます。

    尊敬語

    相手の言動に対して使います。相手を持ち上げるニュアンスがあります。
    「れる」「られる」「なさる」などを語尾に付けます。
    するのですか ⇒されるのですか
    言う     ⇒言われる、おっしゃる
    来る     ⇒来られる、お越しになる
    来場する   ⇒来場される、ご来場なさる
    いる     ⇒いらっしゃる
    などです。

    ■参考:「れる」「られる」の使い方
    尊敬を含めて4通りあります。覚えておくと便利です。
    ・尊敬 歩かれる
    ・受身 教えられる
    ・可能 作れる
    ・自発 案じられる

    「そのように思われる」という言い方がありますが、上記の「自発」にあたります。自分でそう思うつもりがなくても、自然にそう思ってしまうニュアンスです。

    ■二重尊敬語に注意
    敬語を重複して言うのは間違いです。

    間違い例1
    「そうおっしゃられましたので、」
    正しくは↓
    「そうおっしゃいましたので、」
    または、
    「そう言われましたので、」

    間違い例2
    「お越しになられる」
    正しくは↓
    「お越しになる」
    または
    「来られる」

    間違い例3
    「○○部長殿」
    正しくは↓
    「○○部長」
    ⇒「先生様」とは言わないのと同じです。




    謙譲語

    自分の言動に対して使います。自分を下げるニュアンスがあります。
    「いたす」「いただく」「おります」などを語尾に付けます。

    行く      ⇒参る、参上する
    もらいます   ⇒頂きます
    言わせてもらう ⇒言わせて頂く
    言う      ⇒申す
    ~しています  ⇒~しております
    させてもらいます⇒させて頂きます
    手配します   ⇒手配致します
    あります    ⇒ございます

    「ございます」は的確に使うことが少し難しいかもしれません。例えば、お店でお客様から「~はありますか」と訊かれて答えるときに、「はい、ございます」という具合になります。かなりかしこまった言い方です。自分達の、取り揃えている行為について謙譲しています。

    謙譲語っぽく聞こえる言い方で、
    「こちらが、おつりのほうになります」
    というのがありますが、間違いです。
    「~のほう」の意味合いは、2つです。
    ・方向
    ・比較

    です。例を挙げます。
    ■方向
    東京のほうに向かう
    ■比較
    こちらの大きいほうが該当する

    ちなみに間違い例の「おつり」、ですが、前のやり取りで明らかに「渡す商品」に対して「おつり」であれば、「商品ではなくおつりのほう」という言い方も正当化できるかもしれません。

    依頼する言い方

    自分のために何かをしてもらう時の言い方です。基本的に目上の人や初対面の人にお願いするときに使用します。
    語尾に「~して頂けますか」「~して頂けますでしょうか」などを付けます。

    ・対応してもらえますか⇒
     対応して頂けますか
     対応お願いできますでしょうか
     対応して頂いてよろしいでしょうか
     など

    年上の後輩、のように、それほどかしこまらなくても良いが命令口調は避けたい、という場合には、次のような言い方をします。

    ・対応してもらっていいですか
    ・対応してもらえますか
    ・対応お願いできますか

    目下に対しての命令形

    「~してください」という言い方です。「~しろ」「~しなさい」というのも、もちろん命令形ですが、会社内やビジネスの現場では、使用しないほうがいいです。
    命令形は、基本的には後輩のような目下に対して使いますが、使い方には注意が必要です。モラルが低いと見られる恐れがあるためです。

    命令形は、英語と対比させると分かりやすいです。

    ・しなさい/しろ
    Do it.
    ・してください
    Please do it.

    ビジネスの現場で使う命令形は、上記のPleaseが付いているほうの表現になります。
    ・資料を作成してください
    ・資料の作成をお願いします
    ・資料の作成をよろしくお願いします
    ⇒3つ目の表現は、一見丁寧に見えますが、命令形です。間違って上司や先輩に使用しないようご注意下さい。「よろしくお願いします」を単独で文末に使用するなら、括りの挨拶文ですので問題ありません。

    目上に対しての命令形

    上司、先輩のような目上に対しても命令形を使うことがあります。これは、相手に利益があるときに話す場合です。
    例えば、上司にパソコンの操作方法を教えて欲しい、とお願いされたとき、
    「このボタンをクリックして頂けますか」
    と言うと、少し不自然です。自分が上司に依頼している訳ではないからです。上司がゴールにたどり着くまでの道のりを、教えてあげているからです。最初だけは「依頼」して、それ以降は「命令」で十分です。

    「ではまず、こちらを開いて頂けますか」
    「次にこれを押してください」
    「これを選んでください」
    「最後にこれを押してもらって完了です」

    このような流れが自然なコミュニケーションになります。この言い方は、もちろん目下に対しても使って大丈夫です。

    間違った使い方

    ビジネスの現場では、多くの人が間違った使い方をしているのを見かけます。いくつかご紹介します。間違いのないよう、お気をつけください。

    頂いてください

    「この列に並んで、順番に整理券を頂いてください」というような例です。イベント会場や遊園地などて、係員がたまに言っています。
    「頂く」は謙譲語ですから、話している相手の行為に対して「頂く」を使うと、「相手を下げる言い方」になってしまいます。推奨する言い方は、
    「この列に並んで、整理券をお受け取りください」
    「この列にお並びください。順番に整理券をお配りします」
    などです。「もらわれてください」は複雑なので、良い言い方ではありません。

    「おります」の誤用

    「おります」は、丁寧に聞こえるので、何でもかんでも使用する人がいます。謙譲語ですから、相手に対して自分の行為を下げる場合に徹底しましょう。
    間違った使い方
    ・雨が強くなってきております
    ・電車が遅延しております
    ・書類が破れております
    全て間違いですので、単純に、
    ・雨が強くなってきています
    ・電車が遅延しています
    ・書類が破れています
    と、状況を説明する言い方で大丈夫です。

    履歴書や職務経歴書への記入、資料内の表現についても、自分の経歴や特技、事実、実績などを下げる必要はありません。限られたスペースのなかで事実を淡々と述べるような場合には、普通の「です、ます」調が望ましいです。

    「ございます」の誤用

    「おります」と同様に謙譲語です。丁寧に言いたいがために、やたらと多用するのは、好ましくありません。次のような言い方は間違いです。
    ・こちら、おつりでございます
    ・イベントは中止でございます
    ・こちらが履歴書でございます

    推奨の言い方は、
    ・こちら、おつりになります
    ・イベントは中止になります
    ・こちらが履歴書になります
    単純に、「~です」と言っても良いです。
    どうしても謙譲語で表現視たい場合には、あくまで自分の行為に対して謙譲します。
    ・おつりをお渡しさせて頂きます
    ・イベントは中止とさせて頂いております
    ・履歴書を提出させて頂きます
    しかし、おすすめはしません。

    「申す」の誤用

    謙譲語ですから、相手には使用しません。
    ・先ほど申されてましたが
    ・関係者にそう申し上げてください
    推奨の言い方は、
    ・先ほどおっしゃいましたが
    ・関係者にそうお伝えください

    ご承知おきください

    この表現は、メールでよく見かけますが、目上に対して使う表現ではありません。主に、
    ・試験事務局が受検者に、
    ・人事部門が社員に、
    ・チーフがプロジェクトメンバーに、
    という具合に使います。警告のようなニュアンスを持ちます。

    事前の理解を促したい場合には、
    ・予めご了承くださいませ
    とか、ケースにも依りますが、
    ・ご理解のほどお願い申し上げます
    のような言い方ができます。

    やたらと尊敬語も不自然

    相手が特定されていなかったり、一般的なことに対して尊敬語を使用すると、不自然に聞こえます。間違いではありませんが、好ましくありません。
    ・もしそうおっしゃる方がいたら、
    ・日本人は朝食を召し上がる際、
    推奨の言い方は、
    ・もしそう言う人がいたら、
    ・日本人は朝食を摂る際、

    空気を読んで、「タメ口」を使うことも大切

    会社やビジネスの現場では、言葉使いを適切にすることが重要ですが、周りの雰囲気をよく観察して、合わせることも出来ると良いです。
    皆が、フレンドリーに「タメ口」で話しているのに、自分だけ「皆様がご覧になっているので、私も拝見させて頂きます」などと言うのは、好ましくありません。
    皆と距離を置いている、と思われたり、空気の読めないやつだ、と差別視されてしまい兼ねません。

    しかし、「タメ口」で話すにしても、正しい言葉使いができた上での「タメ口」であってください。
    内と外で言葉の使い分けができると、周りの人からは、確実に一目置かれ、信頼感が増します。

    コミュニケーションのコツ

    話しかけるときには、気遣いの一言があると嬉しいです。
    ・ちょっと失礼致します
    ・少しよろしいでしょうか
    ・今、少し時間ありますか
    ・時間空いたとき声かけてください
    など、第一声を発してから話しかけると、うまくコミュニケーションが運びます。
    相手への気遣いがあれば、自然に出てくるようになります。

    あと、他人の言葉使いが間違っていた時については、実際のところ、あまり指摘しないほうが良いかもしれません。ただし、自分の後輩や部下が顧客やVIPと話す折りには、一言アドバイスがあってもいいです。




    まとめ

    言葉使いを上手にできると、人間関係の良好な構築、幅広い対外的な仕事のチャンス、昇進など、良いことだらけです。
    30代、40代のビジネスマンでもあまり言葉使いが上手でない人も多く見かけることがあり、てきとうに何年か会社で働けば身に付くものではない、と筆者は考えます。ある程度ルールを頭にいれておくと良いでしょう。言葉使いに関する本を一冊、読破し、あとは、実践です。
    ぜひ言葉使いの上手な、ハイレベルなビジネスマンを目指してみては、いかがでしょうか。







  • お仕事で資料を上手に作るコツ、例を挙げて資料作成の基本、レイアウトを解説

    お仕事で資料を上手に作るコツ、例を挙げて資料作成の基本、レイアウトを解説

    会社で資料作成をしていて、うまく作れない、ということはないでしょうか。
    この記事では、資料作成をするときの「最低限これを意識すれば伝わりやすい資料になる」手法について解説します。




    資料を上手に作るメリット

    資料を上手に作ると、以下のようなメリットがあります。

    • 自分の伝えたいことが相手にすぐ伝わる
    • 作成のコツをつかむと作成時間が短縮される
    • 作成中に、伝えたいポイントを再確認できる
    • デザインの性質を理解できる
    • ビジネススキルとして評価される

    資料作成のコツをつかめていると、長い人生の中で、資料を作ったり、ホワイトボードに板書したり、ちょっとしたお絵描きやメールなど、さまざまな記述行為に対して、そのデザインのスキルが生きてきます。全てのビジネスマンが習得すべきスキル、といっても過言ではありません。

    上手な資料とは

    上手な資料とは、どういうものでしょうか?
    x キレイな資料
    x カラフルな資料
    △ 読みやすい資料
    相手に伝わる資料

    資料を見た人が理解できないと、こちらが伝えたいポイントや本質を理解してもらえず、結局何を伝えたいのか分かってもらえない、ということになります。

    • どのような項目に分かれているか
    • 何がキーポイントか

    などを明確に表した資料に仕上がっていることが重要です。

    資料の中身を構成しているものは、
    文字

    図表や挿し絵など

    です。そしてこれらを的確に
    配置
    することで、相手に伝わる資料を作成することができます。

    誰に見せるかによって作り方は異なる

    資料を作る時には、その資料を見せる相手が必ずいます。その見せる対象によって作り方はガラリと変わります。上司や経営層に説明する場合と、同じ課のメンバーに説明する場合では、使用する言葉や詳細説明の有無など変わります。年齢層によって、文字のサイズを大きくしたり小さくしたり、調整します。

    説明(発表)があるか、ないか

    作成した資料を用いて説明や発表の場があるかないかで、その作り方も変わります。

    • 説明がある
    • 文章は少なめで、キーワードを中心に記載
    • 説明がない
    • 文章での説明を多めに

    もし発表を聴く人のなかに、聴覚障がい者がいたら、手話通訳者が同席していてとしても、文章による注釈を付けた資料に仕上げると、配慮のある資料になります。
    この場合、その発表会のキーパーソンや進行役の人には、事前に「聴覚障がい者配慮のため、発表資料内の文字数を多めにしている」旨を伝えましょう。




    構成要素の配置が重要

    構成要素とは、文、キーワード、図表、グラフ、写真などのことです。これらをどのように配置するかによって、伝わりやすさが決まります。
    冒頭で書いた、「最低限これを意識すれば分かりやすい資料になる」というのは、この「配置」をキチッとやることです。
    前置きが長くなりましたが、この資料作成の肝となる配置のルールについて解説していきます。

    1. スペースを確保する、余白

    資料に盛り込む要素と要素の間や、端っこにはスペースを設けます。いわゆる余白のことです。
    これにより、窮屈な感じがなくなり、目線が、タイトル、文章や挿し絵などの要素にフォーカスし、訴求力が高まります。

    スペースが確保できていない悪い例

    スペースが確保している良い例

    解説

    • 全周にスペースを設けて、窮屈感を緩和する
    • 上下のスペース、左右のスペースはそれぞれ等しく設ける
    • タイトルと記事の間、記事と記事の間にもスペースを設けることで、異なる要素であることを明確にする
    2. 位置を合わせる、整列

    資料には複数の要素がありますが、盛り込んだ要素を上端や左端などにピシッと合わせます。
    当たり前のようですが、これを徹底するだけで真面目なビジネス資料に見えてきます。

    位置合わせができていない悪い例

    位置を合わせた良い例

    解説

    • タイトル、緒言、メニューなど、要素を全て左揃えすることで、資料が整頓されている印象を与える
    • メニュー要素同士を、上端、左端を合わせることで全体が整う
    • 要素の下端や右端も合わせられれば、なお良い
    • タイトルを左寄せにしているが、帯を付けたり、特別に目立たせる場合、中央寄せもOK



    3. グループ分けする、近接

    関連のある要素をまとめて、他の要素と区別します。
    スペースの確保とやや似ているようにも感じるかも知れませんが、単純な見やすさのためのスペーシングとは異なります。説明文章とそれに関連する挿し絵があり、それが三種類あるとすれば、パッと見で分かるようにそのグループを作り、説明しなくてもそのグループ感が分かるように配置します

    グループ化を無視した悪い例

    グループ化した良い例

    解説

    • メニュー1に関する要素は、全てひとつの塊にすることで、説明文とイラストを照らし合せながら見れる
    • 各メニュー要素ごとに分類を明確にするために、各メニュー要素間のスペースを設ける
    • メニュー1と2の隙間、メニュー1と3の隙間を比べると、メニュー1と3の隙間が広い
      ⇒目線は、メニュー1→2→3→4 の順に流れる(配置により目線を誘導する)
    4. 強調させる、コントラスト

    強調させたい要素と参考情報的な要素を区別します。強調させたい要素は、大きく目立たせます。概要や説明、参考情報はそれよりも小さく配置して、その資料を見る人の目が、強調したい要素に自然に目がいくようにします。

    強調していない悪い例

    強調を意識した良い例

    解説

    • 強調したい要素があれば、目立たせることで、目線がその要素に集中する
    • サブ的な内容は、強調要素と差別化するために、見出しを小さい文字サイズにする、挿し絵を小さくする、説明文を少なくするなどする
    • 強調する見出しタイトルを大きくすることで全体のバランスが悪くなる場合には、上部の大タイトルを更に大きくすることもOK

    以上が伝わる資料を作成するための基本的なコツになります。
    その基本をわきまえた上で、プラスアルファのコツについて説明します。

    配置の規則性は全ページ統一する

    資料というのは、1ページだけにとどまらず、複数ページにまたがることも多いです。その場合、これまでの1~4の配置の規則性を繰り返すことが重要です。ページごとにその規則性が統一されていないと、資料を見る人は、混乱してしまいます。




    その他、伝わりやすくするための表現方法

    文章量の調整
    伝わりやすくするためには、スペースやグループ化などが必要になります。そのためには、無駄に長い文章を短く書き直すこともあります。こんな感じです。
    「目的|従来からコストを5%下げることにより販売促進を狙う」

    「目的|コストダウン5%による販売促進」

    「目的|CD5%による販促」
    といった具合に、紙面の都合により文章量を調整することができるようになると良いです。あとは口頭での説明で補足すればいいのです。

    要素に背景を敷く

    • 要素間にスペースが設けられていることが明確に見える
    • 文章や挿し絵が複雑な場合や、右端、下端を同じラインに揃えられない場合に、色背景を敷くと、グループ分けも明確に見える
    • 背景は薄い色がおすすめ
    • 背景に枠線は不要(複雑に見えるため)

    タイトルに帯を付ける

    • タイトル、取り組みテーマの存在をアピールしたい時には、上部タイトルに帯を敷く
    • 帯色は濃すぎない色がいい
    • 文字は白が良い(帯も文字もカラフルだと落ち着きがなく、ビジネス用途としては不向きのため)
    • 目立たせるといっても、タイトルにアンダーラインは避ける (ごちゃごちゃした印象になるため)

    タイトルと小見出しに帯を付ける

    • 小見出しにも帯を付けることで、ひとつひとつのメニューや取り組みに目線を誘導する
    • 小見出しの帯色には、タイトルの色と同系の色や明度を上げた色(薄い色)を適用すると、階層構造が見えて分かりやすい
    • 小見出しに帯を付けた場合、文章やイラストなどをまとめた塊には色背景を敷かない(小見出しの帯だけで十分グループ分けできているため)



    まとめ

    文字や挿し絵などの表現そのものも、もちろん大切ですが、本記事で紹介した、的確な配置を心がけることで、伝わる資料を作ることが出来ます。
    何度か作っていくと、資料作りの勘所が見えてきます。そして、「あなたの資料は本当に分かりやすい」と必ずどこかで言われる時がきます。
    資料作成は、本記事で解説した内容よりもっと奥が深く、極めて重要な資料はプロのデザイナーが作成する、ということがあるくらいです。しかし、忙しいビジネスマンにとっては、本記事の内容を実行するだけでも十分なビジネススキルアップが期待できます。ぜひ、実行してみてください。







  • 理系の社員向け、昇格試験の論文例

    理系の社員向け、昇格試験の論文例

    どの会社にもある昇格試験の論文。この記事では、理系の社員が書く論文の例を実際に書きます。
    昇格論文試験の詳細な解説と、文系向けの営業職想定の論文サンプルはこちら↓
    会社の論文試験に合格する! 昇進試験、採用試験での論文の書き方のコツ、対策を解説





    ■問題
    「グローバル化した今日の社会において、革新的に事業を推進していくことはとても重要です。革新的に事業を推進するには、現場での地道な生産性向上が不可欠となります。
    現場での生産性向上が必要な理由について述べ、あなたが取り組んだ生産性向上について説明してください。」

    ■気をつけること

    • 設問に的確に解答
    • 正しい文章で書く
    • 論文の構成
    • 自らの工夫を入れる
    • 会社の利益、発展の視点

    ■ヒント
    ◎手順は以下のようにします。

    1. 冒頭の、グローバル化や事業推進に触れる
    2. 現場での生産性向上の重要性を述べる
    3. 自分の生産性向上の取り組みを述べる
    4. まとめる

    ◎より良く書くためにすること

    • まずは論文の骨格を作る
    • グローバル化の記述は、さらっと述べる
    • 生産性向上の重要性は、しっかり述べる
    • 生産性向上の説明もさらっと述べる
    • 自分の取り組みは、
       -細かくなり過ぎない
       -現場目線+事業運営目線
       -2つぐらい挙げる
       -成果も挙げる
    • 箇条書きが分かりやすい
    • 人材育成、経費削減なども含める

    ■前提

    • 製造業の勤務
    • 自分は機械設計職
    • リーダーの補佐的ポジション




    いきなり書き始める前に、要約メモを10~15分くらいで作成して、それに肉付けするように書いていくことをおすすめします。
    理系の社員向け昇格試験論文を、要約メモで効率的に書く

    ■記述例(論文ここから)

    近年のメーカーは、製造工場を海外に設立する、製造+技術フォローをできる海外拠点を持つ、などのグローバル化を加速させている。
    製造や一部の技術フォローまでを海外工場で行ってもらうことで、国内の設計開発部門では、業務革新を推進し、より創造的で付加価値の高い業務を遂行していくことが求められている。

    革新的に事業を推進するためには、現場の地道な生産性向上が不可欠である。生産性向上とは以下のことである。

    • 投入するリソースを変えずにアウトプットを増やしたり高品質化したりすること
    • アウトプット量や品質を落とさずにリソースを削減すること

    革新的事業推進のために現場の生産性向上が必要な理由:

    • 地道に効率化することで、全体では大きなコストダウンや無駄の削減になる
    • 数多くの業務革新の中から、斬新なものが生まれる
    • 業務を効率化することで、更に新たな取り組みに工数を充当できる
    • 業務革新や効率化の手法をグループ会社や海外拠点にも取り込む

    生産性向上を着実に推進して期待できること:

    • 社員のスキルアップ
    • 革新手法の蓄積
    • リソースの余剰

    この結果として新たな事業の創出へ繋がり、革新的に事業を推進できる、と考える。

    現場での生産性向上を達成するためには、現場の一人ひとりの業務での工夫や提案が必要になる。私が取り組んだ生産性向上について説明する。

    私の生産性向上の取り組みは、

    1. 設計改良による組み立て要員の削減(技術者としての取り組み)
    2. 昼食ミーティング定期開催による新アイデア創出(組織人としての取り組み)

    であり、各々について以下に述べる。

    1. 設計改良による組み立て要員の削減(技術者としての取り組み)
    私が設計担当した製品モジュールはキーパーツのアセンブル品である。新機能を短期間で搭載したこともあり、ほかのモジュールより組み立て工数が多く必要となっていた。製造現場からはクレームはなく、組み立て作業が日々行われていたが、設計改良の可能性を感じ、リーダーに構成の変更を提言した。自ら以下の項目をまとめた。

    • 部品のコストダウン額
    • 機能の更なる性能アップ構想
    • 特許出願の可能性調査

    この提案が承認され、以下について実行した。

    • チームメンバー5人に対して詳細設計やプロトタイプ製作の指示
    • 製造部に対して組み立て改善での想定人員削減数の調査依頼
    • 海外工場技術スタッフへの部品製造工程監査依頼
    • 調達部への現行部品の納品調整
    • 品質保証部にプロトタイプでの早期評価開始の依頼

    本取り組みは、大幅な生産性向上が期待できたため、機会損失にならないよう、チームメンバーと目標達成を常に共有し、計画より早い段階でのモジュール変更が行われた。結果として以下の成果が実現した。

    • 部品(製品)のコストダウン
    • 組み立て作業要員の削減
    • 製品の性能アップ

    この改善活動に投入した工数は、製品のコストダウン額から換算し、1カ月で回収出来ると試算されている。したがって、本製品の生涯生産期間4年を考えると、大幅な生産性向上を導く結果となった。

    今回の生産性向上の活動は、多くのスタッフや部門を巻き込んだチーム連携の成果だけでなく、プロセスもPDCAサイクルにきれいに当てはまる理想的な動きであった。この活動の成果とプロセスをまとめて、他部門にも共有する機会を設けたいと考えている。

    2. 昼食ミーティング定期開催による新アイデア創出(組織人としての取り組み)
    私の所属するチームには、機械設計技術者が15人いるが、みんな業務多忙なこともあり、全員一同に会する機会はほとんどなかった。このため、それぞれのメンバーが個々に業務を遂行している状態が続いていた。

    今以上に生産性向上を実現させるためには、個々の力を結集して、さらに付加価値の高いアウトプットを推進することが必要であった。さまざまなアイデア創出の促進による生産性向上を視野に入れ、設計者全員が自由に意見を交わし合える懇親会のような場を設定することにした。業務としての強制感を緩和できるよう、会議室で弁当を食べながらの自由な雰囲気でのミーティングが良いと考えた。
    懇親会の概要

    • 目的はコストダウンや品質向上による生産性向上
    • 参加者の負担軽減のため月1回の開催
    • テーマは毎回、持ち回り
    • 自由に意見を交わす、遠慮はいらない
    • どんな意見にも否定はしない

    この昼食ミーティングを開催して4カ月経過している。全員、普段業務時間中だと言えない本音やエピソードなどを踏まえた、以下のような活発な意見が交わされた。

    • 若手社員の提案を品質改善取り組みとして採用
    • 他製品担当者からの助言により設計工程の短縮
    • 新人発想+ベテランの工夫で新構造の創出

    品質改善や工数削減、新付加価値の提案といった、生産性向上を実現させるためのさまざまなアイデアが生まれ、チームの風土にも風通しが良くなってきた。
    一人ひとりが元々もっている生産性向上のアイデアや施策は、おもてに出さないともったいない。私はサブリーダーという立場から、技術スタッフのアイデアや意見を自由な雰囲気で引き出し、大勢で議論を交わし合えるような機会を引き続き設けていきたい。後輩社員に会を仕切る機会を与えたり、それに対するアドバイス、思考の働かせ方の教育などを行ったりすることで、後輩社員も成長し、チームとしての生産性向上への取り組みは、より加速していくと考えている。

    私の生産性向上は、技術者として技術を掘り下げる取り組みと、組織人として風土を盛り上げるの取り組みであり、会社で技術者として活躍するためにはどちらも落とすことのできない重要な要素と考えている。
    生産性向上の取り組みは、最終目標として作業効率化やコストダウン、品質向上などがあるが、その過程には人材育成や組織風土の活性化など、会社にとってさまざまな付加価値も含んでいる。ゆくゆくはリーダーとして組織を引っ張って事業推進できるよう、今後も生産性向上を常に意識して、業務を遂行していきたい。

    (論文、終了)





    以上、理系向けの論文でした。あくまでも解答例です。
    生産性向上に主軸を置いて書くことが大切です。主題からずれてしまうと、「自分の用意した文を書いただけだ」と見なされて、設問に答えていないことになり、不合格となります。
    自分でテーマを設定して何度も書いてみることが大切です。
    文章を書くことそのものが苦手、という人は、文を書くテクニックについての記事をご覧ください。
    文章を上手に書くための6つの基本、例文で解説







  • 文系出身の人が会社で出世するための5つの取り組み 理系と文系の職種の違いは?

    文系出身の人が会社で出世するための5つの取り組み 理系と文系の職種の違いは?

    理系のような電気電子や機械、建築とは違い、文系は、大学で学んだことを仕事に直接的生かすことが少ないのが実情です。

    理系の場合、自分が学生時代に学んだお勉強の知識をベースにどんどん専門スキルを磨いて、バリバリ実践をあげて昇格、というイメージを描くことが出来ます。では、文系学部卒で会社に入ってから他の人達と差をつけるにはどうすれば良いのでしょうか?

    この記事では、文系出身の人が会社で出世するために必要な取り組みについて解説します。

    必要な取り組みを解説する前に、理系職種と文系職種のあり方について確認します。文系職種の立ち位置を認識した上で、取り組みを見ましょう。




    理系と文系の決定的な違い

    理系と文系の決定的な違いを確認します。理系の仕事では、学生時代に学んだお勉強の多くが実務に生かされる、ということです。文系職種も、もちろんゼロではありません。
    例をいくつか挙げてみます。
    <文系>
    ■資材調達部門
    物品の適正な購入
    法令に基づいたメーカーとのやり取り
    見積りやメーカー選定

    ■人事部門
    人事労務管理
    福利厚生
    人材開発

    いかがでしょうか。法令に基づいたやり取り、とか人事労務管理では、法学部で学んだ法律の知識を多少生かせるかもしれません。しかし、これらの職種に就くために法学部を卒業していないとダメかというと、全くそんなことはありません。配属されてから、その対象となる法令をピンポイントで把握すれば十分です。

    ほとんどの業務が、会社に入ってから覚えることができるものです。

    理系はいかがでしょうか。

    <理系>
    理系の業務の一例として、機械エンジニアの仕事を挙げます。お勉強の部分が直接的に生かされるケースがほとんどです。
    ■機械エンジニアリング
    設計・製図
    試作品組立
    製造ラインフォロー
    →機械製図、機械設計、機械材料、機械製作法、材料力学、機械要素、機械力学、物理、化学、数学など
    の大学や高校で学ぶ学問ベースの総合的なスキル(場合によっては一部)、プラス、設計現場や製造現場で習得した現場スキルをもって、一人前の動きが出来ます。特に、三角関数や運動方程式などの数学や物理の知識は、まさにお勉強の部分が生かされます。

    ひとつのメーカーの中で、機械エンジニアが、化学系研究部門へ異動したり、電気電子エンジニアリング部門に異動したり、ということは担当レベルでは皆無といって良いでしょう。

    文系職種である、人事、調達、生産管理、企画、経理、サービス、営業などは、部門間異動が容易です。会社にも依りますが、人事異動が頻繁に起こります。専門スキルがなくても、その部門で1ヶ月なり1年なり教育を施せばそれなりに仕事が出来るようになるからです。(もちろんエキスパートになるには、その分野で10年20年の経験が必要です。)
    また、文系職種ではありませんが、品質系や製造系も専門スキル無しで業務教育のみで成り立つ職種といえます。
    理系の勉強をしていない人は、設計開発部門などに来ても、学問のベースが出来ていないため、どんなに教育しても伸び代がいまいちだったケースがほとんどです。

    以上のことから、極論をいうと、文系と理系では、

    <理系>
    数学や物理化学などをベースとした専門的な知識がないとその職には就けない
    <文系>
    何の基礎知識や経験が無くてもその職に就ける

    という決定的な違いがあるといえます。厳しいビジネスマン生活の中で、理系職種の人が、専門性を極める、という拠り所があるのに対して、文系職種の人は、どのようなスキルで他の人と差をつければ良いのでしょうか?

    前置きが長くなりましたが、取り組みを見ていきたいと思います。




    文系出身の社員が出世するための5つの取り組み

    文系職種の人が会社で他の社員と差をつけるための取り組みです。専門性を高めることはもちろん重要ですが、大抵の会社で業務をこなすのに必要なスキルは、その部門で仕事をしながら上達できます。力をつけるべき要素は、

    1. ビジネススキルを身に付ける
    2. 後輩指導など人材育成
    3. リーダーシップを身につける
    4. 問題解決や業務改善
    5. 語学力を身につける

    以上の5つになります。

    理系でも必要となるスキルですが、理系の人が揺るぎない専門性に加えて、上記5つのスキルも兼ね揃えているということは稀です。もちろん文系職種の人でこれらを全てマスターすることも難しいです。しかし、これらが備わっていれば、かなり「出来るビジネスマン」だとは思いませんか?

    理系と比べて際立った専門性が低い文系職種では、これらをマスターすることが、優秀な社員→昇進、昇格の対象となるわけです。

    ひとつずつ見ていきましょう。

    1. ビジネススキルを身に付ける

    ビジネススキルとは、かなり広い意味を持ちます。この記事の中ですべてを網羅するのはさすがに無理なので、ポイントを解説します。
    いわゆるビジネススキルと呼ばれるものは、いくらでも学んで吸収してOKです。しかし、片っ端から学ぶのも大変です。出世するために必要なビジネススキルは、
    思考力(地頭力)
    人に説明するスキル
    会議をリードするスキル
    伝わる資料を作るスキル

    です。
    これが出来ると、周りへの大きなアピールになります。

    伝わる資料を作るスキルを磨く
    ■お仕事で資料を上手に作るコツ、例を挙げて資料作成の基本を解説

    上手にプレゼンを行うスキルを上げる
    ■会社でのプレゼンテーション、成功のために心得るべき4つの要素




    2. 後輩指導など人材育成

    自分だけが成長する学習行為だけではなく、後輩や所属する部門が成長するように、指導や周りの人の巻き込み、提案を行います。

    ■後輩指導のポイント
    ・後輩に自ら考えさせる
    ・考える上でのヒントを与える
    ・定期的に報告させる
    ・報告の形式も考えさせる
    ・自己啓発学習の大切さを伝える
    ・自己学習のポイントを伝える
    各アクションは、それぞれ大変奥が深いですが、その手法は自分の色を出して良いかも知れません。会社の昇格試験のときには、以下のことも行います。

    ・昇格のために会社が求めることを伝える
    ・論文や面接の指導をする

    ⇒会社の昇進試験の論文や面接に関しての記事もありますので、指導の際の参考にしてください。
    ■会社の論文試験に合格する! 昇進試験、採用試験での論文の書き方のコツ、対策を解説
    ■会社の面接試験に合格する! 中途採用試験、昇進試験の面接のコツ、対策を解説

    とにかく毎日話しかけて、後輩のやる気や成長具合いを確認します。そして大切なのが、自分の上司にその後輩の成長具合いを報告します。これにより、上司から「ちゃんと人材育成の視点を持って後輩の指導をしているな」と感じてもらうことができ、自分は更なる昇格昇進、とつながるわけです。

    組織の成長のためには、構成するメンバーが大きく成長する必要があります。組織開発部門でない限り、課長以下の社員は、「組織開発」自体は専門の部門に任せて、自らは、そのメンバーの成長を推進しましょう。

    3. リーダーシップを身につける

    会社はリーダーシップを発揮する社員を求めています。誰を次期リーダーとして上に引き上げるか、見ています。その目に止まるようなパフォーマンスが出来れば、
    ・多くの人を束ねて指示を出す
    ・全体的なスケジュールを管理する
    ・どんな人にでも力を発揮する
    ・メンバーを気遣い、フォローする
    ・上司に進捗を定期的に報告する

    という具合にリーダーとしての基本的な振る舞いを心掛けます。マネジメントの視点にやや近いかもしれません。やがて昇進の声が掛かることでしょう。

    ちなみに、後輩の指導とリーダーシップは少し違います。
    後輩の指導は、
    そのひと個人の成長を促し、結果として組織の力を強くすることが目的。
    リーダーシップは、
    課業やプロジェクトを適正かつ順調に推進するために、多くの人を動かし、ミッションを達成することが目的。また、リーダーとしての新たなステップを踏むためのトライアルの場でもあります。




    4. 問題解決や業務改善

    ■問題解決
    どの会社にいても、問題解決の能力が求められます。
    その問題の性質や度合いにも依りますが、まずは、その場を鎮めるための暫定対策を即実行します。
    ・費用を掛けてでも被害の拡大を防ぐ
    ・上司や関連部門にアナウンス
    ・顧客に謝罪
    ・類似問題発生の可能性は他にないか確認

    などです。一旦、火消しをしておいて、次に恒久的な対策を取ります。
    ・問題の本質部分を改善する
    ・コストが掛からない手法を取る
    ・問題が発生しない仕組みを作る
    ・社員に再発防止教育をする

    という具合で、暫定、恒久、でステップを進めて対策していきます。

    問題解決には、暫定・恒久に加えてもうひとつ視点を持って対応する手法があります。それは、
    ・ソフト面での対策
    ・ハード面での対策

    のステップです。

    ソフト面での対策とは、業務や物事の根本は変えず細かいやり方や手順を変えたり、作業者が実行の時に注意を払って取り組む、などの対策です。

    それに対してハード面での対策とは、本質的な部分を改善して、絶対にその問題が発生しないように仕組みを作り変えたり、その物事自体を無くしたりすることです。

    簡単な例を挙げます。
    〈問題〉
    お客様に書いてもらう記入用紙で、毎回同じ内容の記入ミスや誤解がある
    〈ソフト面での対策〉
    ・質問文を分かりやすく書きかえる
    ・事前に受付担当者が質問して後で追記する
    ・記入内容を受付担当者が詳細に説明する
    ・別紙の記入方法を読んでから記入してもらう
    〈ハード面での対策〉
    ・三択や四択など選択式にする
    ・その記入項目そのものをなくす
    ・お客様記入行為自体をなくす

    こんな例もあります。
    〈問題〉
    出入口のドアを開けると向こう側の廊下を歩いている人に当たり、危ない
    〈ソフト面での対策〉
    ・「ドア開閉、危険」と貼り紙をする
    ・ドアの軌跡の床にテープを貼り紙して注意喚起する
    ・「この廊下では注意せよ」と全社通達する
    〈ハード面での対策〉
    ・ドア自体を取り外す(可能なら)
    ・その廊下を通行禁止にする(可能なら)
    ・ドアをスライド式扉に改修する

    ソフト面での対策は、ちょっと考えれば、いくらでも出てきます。ハード面での対策は、かなり思考を働かせないと出てきません。思考力(地頭力)あっての問題解決力、ともいえます。

    ■業務改善
    会社組織は、常に改善を重ねて成長していきます。業務改善を常に意識する社員は、上昇志向があると見なされ、昇進、昇格の対象となっていきます。
    担当者レベルで出来る業務改善とは、毎日繰り返し実行するマンネリ作業をなくしたり効率化したり、業務の成果を向上させたりするもので、主に以下のような内容です。

    ・時間と成果は同じで、作業する人数を削減
    ・人数と成果は同じで、作業する時間を削減
    ・時間と人数は同じで、得られる成果を倍増

    これらは生産性向上の取り組みをする上で重要な考え方です。成果の倍増とは、いわゆるコストダウンと同じことです。人数削減や時間短縮も、結果的には人件費削減、コストダウンにつながります。会社は常に生産性の向上を目指しています。業務改善の背景には、この生産性向上があると意識しておくと、ビジネスマインドが磨かれていきます。




    5. 語学力を身につける

    5つ目は、これまでのビジネス視点とは異なり、特殊スキルの部類になります。
    外国語といってもたくさんありますが、日本人にとって最も重要な外国語は、英語で間違いありません。

    理系の人の中にも英語が得意な強者(つわもの)がたまにいますが、稀です。理系の職種では研究・技術開発や商品、サービスの推進のために専門書を読んだり調査をしたり、なかなか語学のお勉強に時間を費やせないのが実情、という人が多いです。

    文系職種として身に付けたいスキルとしては、おまけみたいなものですが、そもそも語学系の学部は文系扱いですから、理系の人達よりは長けていたいものですね。英語が出来るだけでも、その先のビジネスマン人生の中で選択肢が増えて、メリットだらけです。

    〈業務で英語が話せるメリット〉
    仕事で英語が話せると、英語メールの対応が速くなったり、さまざまな英語での情報を取れたり、言語の仕組みを理解することで論理的に話せるなど、さまざまなメリットがあります。出世という観点で考えると、
    ・外国人対応に抜擢される
    ・海外出張に行ける
    ・海外勤務を出来る
    ・翻訳や通訳を臨時で任される

    といった、業務の幅を広げるチャンスが巡ってくることがメリットになります。

    英語が出来るだけでは、出世できません。英語を上達し、そのスキルをうまく活用し、アピールして業務の幅を広げることで、他の人より速く出世をものに出来るでしょう。

    文系職種でも経理や商取引きなど専門的な勉強が必要な職種も多いです。そんな中で英語をひととおり話せるようになるまでには時間を要します。
    本サイトでは、留学なしで英語を2年程度でマスター出来るようなアドバイスの記事も書いていますので、ぜひ参考にして下さい。
    ■留学しないで独学で英会話をマスターするための勉強法




    まとめ

    以上、文系職種の人が会社で出世するための取り組みを解説してきましたが、これらの取り組みは当然理系の職種でも必要になることです。理系の人達は、専門性が確立してきたら、新たなるステップとしていずれ意識していきます。文系職種では早い段階から、ぜひこれらの取組みを開始し、レベルの高いビジネスマンとして昇進、出世をつかみ取ってください。