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  • 大企業から内定をもらうには何が必要?学生に求められる5つの要素

    大企業から内定をもらうには何が必要?学生に求められる5つの要素

    就活している学生の中には、大企業に入りたいと思っている方が非常に多いです。中にはベンチャー企業や中堅企業に入って、若いうちから大きな仕事を任されて成長したい、という方もいるでしょうが、安定した高い給料や充実した福利厚生など、大企業ならではの恩恵を受けられることもあり、大企業はいつの年も人気です。ここでは、就職活動で、大企業に内定をもらうために必要な取り組みや学生の間にやっておくべきことを、大企業に内定をもらった経験のある筆者が解説します。
    上位大学の方も、これを押さえておけば、大企業の内定をより確実なものにできるでしょう。




    大企業と就活の現状

    少しかたい話ですが、日本には株式会社が300万社以上あり、その中でいわゆる大企業と呼ばれる会社は、0.3%程度といわれます。自分が学生の中の上位0.3%に入ればよいかというと、そういうことではありませんが、大企業に入ることが難関であることは、一目瞭然です。

    大企業は就活生に対して学歴フィルターを掛けている、とは近年よく言われます。上位の大学の学生だけ説明会に参加を優先させたり、実際の内定も上位校のみに集中させたりする採用方針です。学生を偏差値で判断するなどと、批判的な見方もある一方、これはやや理解する一面もあります。応募者が殺到する大企業では、まともに全ての学生を相手にしていたら、数人~数十人の採用担当者ではさばき切れないのです。上位大学に入った、ということは、
    受験時代の限られた時間で、勉強計画、試験対策して高い結果を出した
    ということとイコールで、上位大学に的を絞れば、会社に入ってからも努力して考えて結果をだしてくれるような学生に「当たる」可能性も高いのです。

    大企業にも製造や事務、管理サポート業務など様々な業務があり、下位の大学出身者や高卒者もたくさんいます。しかしいわゆる上位の仕事である開発、研究、事業企画、営業、経営管理などの仕事をしている部門では圧倒的に上位大学出身者が多いのが現状です。

    就活の現状から見ると、大企業が書類選考で通過させる判断になる大学のレベルは、会社にも依りますが、だいたいMARCHクラスまでです。その下の日東駒専クラスは、「優」ばっかりの成績上位の学生、更にその下のクラスの大学だと首席卒業レベル、といった感じです。実際に、大手企業にはMARCHクラス出身者はたくさんいます。早慶クラス出身者はもっといます。

    就活の現場においても、早慶クラスの学生が大企業からの内定を数社もらっているのに対し、日東駒専学生が、応募した大企業をことごとく落ちているというのはよく見かけます。とはいえ、その中で日東駒専クラスやそれ以下の大学生でも大企業からの内定を得ている人が居ることは事実です。

    2000年以降、世の中コンプライアンスの意識が高まり、昔のように簡単にコネ入社で大企業に入る、ということは少なくなりました。大企業は模範を示すべく、特にその傾向が少なくなりました。偏差値の高くない大学の学生はどのようにしたら、大企業の内定をもらうことが出来るのでしょうか?




    大企業が学生に求めているもの

    諸説あります。就職斡旋業者や大学の就職課、就職コンサルタントなど、大体それぞれいうことは多少異なることが多いです。
    筆者が、大企業の入社試験を受けて、そして内定をもらったり落ちたり、実際に大企業で働いて、「大企業は学生のここを見ている」「大企業ではこういうスキルや視点がないとダメだ」と切に感じたことを挙げます。


    大企業が中小企業と違うところは、何と言っても、その従業員数です。その会社単体だけでなく、グループ会社も含めて数万人とか数十万人、という規模のところも少なくありません。それはどういう事かというと、その数万人とか数十万人の従業員を同じ方向に向かせて、従えないといけません。従業員には奇抜なアイデアマンより、誠実で真面目でしっかりいうことを聞くタイプの人が求められます。

    たくさんの従業員の中で仕事をする、ということは、一つの仕事を進めるうえで関係部門、関係者が多いということです。協調性が必要になります。また一人の仕事が大勢の人間に影響を与える、ということになりますから、筋違いな行動を取ってはいけません。限られた時間で機敏に理解し、多くのアウトプットを出せるような人が求められます。そのアウトプットを的確に出すためのベースとなるのは、「お勉強」の部分で、学生時代に学んだ専門分野の学識が必要です。あまり自己流ではなく、しっかり学問として裏付けのある知識です。そのような社員が圧倒的に多いため、同等のレベルで会話するためにも基礎学力の高さが求められます。

    大きな会社は、国内、国外に関わらずたくさんの事業所、関連会社を持っています。どこに配属になるかは分かりませんし、出張や転勤も多いです。コツコツと狭い範囲で仕事をすることを望む人より、視野が広く自由度の効く、グローバル目線で物を見れる人を求めます。

    大企業は中小企業と違って、会社の財政などがしっかりしている場合が多いです。これにより通常の業務以外で、様々な取り組みを実施することが多いです。直接会社の利益に結び付かないような取り組みに時間を割く余裕があるということです。どのような取り組みかというと、職場で今より働きやすくするための取り組み、とか、課員の士気を高める活動、有識者が集まっての新しいアイデア創出の会などです。もちろん小企業だって、会社としてこのような取り組みはしています。しかし、大企業ではこのような取り組みの数がものすごく多いのです。様々なアイデアを出して、積極的に新しい取り組みを出来る人が求められます。

    大企業は従業員が多いこともあり、たくさんの人と関わる、と先に述べました。たとえ課長などにならなくても多くの後輩や関係者に仕事をしてもらうことが多々あります。リーダーシップが必要になります。たくさんの人に命令して動かす、ということではなくて、説明して目標を共有して、協力を仰ぎ、仕事を進める、というスキルが必要になります。協調性とはまた違ったスキルです。大企業なので、リーダーもたくさん必要です。この人は将来リーダーになってくれそうか、という目線で見られます。


    ■まとめると、
    真面目で誠実である
    基礎学力、専門分野の学識がある
    グローバルな視野を持っている
    アイデアを持って積極的に新しい取り組みが出来る
    リーダーシップを持っている

    ということになります。これをうまくPR出来るように、学生時代に何をするべきか、次の項で詳しく解説します。

    その前に、大企業ならでは、でなくどの会社でも必要なことも挙げておきます。
    自己管理ができる人、とか、気遣いが出来る人などです。
    自己管理ができる人とは、健康管理、仕事の管理、そして部下の管理や家族の管理にも延長していきます。仕事ができる人は、会議の時間に遅れたりせず、予定がダブルブッキングなどせず、肝心な日に突然休んだりせず、決められた日までにしっかり結果を出し、健康に気を付ける、ということが大抵出来ています。
    気遣いが出来る人、とは自分の都合で人の仕事に割り込んだりしない、とか自分の余裕を見て課員のサポートに入ったり、など色々ありますが、まあ、就活でそういう要素が出て来ることはないでしょう。




    学生の間に取り組むこと

    先の項で挙げました、
    ■真面目で誠実である
    ■基礎学力、専門分野の学識がある
    ■グローバルな視野を持っている
    ■アイデアを持って積極的に新しい取り組みが出来る
    ■リーダーシップを持っている
    について、具体的な取り組みを実際に行うべきであり、その結果を集約してエントリーシートや履歴書に記載したり、入社面接での話のネタにするのです。「別に面接官なんてこっちが何したか調べる訳じゃないからテキトーに書けばいんじゃね」って思うかも知れませんが、大企業の面接官をなめてはいけません。大企業の面接官たちは人を見るプロです。ウソをついている奴は一発で分かる、そうです。実体験であれば、どんな質問が来ても必ず答えられます。経験して、それに対してのありとあらゆる質問を予測し、全て押さえておきます。

    具体的に見ていきましょう。学生の間に出来ることは基本的には限られていますから、

    サークル、授業、試験、卒論、留学、ボランティア、アルバイト

    あたりから材料を探していきます。普通に学生やっていて経験できるものから、時間とお金を掛けないと出来ないものまでありますが、時間とお金を掛けた経験のほうが他の就活生を差別化することが出来て、より有利に働きます。

    求められるそれぞれの要素についての具体的な取り組みは以下になります。
    就活生に差をつける5つの取り組み(勉強編)







  • 大学で理系の学部に進むと人生得する!生活での得するメリット

    大学で理系の学部に進むと人生得する!生活での得するメリット

    文系、理系、そしてその学部学科によっても、それぞれの道に進むメリットがあります。このページでは、理系に進んで勉強することで、その後の人生、特に生活の中にもたらされるメリットを4つ挙げたいと思います。

    ・家の中の壊れた物を自分で直す力が身に付く
    ・クルマ、自転車、バイクなどを自分で直せる
    ・就活は楽勝!
    ・物事を数字で解決できるスキルが身に付く

    家の中の壊れた物を自分で直す力が身に付く

    これは人生の生活において、大学で理系の科目も学ぶことで得られる最大のメリットと考えて良いと思います。
    自分の家で発生する工事や取り付け、修理など、自分でやってみました。

    1. リビングの照明を調光タイプ変更
    2. キッチンに食洗機を取り付け
    3. 庭のフェンスの増設
    4. クルマのバンパーの凹みを修復
    5. エアコン設置、移設

    業者に依頼した見積もり:
    1. 部品代と工事費 約7万円
    2. 食洗機本体と工事費 約21万円
    3. 部品代と工事費 約7万円
    4. 凹み修正 約2万円
    5. 設置費用 約2万円

    合計 39万円

    全て自分で修理した場合:
    1. amazonで部品購入 1.5万円
    2. amazonで食洗機購入 6万円
    3. ホームセンターで部品購入 2万円
    4. 自分で修理 0円
    5. 自分で設置 0円

    合計 9.5万円

    およそ30万円が浮きました。
    フェンスの取り付けやクルマのバンパーの修理などはやはりプロの仕事と比べるとやや素人感が出ますが、ほとんど問題ありません。
    照明器具や食洗機の取り付けは説明書が付いていますので、それを見て理解できれば、あとはネジ締めや配線の基本的な知識を知っていれば出来ます。

    ほんの簡単な技術的な知識だけで、自分で何でも出来てしまうので、技術の基礎を学ぶ理系の学部は非常に有効と言えます。




    クルマ、自転車、バイクなどを自分で直せる

    理系の学部では、物の構造を考える基礎を学べます。構造的に捉えると、「これはここで取り付いているから、こっちは恐らくこうだ」と大体予想がついてきます。

    生活のなかで、クルマや自転車などに不具合があっても、クルマの安全に関わる機能的部分の本当に専門的な部位でない限り、自分で対応が可能です。

    ちょっとカツンとぶつけてバンパーが凹んだ、というくらいなら、ここのパーツだけ外して、内側から軽く叩けば修理完了。という具合です。

    また自転車がパンクしても、即自転車やさんに修理に出すのではなく、軽く分解すればどこが原因かは予想が付きます。むしろ自転車の構造をほとんど知らなくても分解することでその知識が深まります。その知識のための基本的な下支えとなるのが理系の知識です。ちなみに、このスキルをかなり高いレベルで習得したかったら、機械工学や建築など、構造により深くフォーカスする学科に進むことが必要です。

    就活は楽勝!

    就職活動では、どちらかというと理系文系より、大学の偏差値で振り分けられるという過酷な運命もありますが、それでも同偏差値で比較すると文系より理系のほうが有利なのが現実です。

    特殊な専門職に就かない限り、法学、経済学、商学、文学などのいわゆる文系学部の大学での専門知識が就職後の会社の仕事で必要になることは理系学部に比べるとかなり少ないです。

    理系学部で習う各種力学、電気、構造学、高分子工学、分子原子などの理系全般の専門知識知識に加えて、高校で学ぶ三角関数、微分積分、基礎物理学の知識は、技術系、研究職系の職種には即戦力で必要とされます。

    基本的に製造業は理系の学生を多く求めます。大学の偏差値に関わらず、理系学部出身であれば、ひと通りの技術系の科目を履修してきており、即戦力にはならなくても、サインコサイン、運動エネルギー、分子間力、導電性などの用語を使って物事を説明したときに理解できる素養がある、ということになります。

    会社側は、学生が理系の学部卒、イコールうちの仕事をこなすベース部分のお勉強をして来ている、と判断します。
    文系学部の就活生は、興味関心や将来性、企業研究、やる気、など抽象的なものをアピールする形になり、理系学生より具体性を出すことが難しく、不利と言わざるを得ません。



    物事を数字で解決できるスキルが身に付く

    もちろん文系学部でも物事を理屈で考えるプロセスを養うことは出来ます。しかし、数字を並べて理論を組み立てるプロセスは理系ならでは、と言えます。

    足し算、引き算、掛け算、割り算といった基本的な四則計算は、誰でもできますが、これらを組み合わせて駆使することは、理系の学部での勉強やその理系学部に進むための受験勉強の中で大いに養うことになります。
    欲しい最終解答を求めるべく、得られた情報から必要な数字をひとつづつ計算で出していく、というプロセスです。

    例えば、生活の中での以下のような事柄です。
    「毎朝の朝食のパンを買うのをやめて、ホームベーカリーを買い、自分で作る。どちらが安いか?」
    これをささっと2、3分で計算できるでしょうか。理系的な単純な考えに沿ってやってみます。

    ■どちらが安いか?ということは、ホームベーカリーを使った場合の費用がいくらになるか求めればよい、ということになります。
    まず、8枚切りの食パンは、100円とします。
    ホームベーカリーでパンを作る場合の費用を算出するには?
    1.ホームベーカリーの費用
    2.材料の費用
    3.光熱費
    を求めることになります。

    ・ホームベーカリーの費用 1万円
    ・材料の費用(代表的な材料)
    強力粉250g 50円(200円/1kg*4分の1)
    牛乳180cc 30円(150円/1L*5分の1)
    バター10g 20円(400円/200g*20分の1)
    砂糖20g 2円(100円/1kg*50分の1)
    塩5g 0.5円(100円/1kg*200分の1)
    イースト3g 5円(800円/0.5kg*500分の3)
    ・光熱費 15円くらい(詳細説明省略)

    と算出できます。
    ここで、ホームベーカリー代の1万円をどのようにカウントするか、です。
    理系のセンスが活きます。
    週5回作って4年使おう、となると、
    一年当たり2500円となり、週5回作ると一年で250回使用します。
    そうすると、1回あたり10円、と算出出来ます。
    これで、ホームベーカリーで作った場合の、1回分の費用を算出できます。
    ・ホームベーカリー代 :10円
    ・材料費合計 :122.5円
    ・光熱費15円
    合計:147.5円(買った食パン100円より大きい)

    ホームベーカリーは、費用面だけで考えると格安の食パンより高い、ということになります。
    上記の例では、粉代が高い、電気代の精査、マシンの使用年数、無添加で作れることや焼き立てを食べれるという付加価値など、細かくもっと検討の余地がありますが、重要なのは考え方のプロセスです。必要な数字を求める上記プロセスは、理系出身者にとっては非常に簡単なものです。

    生活の中で発生する似たようなケースでも、数字をこねくり回すことにアレルギーなく進めるが出来ます。親兄弟、夫、妻と話す時にも、このように数字で語ることが出来ると、算出方法に落ち度がない限り、その説得力は絶大なものがあります。

    会社で仕事をするときも同様です。「この取り組みを導入することは妥当か?」となった時に、ホームベーカリーの計算例のような材料費や電気代だけでなく、想定労働時間と賃率から計算する人件費や、場所代など様々な要素を取り入れて妥当性を難なく算出することが出来ます。

    文系出身者も社会で働くようになると、職種によってはこのようなスキルが必要になり、仕事をする中で覚えて行きますが、理系出身者は働き始める時からこのようなスキルの基礎が身に付いていて、一歩先を行っていると言えます。

    理系の学部のメリット、学べること

    以上、理系学部に進むメリットについて解説しました。もちろん個人の素養やセンス、努力が重要であり、理系出身者よりスキルの高い文系出身者がいることも事実です。そして文系学部に進むことで得られるメリットもあります。しかし大学で4年間勉強するとしたら、その後の人生に少なからず直接生かせること、そして自分が関心のあることを学んだほうが幸せですね。本サイトの内容を少でも参考にして頂ければ幸いです。



  • 大学で理系の学部に進むと人生得する!メリットは?学べること

    大学で理系の学部に進むと人生得する!メリットは?学べること

    大学進学を目指している高校生、または社会人で大学受験を考えている方に、大学の理系の学部に進学する大きなメリットについて、お話ししたいと思います。

    大学で理系に進むと、その後の生活に役立つ

    理系の学部で勉強することで得られるメリットはあるのでしょうか?
    たくさんのメリットがあります。その後の人生、生活に及ぼす多くのメリットについてお話ししたいと思います。

    現在高校生の方で、

    「数学は苦手だが日本史はかなりイケるので文系がいいかな」

    と考えている方もいらっしゃると思います。

    しかし、文系に進むより理系に進学したほうが、「人生」においてのメリットが大きいので是非、ひと通りお読み頂きたいと思います。それでも文系が良いと思ったら文系にお進み頂ければよいですが、理系に進むとこんな感じになるんだな、と感じて頂くだけでも今後の参考になります。

    理系に進むとどんなことを学ぶか?

    細かい専門的なことではなく、生活の知恵として役立つものについて考えます。

    理工系の学部に進むと、学部を問わず、生活に役立つ基礎知識が盛りだくさんの科目がたくさんあります。いくつかの例を挙げてみたいと思います。

    工学系の学部なら、機械、電気、建築、応用化学などですが、履修科目の中に大体基本的なネジ締めや工業材料、電気のしくみなどを扱う授業があります。学科によっては選択必修として扱う大学もあるかも知れません。
    理学系の学部なら、「基礎工学」みたいな選択必修科目として、工学の基本を学ぶことが出来ます。
    いくつか例を挙げてみたいと思います。





    ■ネジ締め
    一見簡単そうですが、意外と多くの人が知らないものです。理系に進むとこのねじ締めのことに関して、苦手意識が一切無くなります。中学や高校で学ぶ技術系の授業は基礎過ぎて生活面で理論的に考えるにはやや弱いです。

    機械、建築、といったネジ締めそのものにフォーカスする学部は特に知識を深めます。

    電気、化学、物理、生物などの学部でも、実験機器や計測器などを使用するため、
    ・故障したら分解して直してみる
    ・これをこっちに取り付ける
    ・配線を取り付け直す
    ・基板がショートしていないか見てみる
    などドライバーを持ってねじ締めする作業を避けて通ることは出来ません。より専門的な扱いでねじ締め作業を行うため、家庭用の機器の分解、取り扱いなど、はっきり言って楽勝です。

    自分の家の中を見てみると分かると思いますが、物を固定するには、だいたいネジが使われています。軽い物の取り付けの場合プラスチックの爪でパッチン、という取り付けもありますが、あまりそれを多用しすぎると、爪が割れた時にすぐに修理することが難しいため、必要な個所には金属製のネジが使用されています。

    たとえば、
    ・トイレのウォシュレットが最近ガタついて、座ったらずれる
    ・ドアノブのあそび(ガタ)が大きく使用感がいまいち
    ・ベビーチェアの座面がズレる
    ⇒全てネジの緩みが原因です。機器の周りを全て見回して、ネジの緩みを確認して、締め直して解決です。
    業者さんに依頼してお金を払う必要などありません。

    ネジの様々な種類も学ぶので、あるものが壊れていた時に、「このパターンは、あの類のネジが使われているな」と予想もつきます。

    ■工業材料について学べる
    工業材料と言うと、やや難しく聞こえてしまいますが、簡単に言えば、鉄とかプラスチックのことです。

    どういう所に鉄が使われて、どういう所にアルミが使われて、そしてプラスチックが使われるのか、その基礎を学ぶことが出来ます。

    家、家具、外壁、棚から民生機器など、全ての物が理由があってその材料が使われています。

    だからなんなの? と言えばそれまでですが、、自分が家の中または外に何かを独自で付けよう、と思ったときに、どの材料を使用するかをテキトーではなく確たる根拠を持ってしかも余裕で材料を選べるようになります。

    材料の特徴、こんな感じです。

    鉄: 強い。重い。錆びやすい。安価。
    ステンレス: 強い・重い。錆びにくい。やや高価。
    アルミ: まあ強い。鉄より軽い。錆びにくい。高価
    プラスチック: 弱い。軽い。錆びない。安価。

    非常におおまかに書きましたが、鉄にもプラスチックにももちろん種類があり、アルミよりもっと高価なプラスチックだってあります。

    また、こういった材料の特徴はインターネットで検索すれば一発で出てきますが、素人がインターネットをいくつか見ただけで材料の知識を全体的に捉えるということは大変です。

    大学の授業では、世の中で一般的に使用されている工業材料を専門的に教えてくれるので、日常生活で目にする物がなぜその材料が使用されているかの理解が深まります。それによって、自分が生活の中で新たに使用したい物の材料の選び方、その材料の使い方などが上手に出来るようになります。例をひとつ挙げます。

    ・ベランダの柱に植木鉢や棚を固定したい。
    ⇒ホームセンターには、物は同じでも複数の材料の固定部材がある。
    ここで、ステンレスを選びます。雨に濡れると錆びますし、風が吹いたときに固定部材が弱くてひびが入ると困る。
    部屋の中だったら、プラスチックの部材を選びます。しかもプラスチックは紫外線に弱いということを知っていれば、窓際をさけて、常に日影の所で使用します。

    化学系の学部を専攻すると、高分子材料をより深く学ぶので、プラスチックに関しては非常に高度な知識が身に付くことでしょう。




    ■電気のしくみを学べる
    もちろん中学、高校で、100Vだの電気の流れなどと教わりますが、大学ではより専門的に学びます。
    配線を自分で引き回したり、基板を作ってみたり、修正したりと難しいことを実習します。電気工学科でなくても、機械工学科や物理学科でも大抵は電気工学に関する実習があります。このような技術分野を会得すると、知らず知らずのうちに、自分の生活で出て来る電気に関する問題は難なく対応できるものです。

    電化製品や子供のおもちゃが暫く使用されてなくて久々に使ったら動かない、という時、ふたを開けて分解すると、「ここの端子の部分が少し錆びていて絶縁されているから、軽くヤスリで削って導通させて復活」などお手のものです。

    家の定格電流などの把握も、直観的に捉えることができ、何をどれくらい使用するとウチのブレーカーは落ちる、と意識出来ます。
    電気に関する知識が深まると、家庭用電化製品のどういうものが電力を多く使用するのかも分かって来ます。

    このように理系学部では、基礎的な工学知識を得ることができ、生活するうえでその知識を大いに役立てることが出来ます。

    大学で理系に進むと技術に関心のある人達が集まることから、自分がそれほど知識レベルが高くなくても、一緒に実習授業を受けたり、試験勉強を一緒にしていくことで、知らず知らずのうちに知識を吸収できるものです。

    次のページでは、理系学部で学ぶことで得られる、その後の人生にもたらされるメリットについて解説します。
    大学で理系の学部に進むメリット(2/2)



  • 大学時代のアルバイト経験を就職活動でアピールする8つの方法!

    大学時代のアルバイト経験を就職活動でアピールする8つの方法!

    大学時代のアルバイトの経験を、うまく伝える方法を押さえておくことで、普通の「バイト経験」を就職活動で武器にすることができます。この記事ではその方法について解説します。




    学生時代のアルバイトは就職活動でアピールになるか?

    学生時代は、大学生、専門学校生、高専生にかかわらず、何かしらのアルバイトを経験する人が多いと思います。

    レストラン
    ガソリンスタンド
    家庭教師
    カラオケボックス
    コンビニ
    などなど…

    その目的は、遊ぶためのおこずかい、仕事の楽しみ、人生経験、出会いなど色々あると思います。就職活動で、学生がアピールしたい事の第1位にアルバイトの経験が来るらしいですが、残念ながら企業は、アルバイトの経験に重きを置いてはいません。

    会社は、自社のことをどれだけ熱心に考えているか、とか性格や専門知識をベースとしたその人の成長の幅などを見極めようとしています。他に、学生時代にどの分野の学問に力を注いだか、また学業以外で何に力を注いだかなど、かなり求めるレベルは高いです。

    このページでは、「そんなこと言われても学生時代はアルバイト一色だ」とか「アルバイト以外にアピールするものが何も無い」という学生さん達のためにアルバイトから得た経験をどのように会社の就職面接に役立てるかを説明していきたいと思います。また、これからアルバイトを探すという方も将来に繋がるようなアルバイトの選び方のヒントとなります。

    アルバイト経験を会社組織に必要な事に徹底的に繋げる8項目

    人事部の面接官
    ⇒アルバイトの話など別に聞きたくなく、「またコイツもか」と思います。

    しかし面接官は、その学生の性格を知りたいと思っています。これから一緒に働いていく人が気難しい性格やキレやすい性格だったら、社内の皆が嫌がります。アルバイト経験のアピールの中に自分の良質な性格を徹底的に盛り込んで下さい。

    会社組織の中で働く上で必要な要素でかつ学生アルバイトから経験できること:

    1. 仕事に対するひたむきさ
    2. 精神力の強さ
    3. 体力的なタフさ
    4. 柔軟な対応力
    5. 組織の中で働くことの出来る素質
    6. 客のクレームや問題解決に対する調整力
    7. 生きた語学力
    8. 志望する会社の専門領域と類似する仕事の経験

    これらを自分の経験値のアピールに上手に盛り込むことで、単にアルバイトを経験した、という経歴を話すよりも効果的なアプローチが出来ます。簡単ですが、実例などを挙げながら説明します

    因みに、学業をおろそかにしてまで取り組んだことを含ませるのは絶対にNGです。
    大学の講義に欠席したわけではないことを、わざわざ言う必要もあります。

    1. 仕事に対するひたむきさ

    例:
    「朝早くからの勤務、夜遅くまでの勤務にも、週3で組まれたシフトに一度も欠勤しないで働きました。大学の宿題、レポートがあった時もそれをこなしながら、遂行しました。」

    ⇒当たり前でしょうか? 実は会社では度々遅くまで残業して急務に当たったり、その翌朝、早く出勤して経過をフォローしたり、といった対応をすることがあります。

    こういった経験で、緊急対応や期日の決まった仕事の目的達成のために休まず任務に従事した、というエピソードは、会社の受けは良いです。会社は、限られた時間の中でミッションを遂行することが義務となっているので、このようなひたむきな姿勢で仕事に当たれる学生を求めています。

    2. 精神力の強さ

    例:
    「大学1年生からのアルバイトで、仕事効率に厳しい店長の下での連日の業務対応、遊びの予定を返上したバイト出勤、お客様の苦情への対応などを経験して、自分は精神力はかなり有していると自覚しています」

    ⇒大学1年から、というのがポイントで、辛くても辞めずに続ける精神力は高いアピール性があります。

    会社には、残念ながらうつ病で休みがちな社員がある程度の割合で居ます。
    規則があるため、うつ病社員を解雇する訳にはいきません。
    社員には、少々のことがあってもへこたれずにバリバリ仕事をしてくれることを、会社は求めます。

    就職面接を受けに来た学生が、うつ病に倒れるか、そんなことは全く分かりません。しかしあなたが、自分のアルバイト経験の中から、「うちのハードな業務でもコイツはまず大丈夫だろう」という安心感を面接官に持たせることが出来れば、評価は高いです。

    3. 体力的なタフさ

    例:
    「片手に〇〇キロの製品を抱える業務が日常的で、腰痛気味で辞めて行く人達が多かったですが、自分は全く問題なかった。体力は他の人には負けません。」

    ⇒体だけが取り柄、とも取れますが、会社で働く上で体力と健康は極めて重要です。会社には腰痛持ち、股関節や肩に不自由のある人が見られます。長年仕事をしていると、慢性的に持病を抱えていってしまう人が少しずつ増えてきます。たとえ事務職や開発職などに就いても、片付けやら納品済みの物品運搬など体をフルに使って仕事をしていく事が意外にも多くあります。この学生は少なくとも体力だけは問題ないだろう、思わせてください。

    しかしながら、体力に関するアピールは実際のところ「低レベル」な感が否めないので、他のアピールポイントの補足要素として、ご用意ください。



    4. 柔軟な対応力

    例:「仕事内容が単純作業でなかったため、複数の案件が同時に発生することが多かったですが、これらに優先順位を付けて、緊急度と重要度の高いものから対応して行きました。次に来る優先度の仕事は後輩に適宜指示して対応してもらいました。」

    ⇒柔軟な対応とは、とても広い意味で掴みにくいため、言葉が躍ってしまっています。内容に具体性があるほうが望ましいです。仕事を抱えすぎてパニックにならず冷静に物事を見極め、順々に的確に処理して行く、というニュアンスで捉えるとよいです。
    あれもこれも、どっち付かずで停滞するより、きっぱり優先順位を定めて対応します。最悪、放っておいても大惨事にならないような小問題は無視しておきます。

    ファミリーレストランでアルバイトしていた場合で、例を挙げておきたいと思います。
    仕事の優先順位の付け方(レストランでアルバイト)

    5. 組織の中で働くことができる素質

    例:
    「アルバイト先には、高校生から自分の親くらいの年齢の人までさまざまでした。その人その人の立場や経験値によって、指導したりご教授頂いたり、自分の立場をわきまえながら大勢の人達とコミュニケーションが取れました。組織の中での立ち居振る舞いをコントロールすることができます。」
    ⇒やや当たり前、取って付けたような内容ではありますが、会社側はその人が自分の会社組織の中でうまく人間関係を作ってくれる人かどうかを見極めてきます。自分がさまざまな年齢層や性格の人達の中でうまく仕事をしてきたエピソードなどを添えることができたら完璧です。

    6. 顧客のクレームや問題解決に対する調整力

    例:
    「顧客と直接接する仕事でしたが、常に苦情が来る感じだったので、苦情処理マニュアルに則るだけでなく自分の経験から来るアドバイスや交渉術で多くのお客様に納得をして頂きました。揉め事や未解決案件があった時の解決に向けた調整力は培いました。」

    ⇒会社組織で仕事をすると必ず困難な状況や揉め事に遭遇します。このときに、交渉術や、相手を見ながらの適切な対応を取っていく能力は、強く求められます。学生がバイトでこなすレベルの問題解決と、実際に会社に入ってから社内や社外、顧客との問題解決は難易度のレベルは、もちろん会社に入ってからのほうが高いです。しかし、クレーム対応や問題解決に立ち向かった経験、というのは多いにアピールして良いです。仕事はただ単々と進めるだけではなく問題課題が必ず発生し、順々に解決しながら進めるということを経験して来ていると是非伝えて下さい。



    7. 生きた語学力

    例:
    「アルバイト先では、外国人のお客様が非常に多く来られていました。元々英語は得意ではありませんでしたが、様々な対応をしてきたことにより、英会話は今ではほとんど苦労しません。」
    ⇒語学力とは、すなわち英語のことです。中学校レベルの英語を少し並べた程度で対応した、というだけでもそれが週1や週2で1年2年と重ねたら、これは結構な英会話実践経験といえます。
    しかもこれは生きた英語と呼べるものですから、実際に会社に入ってからも会話については生かすことが出来ます。メールの文面などのルールやマナーなどは何とでもなりますが、会話についてはいきなりペラペラとはいきません。
    もしこのような経験があれば、英会話の実践力として、会社側からは大きな評価となります。

    日本人で英語ペラペラ、という人は少なく、大企業でもペラペラな人は少数派なのが現状です。

    学生時代のバイトで英会話の実践経験値が積めていればかなりのアドバンテージだと考えてよいです。

    学生時代に少しでも英会話マスターを目指したい方、海外留学しないで英会話を独学でマスターしたい方には、2年程度で英会話をマスターするコツなどを紹介したサイトをぜひ参照してみてください。やみくもに取り組むよりもはるかに効率的に上達できるはずです。



    海外留学しないで独学で英会話を2年でマスターしよう

    8. 志望する会社の専門領域と類似する仕事の経験

    例:
    「御社の事業である鉄道駅でのフードサービス業務を経験したので、おおまかな仕事の流れや業界のトレンドは掴んでいます。」
    ⇒目的が自分のやりたいアルバイトではなく、その先の就職活動や自分の就きたい仕事を見越して、そこに繋がるアルバイトを予め選ぶ、という打算的なアルバイト選定をした場合に使えます。

    もし、学生時代に将来の就職先を見定めているなら、その会社の業務に直結するようなアルバイトを敢えて選ぶということも一つの手です。例えば、

    食品業界に就きたい
    ⇒ レストランアルバイトやスーパーマーケット、百貨店
    電気技術者になりたい
    ⇒ 電気工事のアルバイト
    商社マンになりたい
    ⇒ 流通、物流、運送に関するアルバイト
    外資系に努めたい
    ⇒ 英語が必要なアルバイト
    建設業界に行きたい
    ⇒ 資材運搬のアルバイト
    教育サービス系に就きたい
    ⇒ 予備校事務や塾講のアルバイト

    商社マンで物流のアルバイト、とかは若干ムリのある考え方かも知れませんが、例えば大手商社が事務や資料作成のために学生アルバイトを募集するなんてことは稀なので、出来るだけ関連する業務を経験しておくことが望ましいです。

    もし目指す会社が決まっているなら、その会社または系列会社のアルバイト募集を徹底的に調査してみると良いと思います。

    このあと、まとめに入って行きます。



    まとめ

    アルバイト経験はどんなに充実していても、所詮「アルバイト」として括られてしまう運命かも知れませんが、可能な限り実のある物として伝えて、就職活動の時に面接官にアピール出来ることを応援します。

    アルバイトとして働いていたことは、将来必ず何かに生きてきます。
    是非全力で取り組んで欲しいと思います。

    様々なアルバイトがありますが、多くの人の話を聞くと、スーパーマーケットやコンビニエンスストアは、

    世の中の人のニーズが分かる
    物の流れが分かる
    商品やサービスの種類が分かる
    物の売り方が分かる
    物の管理が分かる
    客と同僚の両方が分かる
    お金の管理取り扱いが分かる

    などといった様々な経験が出来るメリットがあり、なかなかこれだけの要素を網羅したアルバイトはなく、世の中や社会の流れをつかむ上で非常に経験値を高く積めるアルバイトと言って良いと思います。

    補足ですが、アルバイトは賃金が発生しますので、当然自分のこずかい目的としている人が多いと思いますが、もし将来の就職に繋げる物としての経験値を考えるなら、ボランティアは有力です。賃金がなくても、自分のやりたいことにモチベーションを持って取り組めた、ということがアピールポイントになります。

    様々なアルバイト経験を持って、就職活動を有利に進めましょう。

    実際に就活での面接でどのように対応すれば良いか、別途記事で解説していますので、こちらも参考にして下さい↓
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