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高卒でも機械設計者として稼げるようになるステップとして、以下の項目を挙げました。

1.就職エージェントまたは派遣会社に応募
2.機械設計者してのキャリアを積む
3.キャリアを武器に大手企業に売り込み

今回は、2.機械設計者してのキャリアを積む、について説明します。

機械設計者してのキャリアはどのようなステップで積み上げていくか?

機械設計者になって大手企業への就職や個人事務所を開く、などのキャリアパスの具体的なステップを見ていきます。
なるべく短期間で結果を出して行きたいので、コンパクトにまとめていますが、おおよその流れです。
設計業務ばっかりを闇雲にやっても、大きな目標へのレベルアップは見込めません。
機械設計者になるためにどのようなことが必要かなんとなくイメージしてください。


会社に就職(正社員または派遣社員)

ステップ1:
CADなどツール操作スキル
製品知識
設計スキル

ステップ2:
機械系技術全般の知識
物理、数学の知識
Officeスキル(Excel、PowerPointなど)

ステップ3:
発想力、考え方の習得
人間力やプレゼン
リーダーシップ
仕事の進め方







■ステップ1
導入部分とでも言えるでしょう。教育サポートを受けて、物を見て、先輩の設設計のやり方を徹底的に学んでいきます。製品知識の向上はそれほど意識しなくても日々業務に当たれば付いてきます。設計スキルもいわゆる「先輩から盗む」勢いでたくさんのモデル、図面、検討部品、試作品などを見て、掴んでいきます。

■ステップ2
設計業務は、実はそんなにいつもいつも機械工学の知識をフル活用して行う訳でもなく、形状設計が多くを占める場合もあります。設計のお仕事間もなくはそれでもいいかも知れませんが、ずっとそういう訳には行きません。設計内容についての裏付けをするための技術的知識(材料力学や機械材料、加工など)、不具合時の説明のための物理法則やそのための数学的な知識などに意識を向けましょう。それを計算したり、資料作成、説明するツールとしてoffice(Excel、PowerPointなど)は欠かせません。ほとんど触ったことがない、とか苦手、という場合には、研修を受けてください。たいていの会社にはOffice教育プログラムがあります。

■ステップ3
やや上級編です。これらのスキルが全て身に付いている会社員はそうそう多くはいないのでは?と思ってしまいます。これらを完璧にすることは難しいですが、必ず意識しながら仕事に当たってください。こういうことを意識している、ということを後々、履歴書や面接でアピールするだけでも、「この人は分かっている人だ」と高評価を得られます。

上記のある程度をカバー出来れば、あとはセンスの問題です。各領域の更なるレベルアップを図るのみです。でも、上記の各ステップを1年ずつ、計3~4年くらいである程度上達の実感が沸けば、大きな目標に向かって一歩踏み出しても良いと思います。

何も大手企業に就職するだけが、全てではないです。こんな人もいます。
派遣先の企業で信頼を得て多くのコネクションを作り、その後、個人設計事務所を開いて、派遣時代の会社から仕事を直接もらう、ということをしている人がいました。これは、派遣会社を通すことなく直接もらうことで中間マージンがなくなり、全て自分の実入りになる、ということです。




このサイトでは、機械設計者になれるための情報をできるだけ掲載します。
予定:
機械系技術の知識
⇒高卒の人で「機械設計やる!」という人のために「最低これだけは知っていてください」という、機械工学と物理、数学の内容を説明します。
その他、考え方、仕事の進め方、リーダーシップなどは別途解説する予定です。

最後に、派遣先まはた一時就職先で培ったキャリア、スキルを武器に大手企業に売り込みを開始するステップについて解説します。

キャリアを武器に大手企業に売り込み