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高校を卒業して就職して働くか、または大学、短大、専門学校に進学するか、迷う方は多いと思います。もし大学に行くことにそれほど興味がなく、高校卒業時点で、良い会社に入れるチャンスがあれば、乗っかってOKです。
いい大学に行けるわけでもないし、
これ以上お勉強はいやだし、
興味のある分野もないし、

という方は、無理して大学に行く必要は全くありません。是非、高卒で就職することをおすすめします。

高卒で就職を決める時の重要ポイント

大学に行かずにただ単に就職すれば良い、ということではありません。しっかりと見極めることが重要です。

将来の安定性
給料(生涯賃金)
働きやすさ

など誰もが重要ポイントとして挙げる項目があります。自分が働く会社がこのような部分が整っている会社であることをしっかりと確認するべきです。
これらの項目が全て整っているのが、いわゆる、

大企業とか大手企業、人気企業

と呼ばれる会社です。幸い、高校に集まる求人は、変なブラック会社とかは稀で、地元にある大手企業の工場などがあればその求人も集まりやすいです。いわゆる大手企業ではなくても、優良企業の求人も集まります。

狙うべき所は、この大手企業や優良企業への高卒での就職です。

大企業の求人が無くても、中堅企業でもOKです。
自分が応募できる会社の情報を、先生に質問するだけでなく徹底的に調べて下さい。

なぜ高卒で大手企業就職すると良いのか?

高卒で就職すると大卒の給料より安いでしょ、という考えになりがちです、それは半分正解ですが、間違いです。
信じられないかも知れませんが、大卒で普通の会社に就職するより、高卒で大企業に就職した方が生涯賃金は高いのです。(もちろん、普通の会社で役員にまで出世して大企業で平社員なら話は別です。)
今は、どの会社も実力主義、成果主義の体制をとっており、高卒でもがんばれば出世していきます。
大学を卒業したからって皆が大企業に入れる訳ではありませんから、もし高卒でも大企業に入れるチャンスがあれば、その話は受けることが賢明です。




大学を卒業して就職するとどうなる?

ここで、大学に行って就職するケースを考えます。
大学と言ってもたくさんありますが、就職に有利な大学は、ほんの一部の偏差値の高い大学に限られます。

東京大学、京都大学をはじめ北大東北大名大九州大などの国立大、そして早稲田慶応上智やMARCHクラスと呼ばれる私立大、これらと同等のレベルの大学でなければ、首席(学科トップの成績)または上位で卒業しない限り、就職活動では、かなりの苦戦を強いられます。
大企業はおろか、中堅企業すら内定を取れない可能性もあります。

先程、今の会社は実力主義、成果主義と言いましたが、それは社員に対しての話であり、これから入って来る職歴もない若者を採用する時は少しでもお勉強の出来る学生を採ったほうが確実というとなのです。良い大学に入ったということは、受験で頑張って目標を達成した、計画的に複数科目お勉強出来た、ということの裏付けです。

偏差値の高い大学でもなく、成績も普通、となると、
学生時代に企業しました
留学して英語ペラペラになりました
などの特色あるアピールポイントでもない限り、就職出来る会社は自分の希望よりも劣る所に行かざるを得ないことになります。

高卒で就職するとどうなっていくのか?

会社というところは、どんなに大企業で優良な所でも

単純作業
コツコツと同じことを繰り返す仕事
専門性は要らないが大切な仕事

といった仕事があります。そういう仕事をしてもらうには、大卒の高い給料を払わなくても、安い賃金で高卒の人にやってもらいたいという切り分けがあります。
製造、窓口、納品、売場、評価、操作、搬送、製作などが一般的に高卒の人が行う仕事になります。もちろんもっとたくさんありますが、このように仕事のやり方を覚えればずっと出来る仕事、でも無くならない仕事、といった仕事です。
しばらくは、その配属された職場で一生懸命がんばる、という日々が続きます。

何年か仕事をしていると、もうそれほど学ぶことはないかな、と思うようになります。その辺りがターニングポイントです。大卒で中小企業に働く人達より生涯賃金が高くなるのは、このタイミングです。

会社には、昇格試験なるものが存在します。大きい会社ほど必ずあります。仕事ももちろんがんばるのですが、この昇格試験は絶対に合格して昇格して下さい。昇格すると、その給料の伸びは、大企業の場合、中小企業のそれと比べてはるかに大きいのです。

そこでうまく波に乗れれば、高卒でも大企業に就職して良かった、となります。




会社では学歴は問われなくなってきた

昔は、総合職、一般職という仕組みがありました。大卒やキャリアコースで企画や開発などの総合職、高卒や専門卒の単純労働ベースの事務や組立などの一般職です。
総合職は、仕事もクリエイティブで難しいことを要求され、転勤、出張、残業などハードな代わりに給料が高い。
一般職は、仕事が簡単で転勤もない、プレッシャーもない、給料は安い、というものです。

最近は、実力主義、成果主義の理念のもと、学歴で分けられることはほとんど無く、同じジョブグレードであれば、極端な例で、大学院卒業の研究開発スタッフも高校中退の部分納品管理スタッフも同じ給料、という現状です。大きな企業ほどこの傾向が強いです。

やはり大卒や院卒の人のほうが、勉強、話術、文章力、創造性、思考力などが高いことが多いので、どんどん出世していく、という傾向にはあります。しかし高卒でもその土俵に乗ったからには、がんばればどんどん認められて、出世していくことが十分可能です。頑張って、班長、係長、主任クラスになるだけでも、大卒平社員や中小企業の大卒の役職者より高い給料をもらうことができます。

まとめ

下手に学歴だけを追いかけて、大手企業に入るチャンスを逃さ、結果低い賃金で働き続けるより、高卒で大手企業やそこそこの優良企業に就職した方がお得だ、という話をお伝えしました。
高卒でも勤める企業によっては得をする、ぜひ努力して、成功してください。

高卒でも大企業で出世するためのコツを解説しています。ぜひこちらもお読みください。
高卒でも大企業で出世できる

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