Pocket

生成AIは小論文を上手に提案してくれます。会社での昇進に向けた論文や、就活での自己PR、志望動機など何でも。
しかし、出てきた論文例は一般論や世の中の傾向・事例をベースにしたものです。自身の体験談からくる臨場感のある記述にはなりません。また出てきた論文例が本当に正しいのか判断するのは自分です。

AIに書かせた論文を提出するのは良くありませんが、論文の記述パターンを参考にするなら十分に活用できます。

この記事では、以下について解説します。


  • 生成AIにまずどのような指示を出すか
  • 出てきた論文にどのような修正指示を出すか
  • どのような観点で論文の良し悪しを判断するのか





生成AIにまずどのような指示をだすか?

何かテーマがないと話が始まりませんから、「あなたの考えるリーダーシップとは」という仮テーマを扱います。

まずは書いてもらう

AIに、以下の指示を出します。

「あなたの考えるリーダーシップとは」で論文を書いて

制約なしですから、何が出てくるかまったく予想もつきません。

最初から細かい指示を出してもいいですが、ガチガチの制約で指示を出すのはおすすめできません。フリー条件で書いてもらうと、そこにはお宝情報が詰まっているかもしれませんね。

最低限の条件をつける

条件、つまり目的を伝えます。

  • テーマ
  • 文字数
  • 目的

目的を伝えるのは、何のための論文か伝えることにより、誤解を防げるからです。これを言わないと、教育論やリーダーシップ論のような学術寄りな内容で出てくるかもしれません。

AIは優秀ですから、目的を伝えれば、その切り口で書いてくれるでしょう。

会社の昇進試験のため、「あなたの考えるリーダーシップとは」のテーマの論文を2000文字で書いて





出てきた論文にどのような修正指示を出すか?

最初に出てきた論文に対し、内容面で問題なさそうでしたら、次のように指示してみてください。

この内容で、序論、本論、結論を、2対7対1の割合で書き直してください

こうすれば、小論文としての体裁がぐっと高まります。利用するAIによっては、すでにいいバランスで書いてくれているものもあるかもしれません。前書きや締めくくりがいまいちなときには、この指示がたいへん有効です。

ひとつの事例や見解を長々と記述している場合、たとえば「部下の育成」「業務の采配」などに論述が偏っている場合、以下のように指示を出してみます。

「組織への貢献」の観点も入れて書き直してください。総文字数はそのままで。

このくらい修正指示を出せば、おおむねできあがってくるでしょう。

生成AIを利用するにも、目指す形や論述の知識は必要ですね。

~小論文記述の基本を学ぶ記事~
会社の論文試験に合格する! 昇進試験、採用試験での論文の書き方のコツ、対策を解説





どのような観点で論文の良し悪しを判断するか?

修正指示を終えてできあがった論文の判定は、自分自身が行います。

AIが記述するため、ケアレスミス的な誤記はほとんど発生しないと思いますが、論文を提出された側の立場になって査読してみましょう。

基本的なチェック
  • 文字数は規定の字数に収まっているか
  • 序論・本論・結論のバランスがおおむね2:7:1になっているか
  • テーマに対して的確に解答した記述になっているか
念のため詳細チェック
  • 誤字脱字
  • ですます調の統一
  • 文の前後関係

など





まとめ

生成AIを小論文の記述練習に利用することは、やり方次第で十分に役立ちます。
的確な指示で骨格を作り、数回の修正でプラッシュアップ、最後は自分の目で確認します。
自分なりのAI活用方法も探してみてはいかがでしょうか。