Pocket

英会話を2年程度でマスターするにあたり、どのようなプロセスで、どれくらいの期間を掛けて、どれくらいのレベルになっていけば、2年程度でそこそこしゃべれるようになるのでしょうか? 取り組む内容について解説します。


英会話の効率的マスターへの学習期間は長すぎず短すぎず

本格的な英会話学習を始める前の本人の英語レベル、そしてその取り組み方によって上達スピードは人それぞれであることは間違いありません。

しかし「ほとんどしゃべれません」というレベルからある程度会話らしくなっていくまで、半年から1年程度掛かるのが通常です。2年程度で英語ペラペラになる、というイメージは、会話力の基礎をおよそ半年程度で仕上げる。それから、レベルアップを図る期間として1年~1年半くらい掛ける、という具合いです。

おおまかに、英会話の勉強を始めてからの進み具合は以下のようなイメージでお考えください。

半年後

  • 基本的な単語や表現を知識として習得
  • 基本的な文章を話して聞き取れる

1年後

  • 単語や表現内容の知識の強化
  • かんたんであれば、ある程度会話が成り立つ

1年半後

  • 単語や表現内容の一層の強化(自身の分野の専門用語など)
  • 知らない単語や表現を知っている単語で置き換えて話せる
  • 相手の話す英語を理解できていないことを的確に伝えることができる

2年後

  • 日頃の会話で使用される単語や表現をほとんど習得
  • 自分の専門領域で英会話ができる
  • 相手の英語レベルに応じて自分の使用単語やスピードをコントロールできる

どんなにがんばっても英語ペラペラになるためには、このくらいの期間が必要です。

たった2年程度で自分の専門領域の英会話を本当にマスターできるか、というハードルの高さを感じるかもしれませんが、あまりダラダラと長期化すると燃え尽きて目標がぼやけてしまいます。集中して、短期間での目標を設定します。半年ごとのおおまかなチェックポイントがあったほうが、最終的には自分のイメージするレベルに到達することを確認しやすくなります。

自分が目指すレベルを設定してみる

単純に「英会話をマスターしたい」と思っても、どの程度のレベルを目指すか明らかでないと、ゴールの見えない学習だけを続けていくことになってしまいます。具体的に自分が到達するレベルを考えてみるのもいいです。

人によってさまざまな意見があると思いますが、英語ペラペラのレベルってどの程度でしょうか?
アメリカの国会で討議し合うレベルまで習得したいと思っている方は少ないでしょう。

自分がどのくらいまで上手になりたいかによって、目指すレベルによって勉強法も変わってきます。

「英会話をマスターしたい」と思っている方の多くは、まずは以下のようなレベルに達したいのではないでしょうか?

  • 海外旅行で現地の人達と楽しくおしゃべりしたい
  • 飲み会やイベントで出会った外国人とおしゃべりしたい
  • 仕事で通訳なしで外国人と直接話して効率的に進めたい

このように、多少あいまいでもいいので目標設定することで、自分がそのレベルに達した瞬間を実感することができます。そして「まだ上を目指せる」「勉強は終わりにしてあとは楽しいことにお金と時間を使おう」「他の外国語の勉強を始めてみよう」などお金や時間、労力の使い方を考えるきっかけにもなります。

現状かなり低いレベルでも2年間真剣に取り組めばペラペラに到達できる

筆者が英会話学習を始める前のスピーキングの能力はこんな感じでした。

  • 外国の人に「日本人は納豆という食べ物を好んで食べる」ということを伝える際に、ジャパニーズ イート バッド ビーンズ と言ったがまったく伝わらない
  • 外国の人と肩を組んで写真撮影するシチュエーションで、ドッキング ショルダー と言ったが、まったく理解されない

またリスニングでは、英語の得意な友人が外国人との会話で「ここには何日滞在するの?」「旅行で来たの?」という類の会話がなされていたそうが、何を話しているのかまったく分からなかった。
このようなレベルでした。

筆者は新卒入社と同時期に独学で英会話の勉強を始めました。
入社2年目の頃には、ドイツ人やイタリア人の学生4人を自宅に3日間ホームステイさせて、すべて英語で生活・観光案内などをしました。特別難しい内容の会話にはなりませんでしたが、自分の国の習慣や学業、仕事などの話を普通にしていました。英会話学習2年が経過し、入社3年目頃には、部長と外国人エンジニアとの間での通訳や技術翻訳もしました。入社4年目には専門分野の学会で英語で発表し質疑応答の対応なども英語で行いました。




英会話の勉強を本気で取り組んだ場合、最初のレベルが「納豆 = バッド ビーンズ」というレベルであっても、2~3年後に周りの人から「あの人は英語ペラペラ」と呼ばれるレベルに通達できます。そのためにしっかり目標設定して、着実に自分の上達具合いを確認し、およそ2年程度で独学で英会話をマスターしていきましょう。

自分の目標がある程度明確になったら、その目標を達成するのに必要な教材を探します。最初は勉強方法がよく分からないと思いますが、いろんなジャンルのテキストを買いあさるのではなく、英会話マスターに必要な要素が揃った総合的に学べるセットがおすすめです。セット物は割高というイメージもありますが、内容に一貫性があり、またテキストごとにレベルもかけ離れておらず、トータルで英会話上達できるような作りになっていることが多いです。単語、文法、リスニングなど各ジャンルのテキストを買った場合、それぞれ独立して学ぶことになり、英会話へどのように展開していくかつかみにくいです。自分が苦手とする分野を補う目的で、各ジャンルに特化した参考書などを購入すると効果的です。以下のようなイメージです。

メイン|総合的に学べるセット教材
サブ |個別に強化したいジャンルの教材

英会話教材のほか、英会話スクールの利用の仕方についても別途記事にしていますのでご覧ください。

メニューに戻る|留学なしでの独学英会話勉強法