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高卒で手に職がなくても専門職を持って、高い給料をもらい、ゆくゆくは大企業に転職という、目標に向かってのステップを解説しています。今回は、ウェブデザイナーになるために必要な取り組みの最初のアクションとして、就職エージェントまたは派遣会社に応募してウェブデザイナーとして働き始めることについて解説したいと思います。

1.就職エージェントまたは派遣会社に応募
2.ウェブデザイナーとしてのキャリアを積む
3.キャリアを武器に大手企業に売り込み(作成中)

このページでは、
1.就職エージェントまたは派遣会社に応募
について解説します。

未経験歓迎の求人を探す

全く未経験で、全くのWeb知識がなくてもウェブデザイナーとして仕事をスタートすることが出来ます。
未経験歓迎のウェブデザイナーの求人は多く見られます。正社員から派遣社員、契約社員まで様々です。
就職エージェントまたは派遣会社に応募するのが手っ取り早く、多くの求人情報を得ることが出来ます。
就職エージェントや派遣会社はどこでも良いです。応募資格として次のようなキーワードでの募集が必ずあります。
「未経験でも積極歓迎」
「Webデザイナーを目指したい方歓迎」
「高卒、第二新卒、実務未経験可」
「育成サポートあり」
「興味関心があればOK、経験者優遇」
などです。このような募集を中心に探し、自分が興味のある内容や、勤務地、給与など条件に合ったところを選びます。
この選ぶ案件によって、その後の動きも異なってきます。

ウェブデザイナーの仕事は、他の機械設計や電気設計などの仕事と違って、それなりに仕事を出来るようになるまで期間は短く、大学の専門課程で何年も掛けて勉強する分野を必死に学ぶ、ということはしなくても良く、いくつかのWeb言語を習得すれば大体の仕事は出来ます。よって、会社としては、未経験で来てもらっても短期間の教育サポートで十分戦力になってもらえる、と考えているのです。
とはいえ、「経験者優遇」とあるように、少しでもWeb技術があるほうが最初の給料も高いので、事前に勉強しておく価値はあります。





■就職エージェントを通じて就職
正社員案件であることが多いです。文字通り正社員募集のことで、その就職エージェントに紹介された勤務先で、正社員として働きます。正社員となるので、そこでは長期目線でいち専門家として一人前になれるようしっかり教育してもらえます。手厚く教育してもらい、徐々に設計業務に入り、やがて一人で出来るようになって行きます。
会社によっても教育体制はだいぶ異なりますが、以下のようなことを教えてくれます。

HTML、CSSの書き方
画像処理ツールの使い方
業務の流れ
制作に関するルール、標準

などさまざまなです。
正社員として就職すれば、年齢にもよりますが、事前にWebの知識があっても無くても、体系的な教育をしてくれます。自分が望むところまでスキルアップも目指せるでしょう。

いずれ大企業への転職を目指したり、フリーのウェブ制作会社を開設するにしても、ウェブサイトの制作だけをするのではなく、正社員として就職して幅広い業務経験をすることは、大きな意味があるでしょう。

■派遣会社を通じての就労
派遣で働く仕組みを説明します。既に分かっている方は、読み飛ばしてもOKです。


派遣会社に問い合わせをして、登録をします。そして、希望や条件に合った仕事を紹介してもらい、派遣先企業にて働き始めます。
派遣労働は期間の定めがあり、およそ3年です。契約期間が経過すると、契約終了となり、そこでの勤務が終了します。そのあと派遣会社を変えても良いし、同じ派遣会社に次の勤務先を紹介してもらっても良いです。
メーカーが派遣労働者を求める場合、即戦力を求めることが多いですが、稀に「未経験でもOK」という求人もありますので、要チェックです。
派遣会社に登録して派遣されるメリットは以下のようなものです。

・好きな条件を選べる
・大企業だって選べる
・いやならやめてもOK(本当はあまりよくない)

仕事を紹介してもらうだけですので、多少のわがままも許されるケースが多いですので、自分の希望をかなり通すことも可能です。
派遣先で認められれば、本当に運が良いと、「ウチの正社員にならないか」と打診が来る場合もあります。「登録派遣社員」は「正社員派遣」と違って立場がフリーですから、社員の横取り、ということにはならないのです。

派遣社員として働くメリットを挙げます。

・専門業務に専念して取り組むことができ、専門性のスキルアップ出来る
・派遣先企業の習慣や方針、会社のしくみを学べる
・数年で数社経験することもでき、社会的視野が広がる
・数社経験すれば様々な製品の知識が身に付く
・給与、勤務地、職務内容など自分に合った仕事を選べる

といったところです。


派遣会社に登録して派遣労働をする、というのは実はあまりお勧めできない点もあります。もしゆくゆく自分が大手企業や中堅クラスの企業を目指す場合、Webのスキルは認められても、派遣として働いていたという経歴、つまり正社員というステータスで働いた経歴がないことは、評価が下がる可能性が高いのです。
会社とは、社員に対して、ウェブサイト制作のスキルの専門スキルの他に、仕事のプロセスや考え方、リーダーシップ、その他様々な教育を施します。世の中のほとんどの会社が派遣社員にまで手厚く教育はしないので、「派遣社員」イコール「専門以外の教育をほとんど受けていない」という見方になるのです。「中途でウチの会社に入って来るのに基礎教育からなんてやってられない」ということで、門前払いになる可能性が高いのです。

従って、派遣社員としてウェブデザイナーの仕事をするより、やはり正社員として幅広い業務範囲で仕事をしたほうが、後々転職にも有利です。

正社員として働くよりも派遣社員のほうが性に合っているという場合、Webに関する知識が全くゼロというのはさすがにまずいので、少しで良いから事前に勉強することをおすすめします。




■就職エージェント利用や派遣社員として働く際の優先順位
自分がもし「最終的には大手の〇〇会社で働きたい。しかし、今はとてもじゃないけど入れない。」という思いがあれば、次のような優先順位で進めてください。

まず、ズバリ〇〇会社の就職試験を受けてみる
求人がなさそうなら、
就職エージェントに〇〇会社の紹介を希望する
だめだったら、
1.〇〇会社と同業種の他の会社で正社員として働く
2.〇〇会社とは他業種だが正社員として働く
3.〇〇会社で派遣社員として働く
4.〇〇会社と同格の大手で派遣社員として働く
5.〇〇会社と同業種の他の会社で派遣社員として働く

下に行くほどハードルは低くなりますが、上の方ほど社会的評価、最終目標の〇〇会社の評価は高いです。〇〇会社が中途で専門家を採用する場合、何を基準とするかを考えると自ずと分かります。やはり、メーカーの正社員として働くことが一旦遠のくようでもやがて希望の会社に近づくことが出来るのです。
労働スタイルが変わって来たと言っても、やはり日本はまだ、自由で奇抜なアイデアマンより正社員として真面目にやって来た人が評価される風潮があります。まず何年かはじっくり専門家としてスキルを上げつつ、社会人としての素養を鍛えることが重要です。

次に、ウェブデザイナーとしてのキャリアを積むプロセスについて解説します。
ウェブデザイナーとしてのキャリアを積む