機械設計者
ウェブデザイナー
のふたつを挙げました。このページでは、大学を卒業していなくてもウェブデザイナーとして稼げるようになるプロセスについて解説して行きたいと思います。
ウェブデザイナーの仕事をまず簡単に解説
ウェブデザイン→ウェブサイト(ホームページ)を作る仕事です。Webデザインと書く場合もありますが、どちらでも構いません。
ウェブサイトはどのように作るかというと、
HTML(エイチティーエムエル)
CSS(シーエスエス)
という記述言語を使ってコードを書いて作ります。
(コーディング、と言います)
HTMLは、文章の構成を記述する言語で、
これは見出し
これは文章
これは画像
という具合にサイトを構成する要素にマークを付けるためのものです。
CSSは、そのマークした要素に対してスタイルを付ける言語で、
これは太字
これは右寄せ
これは赤色
という具合に書いていきます。
簡単に言うと、このHTMLとCSSが出来れば、基本的なWebサイトを作れます。しかし実際には多くのウェブサイトが、
画像が自動で切り替わる
メニューが出たり隠れたりする
入力フォームがある
など、多彩な機能を持っており、その機能を加えるために、Javascriptというプログラミング言語を覚えていくことになります。
ウェブデザイナーは、どのくらいそのスキルが高いかによって、作れるウェブサイトの質が変わってきます。より質の高いサイトを作れると、当然その給料も上がってきます。
スキル=給料
と言っても良いかも知れません。後ほど詳しく解説します。
ウェブデザインの仕事、と言っても、ただHTMLやCSSの知識を使ってコーディングするだけの場合もあれば、サイトを作りたい依頼者の要望をまとめて、企画、調整したり、更に多くのウェブデザイナーを束ねて日程管理をしたりする上流的な仕事まで幅は広いです。
この業務の幅が広いほど、給料は高くなります。
ウェブデザイナーの仕事はどんな1週間?
自分がウェブデザイナーとしてどの範囲までを担当しているかで、1日の動きはだいぶ異なります。
自分がサイトをコーディング(制作)するだけ、または既にあるウェブサイトの内容更新するだけの担当者であれば、サイトの制作依頼者(顧客)と直接交渉、調整をするということはほとんどありません。上司や先輩社員からの指示の下でひたすらコーディングをする日々が続きます。
サイト制作、企画、提案、日程調整、という業務範囲のケースを想定してウェブデザイナーの仕事の1週間を見て見ましょう。
月曜日 顧客との打合せで要望を聞く
火曜日 顧客要望からサイト概要/デザイン等検討
水曜日 サイトデザイン資料作成
木曜日 顧客にサイト案提示、承諾⇒制作開始
金曜日 サイト制作作業(以後数日)
非常に簡単ですが、このような流れになります。制作するサイトの規模にも依ります。以下のようなWebサイトですと、サイトの構成やデザインの検討に数日、サイトの制作に数週間掛かる場合もあります:
コンテンツが多く、ページ数が多い
動画、画像、表など多くの要素がある
サイトの機能が充実している
PC、スマホ、タブレットなどに対応する
視覚障がい者対応
内容が複雑なほど、企画の段階での検討事項も多く、顧客との方向性修正など行き来が多く、またサイトのコーディングの内容もより複雑になり、機能を付加するためのプログラミングなど、時間が必要です。
簡単なサイトだと、数日のコーディングで完成しますが、複雑なサイトだと1ヶ月ほど掛かることもあります。
ちなみに、ウェブデザイナー、ウェブプログラマー、ウェブディレクター、ウェブプロデューサーなど様々な呼び方がありますが、あまり明確なすみ分けはありません。ウェブプログラマーですと、ウェブサイトに組み込む機能を記述するJavaScriptを使いこなす要素が強いでしょうか。ウェブディレクター、ウェブプロデューサーなど少し偉そうな肩書きだと、制作者(デザイナー)をまとめたり、クライアントとの調整業務があったりしますが、あくまでウェブデザイナーの業務の延長線上にあります。
ウェブデザイナーの給料はどのくらい?
一口にウェブデザイナーと言っても、様々な立ち位置があり、一概には言えませんが、だいたい300万円~800万円くらいになります。
この幅広さの意味は、自分が、
どの業務範囲を担当にしているか
どの会社に属しているか
ということです。ウェブデザイナーといっても、
ウェブサイトを制作する専門のIT会社で働く
一般の会社のウェブ制作部門に属して働く
フリーのウェブデザイナー
があります。三つ目のフリーの場合は特殊なので一旦置いといて、上ふたつを想定して言います。
会社や部門として依頼を受けたサイト制作案件において、HTMLやCSSのスキルを駆使して制作するだけですと、どの会社に属していても最も安い給与となります。では、仕事の範囲が広くて、
高度なウェブプログラミング
顧客との日程調整、企画検討
制作スタッフをまとめる
システム担当者との連携
などを任されている場合、これは属している会社にも依り給与は異なります。ウェブ制作会社ですと、このようなウェブに関わる仕事をやるのが当然ですので、そこまで高くは見込めず、年収500万円くらいとなります。
ここで、ちょっと日本の会社のことについておさらいします。日本では海外に比べて、その仕事やスキルに対しての報酬ではなく、その所属している会社の社員という属性に対して報酬が支払われる、傾向が強いです。給料が高い会社、低い会社とありますが、同じウェブデザインの仕事をしていても、大企業などで給料が高ければ、報酬は高いです。他の営業職や戦略立案、新商品開発などの仕事をしている人達と同じ給料です。日本の多くの会社が、職種ではなく、社員の階級に対して給料が決められています。
給料の高い会社であれば、ウェブデザインの仕事を幅広い範囲で担当し、後輩や部下を率いて役職が付けば、800万円クラスまでを目指せます。部下をまとめる、という仕事は係長・課長的ポジションになるので昇進が伴います。よって、中小企業であっても500~600万円くらいを得られるということになります。ウェブ業務に対してではなく、役職に対しての報酬と言えるでしょうか。
ウェブデザイナーの仕事を通して、将来年収1000万円を目指せるでしょうか? 当然可能です。ウェブデザインで年収1000万円とは、どういう仕事でしょうか?
先に挙げた、顧客との日程調整や制作スタッフをまとめるだけでなく、
新しいウェブ機能、ウェブアプリの立案
既存ウェブサイトリニューアル立案
社会の時流を読んで新サイト立上げ提案
教育・エンタメ等コンテンツとWebとの融合
ウェブサイト部門と他関連部門の業務コラボ推進
新しいウェブ制作プロセスによる生産性向上推進
といったことをやります。革新、刷新を進め、組織を活性化する、という仕事となり、既に「ウェブデザイナー」の域を超えている仕事と言えます。このレベルになると、ちょこまかとHTMLやCSSでのコーディングはしなくなっていると思います。HTML、CSSを熟知した上でないと出来ないこともありますので、将来的にはこのレベルまで目指したいところです。
さて、ウェブデザイナーの仕事の概要や給料などについて解説しましたが、どのようにウェブデザイナーになるために進んでいけばよいでしょうか。
今度は、ウェブデザイナーになるための取り組みについて見て行きたいと思います。
ウェブデザイナーになるための取り組み(作成中)