ブラインドタッチは、いうまでもありませんが、パソコンのキーボードを見ないでタイピングすることです。この記事では、ブラインドタッチが出来ることで、仕事にもたらすメリットについての解説と、ブラインドタッチのマスターに便利なサイトの紹介をします。
ただ闇雲にブラインドタッチ習得にかかるのではなく、本記事を一読いただき、ブラインドタッチを習得する意味を理解する上でお役立てください。
ブラインドタッチがもたらす3つのメリット
ブラインドタッチが出来ると、仕事を進めるにあたり以下のメリットがあります。
・大幅な時間短縮ができる
・肉体疲労を軽減できる
・ビジネススキルのアピールができる
正式には「タッチタイピング」といいますが、「タッチタイピング」と言う人はほとんどいません。本記事では「ブラインドタッチ」と呼ぶことにしています。
大手/中小、会社の規模に関わらず、ブラインドタッチをしていない社員が非常に多くてびっくりさせられます。キーを探し、目線が画面とキーボードを行ったり来たりして、さぞかし大変だろうと思います。
ブラインドタッチが出来ると、本当に重宝します。ブラインドタッチが出来ない人は、タイピングなどそんなもんだ、と気づかないでしょうが、ものすごく非効率な仕事をしているのです。
時間短縮
ブラインドタッチでは、指がどのキーを打つか覚えてくれるので、キーボードを見る必要がなく、画面に集中出来ます。「ございます」「しました」などよく出てくるフレーズは、何も考えなくても指が自然に動くようになります。打ちながら手元の書類のデータを見る、ということだって出来ます。
ブラインドタッチはどれくらい速いか?
ブラインドタッチが出来ない人によくあるパターンで、
「キーボードを見ながら間違えて打ち続けて、画面を見たらめちゃくちゃで全て消して最初から打ち直し」
というシーンがあります。ブラインドタッチが出来れば、打ち間違えた瞬間に修正出来ますので、無駄な時間もありません。
例えば、以下の文章をブラインドタッチが出来る場合と出来ない場合で、どのくらいスピードが違うでしょうか? 実際に、
ブラインドタッチで入力
キーボードと画面を確認しながら入力
で試してみました。
お世話になっております。本日はお打ち合わせの機会を設けて頂き、ありがとうございました。新しいプロジェクトの方向性についてレベル合わせ出来たことに加え、取り組み項目の詳細なコンセプトについても共有出来たことで、各担当者もモチベーションを上げて業務にかかれることと思います。打ち合わせの備忘録を添付します。今後ともよろしくお願い致します。
ブラインドタッチ 約1分
キーと画面を確認 約4分
文節毎にキーボードと画面を確認しながらのタイピングは、「キーの位置はだいたい把握しているがブラインドタッチではない」という場合の時間です。約4倍の時間が掛かるわけです。キーを探しながらのタイピングですと5分6分と更に多くの時間を要します。
タイピングという行為の間は、通常何かを考えたり人と会話をすることが無いため、非常にもったいない時間となりますが、ブラインドタッチが出来ることで、その無駄な時間を極限まで削減出来ます。
パソコンでの入力作業が多い職業だと、タイピングにかける時間が多くなります。本来の仕事のアウトプット部分に費やす時間が少なくなる、つまりアイデアを出したり思考力を働かせる時間を十分に取れなくなり、成果物の創出が後手に回り、「あの人は仕事が遅い」などと言われてしまい兼ねません。
ブラインドタッチによる時間短縮の効果
これまで一日のうち1時間タイピングに時間を掛けている、という人の場合、ブラインドタッチが出来ると、4分の1の時間で出来るわけですから、
1時間 ⇒ 15分
となり、45分の短縮となります。長いスパンでその短縮時間を計算すると、
1週間: 3時間45分( 5日)
1ヶ月: 16時間30分( 22日)
1年 :180時間00分(240日)
となります。たいていの会社が、1日あたりの労働時間が約8時間なので、年間で22日分の労働時間を確保できるということになります。
残業や休日出勤をたくさんしている、という人は、ブラインドタッチ習得により、毎日定時上がりや、週末の休みを確保出来るようになるかもしれません。
無駄なタイピングの時間を削減し、もっと付加価値の高い仕事に充てて、業績を向上させましょう。
ブラインドタッチを習得
⇒仕事のスピードアップ
⇒早期アウトプット
⇒高評価を獲得
ブラインドタッチは疲れを軽減
ブラインドタッチが出来ないと、確認のために目線が、
手元のキーボード
PCモニター
に文節ごとに行ったり来たりします。大変に疲れる動作です。首、眼、肩にどれだけの負担があるか計りしれません。
さきほどの文章をタイピングするとき、ブラインドタッチだともちろん一度もキーボードは見ませんが、ブラインドタッチが出来ないことで何回見るでしょうか?
お世話に|なっております。|本日は|お打ち合わせの|機会を|設けて頂き、|ありがとうございました。|新しい|プロジェクトの|方向性について|レベル合わせ|出来たことに|加え、|取り組み項目の|詳細な|コンセプトについても|共有|出来たことで、|各担当者も|モチベーションを|上げて|業務に|かかれることと|思います。|打ち合わせの備|忘録を|添付します。|今後とも|よろしく|お願い|致します。
間違えても打ち続ける、ということを避けるため、およそ文節毎にPCモニターを確認するとします。そうすると、このメール文面をタイピングするのに、30回画面とキーボードを行ったり来たりします。短い語句はまとめて打っても、これだけの回数首や眼を動かさないといけません。
これは、そうとう身体に負担を掛けます。ブラインドタッチが出来ないことで首や眼、肩に疲労がかさんで来ます。人に依って疲れ易さは異なりますから、ブラインドタッチを
出来る人 ⇒疲れない人
出来ない人 ⇒疲れる人
というわけではありません。出来ない人が出来るようになると、確実に疲労軽減になります。
ビジネススキルをアピール
ブラインドタッチが出来たからと言って、ビジネススキルレベルが高い、とは直接は言えないかも知れませんが、仕事が出来る多くの人はブラインドタッチを駆使しています。
なぜかと言うと、
出来るビジネスマンは自分の仕事のあらゆる要素に無駄が無いように工夫する
のです。特に、タイピングのように時間が掛かるし疲労はかさむし、という部分には真っ先に潰しに掛かります。
ブラインドタッチが出来る人のタイピングは、出来ない人のタイピングと比較して、明らかに音が違います。「○○さん、打つの速いですね」「ブラインドタッチですか?」などと言われるようになります。
現代の会社での打ち合わせでは、PCで議事を入力しながら進めることが多くなりました。壁に画面を投影したり、大画面モニターにテキスト画面を映しながらの進行になりますので、明らかにそのタイピングスピードが速いと、出席者の目を引きます。たかがブラインドタッチですが、これが出来ることにより、出席者は、たとえ口には出さなくても「この人は一定のビジネススキルを持った人」と認識します。
逆に、書記を任されたときにタイピングが遅いと、出席者を白けさせることになり大変危険ですので、お早目のマスターを。
ブラインドタッチを練習するお役立ちサイト紹介
苦労してブラインドタッチを習得した筆者としては、ブラインドタッチは、1日1時間の練習を2週間続ければ、ビジネスで普通に通用する程度のレベルまで到達できると考えます。
様々なブラインドタッチ練習サイトがあります。基本的にGoogleの検索で、
「ブラインドタッチ 練習 無料」などで検索して上位に表示される練習サイトであれば、どれを選んでも問題ないと感じます。筆者が特に優れていると感じるサイトを3つ紹介します。
e-typing
ブラインドタッチを体系的に練習できる総合サイトです。無理なく上達できる構成になっている、大変優れたサイトです。長文、方言、勉強など、タイピングメニューが豊富で、飽きることなく取り組めます。サイトの規模も大きいです。
■特徴
・レベルチェックと判定
・1分当たりのタイピング数
・正確率
・苦手キーを中心に克服できる構成
・自分のタイピングの特徴へのアドバイス
・数多くのタイピング練習メニュー
などです。登録しなくても、サイトに訪問してそのまま利用できます。
e-typingサイトへ
myTyping
マイタイピングは、初心者、上級者、幅広く利用できるタイピング練習サイトで、学習系から、歌詞、ビジネスタイピングまで色んなタイピングメニューが揃っている練習サイトです。自分でタイピングを作成して公開することも可能で、楽しんで続けらるよう、よく工夫されたサイトです。
■特徴
・正誤率
・1秒あたりのタイプ数
・タイピング診断
・ランキング登録
・好きな歌手の歌の練習歌詞でタイピング
・たくさんのタイピングカテゴリー
などです。利用登録も必要ありません。
myTypingサイトへ
ブラインドタッチ習得への道
初心者が真面目に一からブラインドタッチを学習したい時には、大変オススメなサイトです。ひらがな50音のキーの打ち方や意識すること、細かくステップ分けされた学習プロセスなど、楽しく進めるというよりは「学習」という色が強いメニュー体系になっています。
■特徴
・タイピングゲームで学習
・キーの打ち方解説
・STEP毎の練習メニュー
・ブラインドタッチの検定の解説
などです。利用登録は不要です。サイトの規模は、それほど大きくありませんが、習得するには十分に内容が詰まっており、集中して練習したい場合にはおすすめです。
ブラインドタッチ習得への道サイトへ
まとめ
ブラインドタッチは、ビジネスマンとして必須、とまでは言いませんが出来ることにより仕事の効率が飛躍的にアップすることは間違いなく、習得のためにぜひ2週間ほど費やしてみることをおすすめします。また、ブラインドタッチを習得する背景には、仕事での生産性向上、という意味合いがあることを意識することで、ビジネスでの視点も養えるでしょう。