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昇格試験の論文をスムーズに書くコツ。要約メモを作って試験合格へ

会社の昇格試験論文を書くときに、うまく書けない、という人は多いと思います。頭の中で構成を組み立てて、大体の流れを組み立ててから書き始める人もいるでしょう。

この記事では、会社の昇格・昇進試験、正社員登用試験などで課される論文を効率的に書くための手法を紹介します。この手法を用いることで、時間のロスなく、スムーズな論文記述をマスターできるでしょう。




論文を書く前に、論文を要約したメモを作る

論文を書き始める前に、問題文の脇にさらっとメモ書きをする人は多いかもしれません。このメモ書きをさらっと書くのではなく、項目ごとに簡単なストーリーを作りながらメモ書きします。具体的な内容を説明します。




要約メモ

要約メモとは、論文を書き始める前に作成するミニ論文みたいなもので、以下の概要です。

というものです。
この要約メモを作成するだけで、論文の流れや書きたい内容が明確になり、全体像が見えてきます。その要約メモに内容的な肉付けをしながら回答用紙に本番の論文を書いていきます。




要約メモを作らないとどうなる?

要約メモを書かないで、頭の中で構成を考えてできる人もいるかもしれません。要約メモを作りながら時間が経過して心配になるので、とにかく早く書きたい気持ちも分かります。しかし、要約メモを作らないと、書いている項目が全体のどの部分でどれくらいのボリューム感で書くべきか、どういう結論に向かって書いているか、見失いがちになります。これによって、以下のような事態をまねくことになります。

要約メモは、時間がかかるようにも思えますが、結果的には、構成を組み立てながら書く手間や、修正の手間が減り、効率的に書くことができます。




実際に要約メモを作ってみましょう

「論文」と呼ばれるものには、さまざまな種類があります。会社の論文試験は、大学卒業時に書く卒論や学者が書く学術論文とは違い、仕事の成果や昇進後の取り組みなどを書く、特殊なものです。小論文です。
昇進試験の論文の要約メモは、おおよそ以下の構図で書くことができます。
■前書き
■仕事について簡単な説明
■主題、問題、課題
 事例1
 事例2
■事例に対する自分の取り組み詳細
■今後の取り組み、抱負
■まとめ

要約メモを作るには、問題文がないと書けませんので、例題を用意しました。


問題文
「仕事する上で課題解決は欠かせません。これまで仕事で経験した課題と解決策を書きなさい。その経験を今後の業務にどのように生かしますか。」
営業アシスタントとして働いている想定で要約メモを書きます。大まかな見出しを書いて、キーワードを羅列して自分で見て分かるようにします。
(要約メモここから)
■前書き
課題、解決しないと、先に進まない、成長しない、不可欠

■自分の仕事
営アとして、スケジュール、資料作成

■課題
課題1
商談さばききれない
課題2
営アがルーチンしかやらない、ヤル気✕

■解決策
課題1は、
・原因1
詰め込みすぎ
・原因2
いつも商談が延長、紙出力だけ持ってく

・原1対策
日程組み直し、余裕をもって
・原2対策
タブレット使いはじめる
1セキュリティ
2効率化概算
協議、調査、分担、効果

課題1まとめ
自分で動いた、主導、協力、発表

課題2は、
・原因1
営スタッフ指示仕事で精一杯
・原因2
課に、新提案うける雰囲気ない

・原1対策
しばらく営アで負荷分散、1人改善取組、改善し、みな1日をルーチン+新案検討少し
・原2対策
週1、営アの開催、取組アピール、営スタッフだんだん理解、聴く耳もつ、雰囲気、変わりつつあり

課題2まとめ
課、雰囲気、変える基盤作る、そのあと攻める
自分発意、協力引き出す、熱意、伝える、利益

■今後への生かし方
暫定対策
恒久対策
課の効率化⇒会社の利益up
自分から取り組む

■まとめ
問題解決、会社の利益、自分のスキルで取り組む

いきなりこれだけ読んでも分からないかもしれませんが、雰囲気をつかんでいただけましたでしょうか?
書き方ですが、キーワードで分かるものは、それだけでもよく、漢字が面倒なら、ひらがなでもOK。

■この要約メモを論文で書いた例へ

要約メモを書く練習も有効

論文を書く練習をする際、苦手な人は、いきなり長文を書くことは、やめたほうがいいです。
この要約メモをいくつか書くことをおすすめします。
論文試験に与えられた時間が二時間なら、この要約メモを10~15分くらいで書くのが目安になります。だいたい、全体の1/10くらいの時間を充てる感じでOKです。このくらいの時間で書き終えることができるようになったら、この要約メモに肉付けして長文化する練習をしましょう。

まとめ

昇進試験などの論文を書くときの要約メモは、効率的に論文を書くために役立つ手法です。時間内に、内容に一貫性をもたせて、修正を極力しないで書くためには、論文を書き始める前の必要工程ともいえます。
要約メモを全体の1割の時間で書けるよう、普段の仕事の内容を棚卸しして、すぐに頭の中から取り出せるよう準備しておきましょう。

要約メモを書く前に、そもそも文章を書くことが苦手、という人は、文を書くテクニックについての記事を参考にしてください。
文章を上手に書くための6つの基本、例文で解説