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「人物良好」という評価をもらうために必要な4つの要素

会社でうまく人と付き合ったり、争うことなく協業したり、「この人は本当に人物良好な人だ」と評価をもらうための振る舞いについてご紹介します。

周りの人から「人物良好」との評価をもらえると、たくさんのメリットがあります。
・就職や採用面接などの際に合格へつながる
・会社で高い人事評価が付き、昇給、昇進へつながる
・「この人は推薦できる」と、近しい人からの新しいビジネスチャンスを得られる
・周りの人から信頼されて仕事がしやすくなる
など

会社での仕事でなくても、日常のコミュニケーションでも参考になる記事です。




言葉使い・話し方・態度に気を配る

「人物良好」評価をもらうための基本中の基本です。言葉使いは、丁寧に正しく行います。
丁寧語、尊敬語、謙譲語、そして話し相手に応じて、適度に丁寧な命令形もおりまぜます。言葉使いを的確に行うと、教養の高さを相手に感じさせることもできます。
たいして親しくもないのにタメ口で話す、というのはおすすめできません。相手によって距離感を取りながら話すことで、物事へのさじ加減ができるスキルをアピールしましょう。

会社で使用する言葉使い、尊敬語、謙譲語、丁寧語、これだけ押さえておけば大丈夫

話し方も大切な要素です。言葉使いが的確なのに、話し方がぶっきらぼうだったり、怒った感じだったりすると、そっちに気を取られて話が入ってきません。
主に以下のようなことに気を付けると、話し相手に喜ばれます。
・話の内容に合わせて声の抑揚を付ける
・深刻な雰囲気では真面目な顔つき、愉快な話は笑顔で話す
・場の雰囲気を読んだ声のボリュームにする
・難しい内容はゆっくり話す
・相手が急いでいるときには少し速く話す
・ひとつの文が長くならないようにする
・自分ばかり話さずに、相手の話も聴く

話すときの態度にも気を付けます。
・人と話をするときには、その人の正面を向いて話す
・背筋を伸ばして話す
・会話中に足を組んだりうで組みしない
・ほどよく相手の目を見て、ずっと見つめない
・いすには浅く座らない(話をしてないときも)
・貧乏ゆすり、手癖足癖、鼻をねじる、など身体の部位を動かす行為を慎む
・荒い息づかい、鼻や喉を鳴らす、など身体から不要な音を出さない

態度は、やらないほうがいいこと、も多いです。気付かないうちにやっていることが多い、という人は、この機会にぜひ自分の話し具合いや態度を再確認してみてください。




変な言動はしない

「なに、この変な人」と言われてしまうような行動はしないほうがいいです。
誰かと話している時に限らず、変な言動を行うと、「人物良好」とは対極に位置付けられてしまいますので注意が必要です。

次のようなことに心掛けます。
・いいわけ、愚痴、他人の悪口を言わない
・休憩時間にいすを並べてベッドにして寝ない
・大きなくしゃみ、げっぷをしない
・人前で鼻くそをほじらない(トイレに行き、ティッシュで処理)
・誰も理解できないような例え話をしない
・独自の造語は言わない
・休憩取得が社員任せの場合、長時間休憩しない
・目的もなくキョロキョロしない
・意味もなく眉間にシワをよせない

言動とは少し異なりますが、身だしなみも大切です。人が初対面の人を直感的に評価する指標として、重要な順番は、容姿、話し方、話す内容、とよくいわれます。
服装を常識的な装いにします。そのほか、髪型、メイク(女性)、ひげそり(男性)はTPO(時、場所、場合)に合わせましょう。寝ぐせは必ず直してから外出したほうが無難です。
また、全体的に表情にメリハリを付けることも心掛けます。話しかけにくいほど機嫌の悪そうな表情をしてはいけません。ミーティングで、ある話題で出席者がみな笑ったら、とりあえず笑います。そうしないと「空気の読めない奴」と思われます。

挙げればきりがありませんが、奇っ怪な言動を多くする人は、「あの人は変わった人だから、、」との評価を下され、払拭するには時間がかかります。ぜひ気を付けていきましょう。




人のお世話をできる

べつに介護をするわけではありません。周りの人が困っているときに、適度なタイミングで気が利いた対応ができるといい、ということです。
困っているときに、その問題解決になる情報を提供してくれる人がいたら、「いい人だな」と思う人がほとんどです。
自分の仕事もある中で人助けはなかなか難しいですが、ベストタイミングでお世話をできるように周りの状況把握をしておくといいです。

人のお世話、というのは、ほんの些細なことです。あくまで自分の時間に余裕があるときですが、以下のようなアクションで十分です。
・イスを並べるとき
 ⇒「手伝いますよ」と言ってみる
・「外出します。ちょうどい電車あるかな、、」
 ⇒すぐにネットで調べて伝える、バスの時間も同じ
・「では社に戻ります」
 ⇒「タクシー呼びましょうか」と言ってみる
・「Excelのこのやり方が分からない」
 ⇒すぐに教える、またはネットで調べる
・珍しい現象があるとき
 ⇒「デジカメで撮っておきますか」と提案する
・「この申請内容で大丈夫かな」
 ⇒「人事部に問い合わせしましょうか」と言ってみる

「言ってみる」ことが大切です。気にかけてもらえているだけで、人は嬉しいものです。中には「うざい」と思う人もいるので、あまりでしゃばりすぎないようにします。




感情を出して怒らない

どんなことがあっても、仕事場ではキレないことが、大切です。すぐにキレる人で、「あの人はいい人」という評価の人はいません。
感情をあらわにして怒ることがよくない、というわけです。毅然とした態度で部下や後輩を諭す(さとす)ことは必要です。
たとえば、ほかの部門とミーティングの約束をしていたのにもかかわらず、すっぽかされた場合、
「じょうだんじゃないよ! こっちだって時間調整して人集めてんだから、そっちにメールだって送ってんだから、ちゃんとやってくれよ!」
くらいに言う人がわりとたくさんいます。なめられないため、とか、怒りやすい性格、とか色々事情があるのでしょう。こういうケースでは、再発させないために怒ることもひとつの手段です。
しかし、この記事は、「人物良好の評価を得るには」というテーマですので、異なる視点で考えます。こういう場合には、一旦メールか電話で、
「今回は、こちらの部門も事前に人員調整して準備していたので、キャンセルの場合は事前に連絡を頂かないと本当に困ります。このメンバーでの日程再調整は近々にはもう無理です。貴課の方からプロジェクトリーダーに報告の遅延をお願いしてほしいところですが、そうもいかないですから、どうするか後で考えましょう」
と、こちらの不満もぶつけつつ、冷静な語り口で、今後どうするか相談する姿勢を示します。信頼関係が向上することでしょう。

そのほか、
・自分の提案が却下されても、「その客観的理由はどんなものでしょうか」と冷静に尋ねる
・怒られても逆ギレせず、真剣な眼差しで構え、相手が落ち着くのを待ち、冷静な会話にもちこむ
・会話中に第三者への怒りをおぼえてもキレず、「これは心外ですね、いやぁ、許せませんね、、」と、言葉は厳しく口調は穏やかに表現する

というような姿勢を示すことで、人間としての器の大きさも感じ取ってもらいます。

まとめ

「人物良好」との評価を周りから得るには、話し方やその態度をちゃんとすることを基本として、気が利いた対応ができて、キレたり変な言動をしない、ということにまとめられます。
何事もやりすぎは禁物です。周りの空気を読んでそのシチュエーションによって器用に振る舞うことができるよう心掛けてください。「人物良好」な人の言動をお手本にするのも手です。